久々のラーメン探訪記な気がする…午前中で雨も上がったので、昼はラーメンを食べに出かけた。最寄駅は京急の鶴見市場駅、JRの鶴見と矢向を結ぶ横浜市営バスなら「元宮」停留所が店の目の前。このバス、横浜市営では珍しい短尺でえっと思うような住宅街の中の狭隘路を進んでゆく。
外観は古びているが店内はリノベしたてか白基調の明るく清潔な雰囲気、ワンオペのようだが穏やかで丁寧な接客。券売機で食券をと見れば、濃厚煮干と淡麗醤油の二枚看板か。うーん両極端。久しぶりに煮干系いってみますか。そして玉葱トッピング追加。
やがて運ばれてきた丼は受け皿つき、こちらも白で小さめ深めの「縦型」丼。茶色く濁ったスープにレンゲを突っ込み、ザク切りの玉葱をガシガシ混ぜて馴染ませる。啜ってみると、想像していたのとは異なり舌触りはザラつくものの煮干のえぐみは皆無、マニアなら拍子抜けするだろう。その代わり何だろう、別の旨味が舌に残る。これは煮干系でも他で味わったことのない後味、やるなご主人。
麺は細ストレート、こちらも茶色味が強め。サラリとしているであろう淡麗醤油スープにも合いそうだ。赤味の残る薄切りチャーシューは噛めば噛むほど旨味を感じる。三つ葉にはもう少し香りが欲しいところ。
ここ、もっと人通りの多い駅前でやったら行列必至なんじゃないかな。おかげでゆっくり落ち着いて、意外な出会いを堪能できた。ご馳走様でした。