【映画】バンバン！

　まさかのインド映画3連荘。別にハマっているわけではないのだが。本作はトム・クルーズとキャメロン・ディアスのコンビで制作された「ナイト＆デイ」のリメイクだと言うのだけど、元ネタの記憶がない。

　インドから植民地時代に英国に「献上」された超大型のダイヤモンドが盗まれた!?「犯人」は超カッコイイ色男、地味で質素だけど素材の良いアラサー女子銀行員を巻き込んだ大逃亡劇、敵は警察ばかりじゃなく、と言うより警察も抱き込んだマフィア一味。犯人は悪人か、義賊なのか？「ミッション・インポッシブル」シリーズに通じるようなアクション＆スタントシーン。

　大逃亡劇の現実離れしたアクション、ヒーロー＆ヒロインが心を通わせて行く途中で唐突に始まるダンスシーン。なんか曲調が20世紀のディスコっぽく、踊りがサタデーナイトフィーバーを思い出させる。ストーリー展開が荒唐無稽なのは先日の「ＲＲＲ」以上かも。いや考えるな、感じろ。

　途中のあれこれはどうなった？枝葉末節ぜんぶ素っ飛ばして、最後は家族愛のハッピーエンド。細かいことはいいんだよと言う潔さを受け入れよう。

　2023年2月11日　川崎・チネチッタにて

【本】竹内悊著 「生きるための図書館－一人ひとりのために－」(岩波新書)

　図書館の存在意義と、その整備の歴史や関わった人々について書かれた本。前半多くのスペースが子供たちのための図書館について割かれ、期待外れに感じた。後半、中央よりむしろ地方で進められた、市民により本に親しんでもらうための工夫と実現方法の章は、そこに紹介されている図書館を見に出かけたいと思うほどだった(特に瀬戸内市にはぜひ行ってみたい)。

　骨折療養で家にいる時間がとみに増えた今年になって、本を借りる頻度が増している。しかし本書を読むと、自分の図書館の利用は単に本を借りることに留まっており、内容について館員と語ること、お勧め図書の相談することなどない。また、そういう雰囲気でもない。最寄りの図書館の蔵書数について一応は満足しているが、それだけではダメなんだろうかと少し考えさせられた。

　2023年2月10日　自宅にて読了