鹿児島の離島(種子島か屋久島らしい)に住んでいた、作者の祖父母を撮った作品展。長年暮らした島を離れ町に住む親類の所に身を寄せることになったが、それをきっかけに体調を崩し、ほどなく亡くなってしまった祖母と、その後あまり時間を置かず亡くなってしまった祖父の姿。
直接的に悲惨なシーンはないが、冷徹とも思えるシーンが続き、作者はレンズを通して現実を受け入れようとしたのかなと思った。モノクロ作品で、丁寧に額装された作品と、経過を説明する幾つものキャプションパネル、会場はドキュメント発表の場なのだった。ごくごく私的で、でも普遍的とも言える内容。誰もがいずれは向かい合うであろう「その時」、自分はどういう態度を取れるだろうかと、鑑賞者は自問することになるだろう。
2023年3月4日 新宿・ニコンサロンにて
直接的に悲惨なシーンはないが、冷徹とも思えるシーンが続き、作者はレンズを通して現実を受け入れようとしたのかなと思った。モノクロ作品で、丁寧に額装された作品と、経過を説明する幾つものキャプションパネル、会場はドキュメント発表の場なのだった。ごくごく私的で、でも普遍的とも言える内容。誰もがいずれは向かい合うであろう「その時」、自分はどういう態度を取れるだろうかと、鑑賞者は自問することになるだろう。
2023年3月4日 新宿・ニコンサロンにて