父と死別し母と二人暮らし、生活はあまり豊かでないリンダ。ある日、父の思い出の料理「パプリカチキン」を母に作って貰えることになったが生憎とその日はゼネスト、店は開いておらずチキンが手に入らない。何としても食べたいと駄々をこねるリンダに母も奔走し、警察や地域住民も巻き込んでのドタバタが始まった…フランスのアニメーション作品。
子供とはなんと聞き分けのないものか。以前観た「未来のミライ」を思い出した。良く言えば純真で一途な心を懐かしく思い感心する人もいるだろう。心が狭い自分は共感できなかったが。
画風、ストーリー、作中随所に挟まれたちょっとしたウィット、何から何まで日本アニメと違う。これほど作風が違う作品を観ているフランスの観客に、日本アニメのファンが大勢いるのは不思議。あまりに違うテイストの作品を受け入れられるものなのだろうか。本作そのものより、そちらの方が気になった。
2024年4月15日 川崎・チネチッタにて