山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

やはり秋の散策会はさわやか

2015-09-20 19:27:04 | 旅行・散策
 今月の森の散策会は、道の駅「花桃の里」から目の前にそびえる「湖畔の森」頂上をめざす。
 雨で運動不足気味だったので山の勾配がきつく感じる。
 そんなとき、林縁に咲く「ヤマジノホトトギス」の可憐な姿にホッとする。

                        
 山道には、「シュウブンソウ」や「ガンクビソウ」の仲間が目立つ。
 花が似ているので「ヤブタバコ」と「シュウブンソウ」との違いがわかりにくい。

     
 わが畑の近くにもあった「ノアズキ(ヒメクズ)」はすでに豆果をつけていた。
 花の形が面白いのでデジカメに収めていたが、いずれもその特徴を表現できないでいる。
 葉はたしかに「クズ」の葉に似ている。

                             
 以前、薬用植物園で見たことがある「カギカズラ」。
 最近はアルツハイマー症にも効果があると注目されているようだ。
 関東では珍しいが、ここ北遠ではちらほら見受けられる。
 南方ではそのカギで森を荒らすので林業関係者からは敬遠されている。

   
 住宅地が近い森のあちこちには「ヒガンバナ」の群落が心を癒してくれる。
 一見、単調に見える山道にこのヒガンバナを見ると心の働きに循環作用を与える気がする。
 しかも、一本のヒガンバナの姿も絵になる。

                           
 残暑が残る湖畔では高校生たちがボートの練習に精を出している。
 都会の雑踏と喧騒とは無縁の山並みに応援された高校生たちの表情はなんとも優しい。

 参加者40名を超える散策会は今月も新しい顔ぶれが輝いている。
                             
 
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柴漬けに挑戦

2015-09-19 20:25:06 | 食彩・山菜・きのこ
 畑の野菜を有効利用できないかを考えたところ、「柴漬け」を作ってみることにした。
 キュウリ・ナス・ショウガ・ミョウガを切ってから水分を切る
 これだけでも和え物にすればうまそうな気がする。

     
 畑にあちこち生えているアカジソを大量に確保して塩でまぶす。
 元気そうな葉だけを厳選してみると意外に量が少なくなる。

                             
 野菜とアカシソを混ぜる。
 味見してみると塩が多かった。
 やっぱり秤で調べながらやらないといけない。

      
 重しをしてみる。
 作り方はいろいろあるようだが、相変わらずデキトーに作って調整するのがいつものスタイルだ。
 柴漬けの老舗は、塩加減がすべてだそうだ。

 来週もう一度試食してみよう。
 塩抜きが必要かもしれない。
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ミドリヒョウモン夫妻がやってきた

2015-09-18 21:43:09 | 生き物
 雨が降ったり止んだり、陽射しが出てきたり、対応が困る一日だった。
 そんなことはお構いなしに、アザミやニラやヒガンバナに日参する蝶がいる。
 一昨日あたりからまめにやってきたのは、「ミドリヒョウモン」だった。

                  
 飛翔しているときはわかりにくいが、メスの後翅は確かに緑色が確認できる。
 胴体もいくぶんか緑っぽい色をしている。
 蝶の食事時は近づくチャンスなのだ。

                             
 オスのミドリヒョウモンは、小さくて目立たない。
 他のヒョウモンチョウとも識別がむずかしい。
 模様もメスのほうが黒っぽく男性的だ。

       
 そんなとき、今まで近づかなかった「モンキアゲハ」や「アオスジアゲハ」もやってきたが、人間がそばにいるときわめて警戒心が強い。したがって、シャッターチャンスがなかなかない。
 
 シャッターチャンスを待つ余裕が今の時代には必要だ。
 効率優先に毒されたオイラの世代は、「待つ」というのが罪悪のように思えてしまう習性がしみ込んでいる。
 早く畑作業をしなければとはやる心との葛藤を起こしながらファインダーを覗く。
 ファインダーから発見する山里は、経済優先主義とは相いれない世界でもあった。

 人間が人間らしく生きることと、昆虫たちが多様に生きることとが共生できているのだろうか。 
 そんな「些末な」疑問も農的生活をして初めて体験することだった。

 
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遠縁の継体天皇が皇位を得た謎

2015-09-17 19:29:52 | 読書
 天皇との血縁が薄く、ヤマトから遠くに住む継体天皇がなぜ皇位に着いたのか、古代史最大の謎に挑む、関裕二著『継体天皇の謎』PHP文庫(2004.11刊)を読んだ。
 5世紀ごろの雄略天皇の専制王権が終わるところころ王権が変わり、ヤマト連立政権存亡の危機を迎える。
 そのとき、帰化人登用や朝鮮貿易との関係で経済的実力を見せてきた地方の豪族であった継体に白羽の矢が立ったというわけである。
 (水谷千秋『継体天皇と朝鮮半島の謎』文藝春秋、2013.7)

         
 6世紀初頭に出現した継体天皇は、今日の天皇家につながっているというが、その周辺は謎だらけだ。
 それに拍車をかけたのが8世紀に編纂された『日本書紀』で、そのミッションは蘇我氏抹殺にあった。
 蘇我氏を重用した継体天皇の登場も曖昧にカモフラージュされたようだが、本人からすれば「瓢箪から駒」だったのではないかと、関さんは推測する。

                           
 出雲系の聖徳太子・蘇我氏らの台頭を抑えた藤原不比等・天智天皇らの反革命は、真実を神話でカモフラージュし、『日本書紀』『古事記』という作品に仕立て上げた、という関さんのかねての主張も魅力的だ。

         
 継体天皇に注目したのは、古代史での最大の反乱、九州の豪族「磐井の乱」だ。
 度重なる朝鮮出兵に叛旗を翻したらしいが、磐井氏は東アジア情勢からみてヤマトの百済応援は時代遅れという見解があったかもしれない。
 さらには、博多で貿易の権益を得ていた「安曇族」がヤマトとの覇権争いで敗れ、信州の安曇野へ逃れたのも興味深い。

                                 というわけで、古代史への迷宮にますますさまよってしまったが、その中に、「祟り」という発想が歴史を変えていたんではないかと思えることがある。
 「祟り」は、日本人の自然観や生き方に大きな影響を与えてきたが、西洋化とともに非科学的とされ放擲された現在だ。
 もちろん祟りは信じていないが、そこには、自然を「畏れる」という畏敬の念が内在する。
 これが現代の閉塞を拓くキーワードではないかと思えてならない。
 それには、都会を捨て、スマホを捨て、多忙を捨て、常識を捨て、山里に行くしかない。
 
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栗の初物を食らう

2015-09-16 18:36:19 | 農作業・野菜
 午後から雨が予想されたので、午前中に道草山の草刈りを急ぐ。
 全部はとてもできないが栗の木の周りだけをきれいにする。
 その間にも、栗がポタポタ落ちる音が聞こえる。
 来週中までが収穫限定期間だ。

                 
 収穫した栗を試しに蒸してみる。
 温かいままの栗は甘さがほんのり。
 冷めてからの栗を食べたら甘みが確実に出てきている。
 ほんとうは半日ほど天日干しすると甘みが増すが、きょうの天気がイヤイヤしている。

 冷蔵庫に3日ほど置いておくと甘さが2倍になるという。
 そのうえさらに、冷蔵庫にひと月置いておくと甘さが4倍になるというが試していない。
 今のところイノシシは来ていないが、今晩あたりは出没するかもしれない。

 
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今度は栗拾い準備の草刈りだ

2015-09-15 19:08:16 | 農作業・野菜
 道草山の栗がちらほら落ちてきている。
 あわてて道草山の草刈りを優先する。
 きれいに刈るにはナイロンロープの草刈機がいい。
 ただし、Tシャツやズボンに草の残滓が撥ねて汚れてしまうのが玉にきず。

                            
 しかし、ノハラアザミ等の太い茎があると、すぐコードが切れてしまい、時間がかかってしまう。
 背丈ほどもあるアザミを鎌で伐っておくと草刈りがやりやすい。
 野菜かご3箱ほどのイガ栗を収穫するが、大きさはやや小粒なような気がする。

           
 7割ほどを草刈りするがあとは明日以降に宿題とする。
 急勾配なので何回か転ぶこともあるが,うまく転ぶことが大切だ?
 なんとか歩けるようになる。
 最近はこういう道を拓く作業ばっかりだ。

 隣の師匠から白菜の苗12本をいただく。
 さすが地元の人は苗づくりがうまい。
 
 
 
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デカイ秋ミョウガを今年初めて収穫

2015-09-14 19:46:33 | 農作業・野菜
 なんだかんだせわしい日々が続く。
 というのも、雨続きで予定がどんどん伸びてしまっているからだ。
 そんなとき、秋ミョウガがちらほら出始めている。
 しかし、草刈りがまったくできないでいるので、道がなくなっている。

                               
 朝起きる前、「きょうこそ、ミョウガ周辺の草刈りをやるぞ」となんども言い聞かせて、重い腰をあげる。
 まずは道を開ける。
 次に茶の樹にかぶっているツル植物群もざっと取り去る。
 茶の樹の根元にミョウガの花がすでに咲いてしまっている。

        
 収穫が遅いとミョウガの張りがなくなってしまう
 きょうはなんとかセーフの収穫となったようだ。
 しかも、デカくて締まっているミョウガを確保できたのでホッとする。
 これから、ミョウガ三昧の日々が始まる。

 「ミョウガの甘酢漬け」が頭から離れない。

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秋の尾上ガーデン (2015.9月)

2015-09-13 20:10:21 | 植物
                        
 雨が多い今年ではガーデンの管理はかなりの草刈り作業が増えてしまう。
 そんな中でも、尾上ガーデンでは秋の花が着実に開花している。
 「フジバカマ」には、上半身が黒い「オオハナアブ」が蜜を吸いに来ていた。
 アサギマダラの食草でもあるのでなんとか種を確保したいところだ。

        
 この地域では「トトキ」という名前の山菜、「ツリガネニンジン」。
 荒れ地に目撃できるが栽培しないと食べる量は確保できない。
 味は薄味なので天ぷらには合わない気がする。

                          
 キク科ではなくキンポウゲ科の桃色の「シュウメイギク」(秋明菊)が咲いていた。
 原産は中国。白い花をよく見かける。

    
 宮城県の「県花」にされている「ミヤギノハギ」が、枝をしっかり伸ばしている。
 萩の仲間は園芸種が多いが、その代表格がこの「ミヤギノハギ」だ。

                         
 漢方の代表的な生薬「ゲンノショウコ」の赤花が雑草の中に顔を出していた。
 「現の証拠」と言われるほど、胃に効き目があるということだが。

         
 赤い彼岸花が咲く中で、白というかクリーム色というか、ヒガンバナの群落が目立つ。
 クリーム色がまた上品、ノーブルな雰囲気を醸し出している。

 ここの庭で開催される「秋のコンサート」の打合せを昨日行ったが、実施日が11月14日(土)に決まった。
 出演は、歌手のウタカさんと演奏のワタルさんのコンビだ。
 二人は先月わが家に遊びにきたばかりだった。
 
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やっぱり青空がいい

2015-09-12 07:45:13 | 風景
 しばらく青空をみることができなかった。
 つくづく太陽はありがたいと思う。
 強い風雨があるときは、屋根や壁があるだけでもありがたいと思う。
 茨城の鬼怒川の堤防決壊による災害の凄さはあらためて自然への脅威を思い知らせる。


地球に負担をかけさせる暮らしを見直していく課題を見つめられるかどうかだ。
 それを暮らしの中から具体化していくことが求められる。
 
 午前中、信濃畑「秋のコンサート」打ち合わせ。
 午後、「ラブファーマーズカンファレンス」の春野版反省会。
 夕方、特産品産出のための紅茶づくり打合せ。
 朝、8時過ぎに家を出て、帰りも午後8時となった。
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ツマグロヒョウモンの白昼ランデブー

2015-09-11 20:50:36 | 生き物
 昆虫が群がるニラの花と並んで「ノハラアザミ」の花も昆虫レストランとなっている。
 ニラの花には、ハナアブやセセリチョウなどの小さな昆虫が圧倒的に群がる。
 ノハラアザミにはそれにキアゲハやツマグロヒョウモンなどのやや大型のチョウも参入する。

    
 花を巡っての攻防も激しい。
 ハナアブのほうが気が強いようで、チョウのほうが追い出されることもしばしばだ。
 蝶の中ではツマグロヒョウモンがノハラアザミに多くやってくる。

                                
 派手なツマグロヒョウモンのメスに小振りの地味なオスがその周りを飛び始めた。
 いかにも「オイラを注目してよ」とオスはなんども食い下がる。
 オスの涙ぐましいランデブーをオイラの足元ではじめて目撃した。

      
 ついに愛が伝わったのか、交尾が成立したようだ。
 もうそばに人間がいようとなりふり構わない愛の力を感じる。
 たしかに、メスのツマグロヒョウモンの青・黒・橙の色合いが魅力的だ。

 台風一過、昆虫たちも元気な雑草がはばをきかせているわが畑はついに解放区となった。    
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