MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

メールという“軽すぎる”ツールについて

2009-10-09 00:42:51 | Weblog

反論メールの職員を処分 橋下知事「物言い非常識」(朝日新聞) - goo ニュース

私はメールというツール自体が非常識な要素を持ち合わせている以上、反論メール

が多少非常識を帯びてしまっていても仕方がないと思う。メールというものは即効性

があるとしても深く内容を吟味しないままに送信してしまいがちであるから、とかく

感情的になりやすいものだと思う。その結果今回のように内容はそっちのけで態度

の方が問題視されてしまい、無意味なコミュニケーションをしてしまうことになる。

だから公務というものはメールなどではなく正式な書式のフォーマットを作るべきで

あろう。問題の40代の女性職員は人事課の事情聴取に「表現が不適切だった。

深く反省している」と話していて、どうやらクビ覚悟の言動ではなかったらしい。

コミュニケーションの軽さが社会性に不適切で却って深刻な問題を生み出している。


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『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』 80点

2009-10-09 00:16:05 | goo映画レビュー

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

2008年/アメリカ

ネタバレ

‘Crossing Over’の真意

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 この作品が誤解されているとすればそれは『正義のゆくえ』とした邦題に問題があり、‘I.C.E.
特別捜査官’と付け足してしまったがために、この物語をグリーンカードを巡る群像劇に矮小化してしまったためであろう。
 辞書を引けばすぐに分かるように原題『Crossing Over』とは生物学の相同染色体の‘乗換え’という意味である。通常の乗換えであるならば遺伝的組換えが起こり、対等の遺伝子交換が起こり遺伝的連鎖を導くことになるが、いつも対等に交換がなされることはなく、不平等な乗換えもある。しかし不平等な乗換えがいつも悪いということはなく、この‘遺伝的変異’は進化の元にもなる。
 私たちはこの作品でどの組み合わせが‘通常の乗換え’でどれが‘不平等な乗換え’でどれが‘進化の元’なのかは断言はできない。ラビの振りをして上手くグリーンカードを入手したガヴィン・コセフの将来も、9.11のハイジャック犯を擁護して国外退去になった15歳のタスリマ・ヤハンジールの将来も、ハミド・バラヘリに見逃してもらったヨン・キムの将来も、デニス・フランケルが養女にしたナイジェリアの女の子の将来も私たちには全く想像さえつかない。しかし確実に言えることはグリーンカードがアメリカという国を良くしているという証拠がないということだけであり、全ては法律を軽々と乗り越えてあたかも遺伝子のように‘乗換え’が起こっているという事実だけなのである。


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