あの日、欲望の大地で
2008年/アメリカ
傷の中に見出す愛
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公のシルヴィアを演じたシャーリーズ・セロンやその母親役のジーナを演じたキム・ベイシンガーの熱演に話題が傾きがちであるが、この作品で重要な役割を果たしているのは間違いなくシルヴィアの夫のサンティアゴである。
問題の発端はジーナが2年前に患った乳がんである。それ以来ジーナの夫であるロバートはジーナを抱くことができなくなる。しかしニックはそのような傷など気にせずにジーナを愛してくれるため2人は不倫関係に陥る。
そのことに気づいた娘のシルヴィア(=マリアーナ)は2人の密会場所である廃車のトレーラーハウスに火をつける。シルヴィアはただ脅すつもりだったが2人が出てくることはなく‘バスガス爆発’。
「周りに火がついていることさえ気づかせない愛とはどのようなものなのか?」この疑問を払拭するためにシルヴィアは夫のサンティアゴと娘のマリアを置き去りにして、行きずりの男たちと関係を持つのだが、母親ジーナの気持ちがつかめないままでいた。母親の気持ちを掴み損ねるたびに、母親の乳がんの手術痕を真似るように太ももに傷をつけていく。
そんなある日大きくなった娘のマリアが訪ねてきてサンティアゴが重傷を負ったことを知る。シルヴィアは決してマリアを捨てたわけではなくジーナが求めていた愛を見つけられないまま自傷を重ねている自分と似てしまうことを恐れていた。
ではそのような2人を包み込めるサンティアゴの愛とはどのようなものなのか? 私の見間違いでなければラストシーンでシルヴィアがマリアに誘われてサンティアゴ病室に入る前に挿入された多くの短いカットの中にトレーラーハウスが炎上した当日に自転車に乗ってトレーラーハウスの方に向かうシルヴィアを車に乗ろうとしていたサンティアゴが見かけている。つまりサンティアゴはトレーラーハウスを爆破した犯人がシルヴィアであることを知っていたのである。知っていたからこそサンティアゴは動機を知るためにシルヴィアに近づいたのであり、全てを知った上でサンティアゴはシルヴィアを待っていたのである。そしてシルヴィアはジーナではなくて不倫相手のニックの立場に立つことでようやく愛を知ることになる。
疑問が残るとするならば乳がんを患った後のジーナと夫のロバートとの間の‘大人の事情’が子供のシルヴィアにどこまで理解できていたのか具体的に描かれていなかったところである。
イメージは野球の二番煎じ サッカー代表のチーム愛称発表(夕刊フジ) - goo ニュース
“SAMURAI BLUE”という愛称を使いたいという気持ちは分からなくもないのだが、
やはり余りにも芸が無いといわざるを得ない。いつも思うのだが何故“サムライ”と
いう言葉は頻繁に使われるのに、“ニンジャ”という言葉が使われないのだろうか?
確かに侍に比べれば忍者のイメージは日陰者でずる賢いという印象はあるのだが、
『忍者タートルズ』などのコミックや映画があるように、忍者という言葉は日本人が
抱いているイメージよりも悪いことはないし、ボールを器用に転がすサッカー選手を
忍者に譬えることは悪くはないと思う。“SAMURAI ジャパン”や“SAMURAI BLUE”
など7文字程度でまとめたいようだから、私の提案する愛称は“ELEVEN NINJA”。
でもやっぱり微妙な響きを帯びてしまう。