MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『カイジ ~人生逆転ゲーム~』 80点

2009-10-17 01:12:58 | goo映画レビュー

カイジ ~人生逆転ゲーム~

2009年/日本

ネタバレ

そもそも人生とはゲームなのか?

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 確かに‘人生逆転ゲーム’とあるようにカイジを始めとする‘負け犬たち’が人生を‘じゃんけん’や‘鉄骨渡り’などくだらないゲームで一発逆転を狙うということ自体に今の世相に対する皮肉が込められていて面白かった。過酷な労働環境で働かされている労働者たちが描かれているという点で、この作品は現代の「蟹工船」とも見れるだろうが、もともとカイジがワーキングプアに陥った理由は本人の努力不足よりも友人の借金の保証人になってしまったからである。利根川は偉そうなことを言っているが、別に彼は努力の積み重ねで高い地位を得られた訳ではなくてただ‘取り持ち’が上手いだけであり、逆に言えばゴマすりが上手いだけで実入りは良くなるということである。だから利根川も一度のゲームの敗北で簡単に負け犬となってしまう。
 しかしこの作品が言いたいことは結局お金があってもなくても‘キンキンに冷えたビール’を飲むことが幸せであることには変わりがなく、結局最終的に人生に勝利する要因は努力の問題ではなく性別の問題(お金を手に入れたのは2人の女性)であるという結論にいささか拍子抜けしてしまった。
 例えば2002年のスティーヴン・スピルバーグ監督作品『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の主人公フランクが小切手偽造に手を染め過ぎてしまった結果、逆に小切手偽造専門の捜査官になってしまうというような‘過剰さ’が『カイジ』には感じられない。カイジが勝ち組に加わるためには当てのない‘ゲーム’をし続けなければならない感じで終わっている。エンターテイメントに徹するためにワーキングプアという重いテーマから逃げた印象を持ってしまったのだが、それとも現代の人生とはゲームでしかないというメッセージなのだろうか?


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机上の地図

2009-10-17 00:05:14 | Weblog

竹島は「日本」明示 19、20世紀の独仏地図(産経新聞) - goo ニュース

 せっかくドイツもフランスも竹島を日本領として認めてくれていたけれども、残念な

ことにもしも今の民主党がマニフェストに掲げている在日外国人参政権付与が実現

されることになれば、まるで昨今の全国のホームレスが名古屋に向かうように竹島

を管轄している隠岐の島町の今まで減少していた人口が急に増加してしまい町議員

は全員在日外国人になる可能性が出てくるだろうから、竹島の放棄が議会で決議

されたら竹島は日本の領土でなくなるだろう。机上の地図は本当の意味で“空論”

と化してしまう日はそう遠いことではないと思う。


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