MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ゲルハルト・リヒターの「揺らめき」

2018-09-24 00:21:36 | 美術

 現在、横浜美術館で催されている『モネ それからの100年(Monet's Legacy)』は既に

書いている通りに、現代アートのアーティストたちに対してモネの一人勝ちなのであるが、

一人だけ異彩を放つ作品を描いており、それはゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)で

金沢21世紀美術館所蔵の「アブストラクト・ペインティング(Abstract Painting)」(1997年)の

2作品である。

 リヒターはまだ現役の作家で評価は今後に委ねられると思うが、最初に見た時に光を発して

いるように見えたし、さらに画面が揺れているように見えるのであるが、「3D」までは

モネは作品に取り入れているのだが、画面そのものを「動かす」という発想はモネには

なかったもので、リヒターがモダンアートを新たなステージに押し上げているように

見えるのである。


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