MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『アントマン&ワスプ』

2018-09-05 00:55:04 | goo映画レビュー

原題:『Ant-Man and the Wasp』
監督:ペイトン・リード
脚本:クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/ポール・ラッド/アンドリュー・バレル/ガブリエル・フェラーリ
撮影:ダンテ・スピノッティ
出演:ポール・ラッド/エヴァンジェリン・リリー/マイケル・ダグラス/ハンナ・ジョン・カメン
2018年/アメリカ

絶妙なミクロとマクロの狂乱について

 2018年9月8日号の『週刊文春』の「シネマチャート」においてコラムニストの中野翠と翻訳家の芝山幹郎が比較的辛い採点を付けていたのだが、本作は「ウルトラマン」や「仮面ライダー」世代にこそウケる作品ではないだろうか。
 さらに「ミクロイドS」や、「ウルトラセブン」のカプセル怪獣の代わりに高級ミニカーが入ったボックスを所持させ、手品に加えて「ハリーポッター」的な魔法とゴーストまで登場させているのだから、考えられる限りのあらゆるコミック的要素を詰め込んでおり、マーベルコミックスのシリーズの中で最良の出来なのではないかと個人的には思う。

 本編で使用されているデヴィッド・キャシディの「Come On, Get Happy!」を和訳しようと思ったのだが、たいした内容の歌詞ではなかったので、ここではモリッシーの「ファースト・オヴ・ザ・ギャング・トゥ・ダイ」を和訳しておきたい。

「First of the Gang to Die」Morrisey 日本語訳

君は貯水池に反射する星を見るまで
決して愛を理解できない

君は目の不自由な人たちが暮す家の裏から
夜が明ける光景を見るまで
決して愛を理解できない

僕たちは汚れなきこじゃれた窃盗団で
君は僕たちの縄張りに入り込んでいる
そこではヘクターが最初に銃を手にしたギャングで
時代を作ったパイオニアで
ギャングとして最初に死んだ男だった

ヘクターは最初に銃を手にしたギャングで
時代を作ったパイオニアで
ギャングとして最初に死んだ男だった

君は粉々になった人間の骨を照らす太陽の明かりを見るまで
決して愛を理解できない

僕たちは汚れなきこじゃれた窃盗団で
君は僕たちの縄張りに入り込んでいる
そこではヘクターが最初に銃を手にしたギャングで
時代を作ったパイオニアで
ギャングとして最初に死んだ男だった
なんて愚かな少年なんだ

ヘクターは最初に銃を手にしたギャングで
自分の喉に銃弾を撃ち
葬られた最初の少年だった

彼は金持ちから貧乏人にまで盗みを働いた
彼は大金持ちから貧民に至るまで盗みを働いていた
彼が奪っていったのは彼らの心だった
彼が奪っていったのは彼らの心だったんだ

Festival de Viña 2012, Morrisey, First of the gang to die


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