原題:『恋は光』
監督:小林啓一
脚本:小林啓一
撮影:野村昌平
出演:神尾楓珠/西野七瀬/平祐奈/馬場ふみか/伊東蒼/宮下咲/花岡咲/森日菜美/山田愛奈/田中壮太郎
2022年/日本
「愛」を口にしない「恋」の議論について
主人公の西条を巡る女性が二人ではなく三人という点が興味深い。一人は西条とは小学生の時からの幼馴染の北代で、二人目は西条と読書を通じて趣味が合う東雲で、三人目が彼女がいる男性を好きになって彼女から奪うことに興奮する宿木である。ストーリーは西条と東雲が始める交換日記のテーマである「恋」を巡って展開していく。
しかし「恋」に関する議論は「恋」に囚われる限り、袋小路に入ってしまうことは仕方がない。彼らが決して口にしなかった、「恋」の先にある「愛」を語らなければ問題は解決しないからなのだが、本作は「恋」や「愛」の問題を解決する作品ではないからそれはいいのであって、三人の女性の西条に対するアプローチがそれぞれユーモアを交えて良い感じで描かれていると思う。
個人的にはようやく等身大の役柄を演じている西野七瀬を見ることができて良かったのだが、西野はもう少し思い切って演じてみた方がナチュラルに見えるのではないだろうか。最後のリミッターを外す感じと言えばいいのか。
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