The Rolling Stones - Paint It, Black (Official Lyric Video)
ザ・ローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」は1966年にリリースされた
曲で、作者のジャガー/リチャーズが23歳の時の作品なのだが、驚くべきなのは
この曲は鎮魂歌なのである。矢沢永吉が1977年にリリースした「黒く塗りつぶせ」
は「黒くぬれ!」を意識して作られたはずで、矢沢の曲の方がロックしているのだが、
因みに作詞を担ったフォークグループ「ザ・ディラン」のメンバーだった西岡恭蔵は
1999年に50歳で自死している。以下、和訳。
「Paint It Black」 The Rolling Stones 日本語訳
赤いドアを見ると
僕はそれを黒く塗りたくなる
もはや色などないし
どの色も僕は黒くしたいんだ
夏服を着た少女たちが僕のそばを通り過ぎるけれど
僕の心の闇がなくなるまで
目を背けなければならない
車の列を目にするならば
どちらも決して戻ってくることがない花束と僕の愛で
それらは全て黒く塗られる
振り向くと同時に
まるで生まれたばかりの赤ん坊のように
すぐに目を背けてしまう人々を僕は目撃する
そんなことは毎日起こる
内面を見つめると
僕は自分の心が黒いことを知る
自分の家のドアが赤ければ
僕はそれを黒く塗らなければならない
たぶんその時僕は立ち去るだろうから
事実に向き合う必要はなくなるんだ
君の世界そのものが黒い時
顔を上げることは簡単なことではない
もう僕のエメラルドの海が
さらに深い青色に変わることはない
僕は君の身に起こることが予知できなかったんだ
もしも僕が落日を十分に凝視するならば
朝を迎える前に
僕は僕の恋人と笑っているだろう(=目が眩んで見えないから)
赤いドアを見ると
僕はそれを黒く塗りたくなる
もはや色などないし
どの色も僕は黒くしたいんだ
夏服を着た少女たちが僕のそばを通り過ぎるけれど
僕の心の闇がなくなるまで
僕は目を背けなければならない
僕は黒く塗ったものを見たいんだ
闇のような黒さ
炭のような黒さ
僕は空から消えてなくなった太陽を見たいんだ
僕は黒く塗ったものを見たいんだ
【EY TV】矢沢永吉 「黒く塗りつぶせ」2017年 日本武道館