寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

核兵器削減への遠い道のり

2010年08月03日 | 日記
信頼度の低いローカルテレビ局のアンケート調査結果をたまたま見て驚いた。今後核兵器の数は減ると思うかとの問いに過半数以上の人がそれほど減らないと答えていたのである。私の予想よりははるかに多かったのだが、ある意味無難な回答とも言えよう。

呆れたことにテレビ局は左ねじりの似非識者(笑)を登場させて一々コメントさせていた。いい年をして「イマジン」で歌われる世界が実現すると思っているようなお目出度い男がこの結果に憤って、理想を語り努力すべき若い世代が自ら責任を放棄しているかのように勝手に結論付けていた。正直な感想を書くと「アホか」と思った。

実現不可能な理想に酔いしれて結局自爆した鳩山さんの例を挙げるまでもなく、厳しい現実を直視した上で、少しでもよい結果を出せるように自ら汗をかいて努力するのがまともな人間である。

子どもですら嘲るような空論を振り回す三文学者だけを登場させるのはフェアではない(ここに制作者の悪意のようなものを感じる)。学者への反対意見を述べる人物も出して比較するのが筋だ。

「残念ながらこれが広島(市)クオリティだ」と嘆いた私はこの出来の悪い寸劇を全国に垂れ流して広く意見を集めたら面白いだろうと考えた。世の笑いものになるのは視野狭窄のブロイラー評論家だけでなく偏向メディアも同じである。

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広島県の教育を回想する(その8)

2010年08月03日 | 学生時代
極左暴力集団がマルクスという大仰な看板を掲げながらマルクスの著作を舐り回すほど読んでいない(≒かじっただけである)ことは一目瞭然だった。日比野は段田を散々に叩いた後、こう言って止めを刺した。

 「ここから出て行け!」

メンツを潰され真っ赤になった段田は正々堂々と論戦を続けるべきだった。しかし彼は信じられないような言葉を吐いたのだ。

 「お前、このままで済むと思うなよ」

何と恫喝に打って出たのである。教室の雰囲気は一変した。敵意を剥き出しにした学生の眼差しが段田に浴びせられ、彼は退室を余儀なくされた。男を上げた日比野に対してすかさず悪友がキツイ冗談を飛ばす。

 「これで四六時中バットが手放せんようになったのぅ(笑)」

私は違法行為を平然とやってのける過激派が反戦平和を安易に訴える点に違和感を持っていた。囲われ者にあてがわれた問題の多い憲法を護ること(他力本願)で果たして本当に平和がずっと維持されるのだろうか。

核の傘の下でのうのうと生きながらアメリカ批判を繰り返す稚拙さを私達の世代は見抜いていた。大義名分を見つけては大衆を駆り立てて暴れまくる運動は昭和40年代初期においては流行りものだったが、その20年後には早くも廃れていた。時の流れとは実に残酷である。

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