講演会場から割れんばかりの拍手が沸き、第29代航空幕僚長はニコッとした。「酒と女は2合まで」という名(迷)言を残した彼はおよそ1時間15分にわたり持論を展開した。
まず「秋葉市長の謳う平和を疑ってみなければならぬ」と切り出し、核が実際に使われる可能性は極めて低いとした上で核が究極の戦争抑止(防御用)兵器であることが日本ではなかなか理解されないことを嘆いた。そして核武装不要という意見があるのならば、その逆の核武装すべきとの考えもあってよいはずだと述べ、全く議論されない(戦後の日本に言論の自由がない)問題を提起した。それから批判の矛先は与党民主党に向けられたのである。
「民主党が政権をとってまた国民から自由を奪おうとしている。自民党もゆるやかに日本のぶち壊しをやってきたが、その総仕上げを民主党が迅速に行おうとしている(場内大爆笑)。売国3法案は何としても阻止しなければならない。今日本には中国人が50万人以上いるが、本国で選挙権すらない彼らが日本で選挙権を求めるとは何事か!」
田母神さんの扱き下ろしに腹を抱えて笑う人たちを私は確かに見た。夫婦別姓法案に関しては日本人の道徳観は家族制度にあったと思うと語り、こんな法案成立を望んでいるのは多分男性に愛されたことのない女性ではないかと皮肉った。
更に(旧)人権擁護法案が成立すれば善良な日本国民への人権侵害が進むと結論付けた。無法者をのさばらせるような悪法(すこぶる性根の悪い連中による善人狩り)は数多くの共産主義国家がはまった泥沼に我が国を導くと私は非常に危惧している。
