みんながみのるまちと書いて皆実町(みなみまち)と読む。東千田町キャンパスで学んでいた頃、一風変わった友人が広大附属高校の東側に住んでいたので、時々御幸橋を渡って皆実町界隈に遊びに行ったものである。
友人が住んでいた木造二階建の下宿は幽霊屋敷の様相を呈していた。電車通りから少し離れた下宿の周りには農地もあり、中区とは対照的にのどかな感じであったと記憶する。
さて話をもとに戻そう。広大附属高校の近くにあき書房という小さな古書店がある。ここは戦前の地図を定期的に復刻することで有名な店だが、いかにも昭和という雰囲気が漂っている。私が広島で生活した昭和末期には大学周辺にあき書房のような店がたくさんあった。どこの店主も恐ろしいほど無口だったが、あの適度な距離感が私は好きだった。

友人が住んでいた木造二階建の下宿は幽霊屋敷の様相を呈していた。電車通りから少し離れた下宿の周りには農地もあり、中区とは対照的にのどかな感じであったと記憶する。
さて話をもとに戻そう。広大附属高校の近くにあき書房という小さな古書店がある。ここは戦前の地図を定期的に復刻することで有名な店だが、いかにも昭和という雰囲気が漂っている。私が広島で生活した昭和末期には大学周辺にあき書房のような店がたくさんあった。どこの店主も恐ろしいほど無口だったが、あの適度な距離感が私は好きだった。

