青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

真夏の近江熱風録 序章編

2013年07月20日 21時16分35秒 | 近江鉄道

(さあ、旅の扉を開けよう@米原駅)

下の子が生まれてからというもの、めっきり遠征とはご無沙汰となっておりましたが、とうとう嫁さんから一日フリーのお達しが下賜されたため急遽遠征を敢行して参りました(笑)。まあ何度も何度もモーションかけてたから、さすがに嫁さんも観念したのかもしれん。天の岩戸の前で踊り続ける事幾ヶ月、開かない扉はないという事だね。んで、せっかく貰った一日フリーですから有意義に使いたいなと色々考える訳ですが、最初は「土用の丑の日も近いし、浜松でも行ってウナギ&遠州鉄道でもやっつけるか?」な~んて思ったのだが、浜松なんて自分としてはいつだって行ける距離の範囲内。んじゃあもうちょっと足を伸ばすと…三岐鉄道。去年行った。福井&えち鉄行っちゃう?って気にもかなりなったのだが、よくよく考えたらボリューム的に日帰りでは勿体無いでしょうとトーンダウン。福井行くなら新幹線で米原まで行って特急乗り換えだよねぇ~なんて時刻表をパラパラめくりながら考えていたもんだから、米原から出てる地方私鉄もあるじゃないですか。と言う事で、めでたく今回の夏の一日フリーに選ばれたのは湖国は滋賀県、近江鉄道と相成りましてございます!(ドンドンドンパフ~パフ~)
すいません、あまりに久々の遠征なんで興奮しておりますw

朝4時半に目覚まし無用でビシッと起きるこの体。実は今週突然の左脇腹痛に苦しめられ、死ぬ思いでタクシー乗って病院に駆け込んだら「尿管結石ですね」と言われたこの体(笑)。痛み止めが効かず、のたうち回ってたら結構キレイ系の看護婦さんに座薬を詰め込まれたこの体!wつーか初診だからしょうがないのかもしれないけど診療代高かったなあ。ひょっとしたらプレイ料金が課金されてんのか?(何のだよ)って話は逸れたが給料日前のしょぼい所持金とザックにカメラとレンズを詰めて、三脚持っていざ近江。そうそう今回は尿管結石の薬もちゃんと持ってかないとねって事で眠る我が子らを横目にそっと家を出る朝の5時。新横浜からのぞみ1号に飛び乗って、名古屋のホームできしめん食いつつこだまに乗り換えて、米原に着いたのは8時半。あー、新幹線ってホンット速いですねえ…
近江鉄道。ここ米原から、滋賀県の南東部の都市を結ぶ総延長約60kmの地方私鉄。戦時中に滋賀県出身の堤康次郎に買収され現在は西武グループの一員となってはおりますが、私鉄とは言えその歴史は古く、なんと明治29年に設立された伝統の鉄道会社なのですよ。なんでも東海道本線のルートから外れた街の近江商人たちが、「オラが街にも鉄道を!」と言う意気込みで資金を募って敷設されたんだって。今年で設立118年、近江商人の心意気が詰まった電車は、「ガチャコン電車」とか「ガチャ」と言われて親しまれてるんだそうな。

  

北陸への要衝として極めて広大な敷地を持つJR米原駅の東口にへばりつくように近江鉄道の改札があります。改札口で一日フリー乗車券である「1デイ・スマイルチケット」(800円)を購入しホームに上がります。米原駅は近江鉄道の起点とはなっているものの、運行上の基幹駅は隣街の彦根駅なので、米原~彦根は運行本数もやや少なく閑散としたホーム。電車を待っていると、そこに現れたのは近江鉄道の現役最大勢力である800系のトップナンバー801編成。薄いピンクにラッピングされた電車です。その車体に書かれた「毎年検診に行こう!」と言う言葉の重みがことさらに感じられるのだが、いきなりお説教ですか近江鉄道さん(笑)。

米原8:39発彦根行きで、近江鉄道の旅がスタート。
次回へ続く。
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