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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

そろそろ見頃、矢田寺のアジサイ2022!

2022年06月10日 | 写真
火曜日(2022.6.7)に矢田寺(大和郡山市矢田町3506)をお参りすると、アジサイは3~5分咲きだった。平日にも関わらず3年ぶりの開園とあって、たくさんの人が訪れていた。この週末からは、そろそろ見頃を迎える。日向と日陰では、色づきに相当の開きがあるので、ぜひ一周していただきたい。奈良まほろばソムリエの会著『お寺参りが楽しくなる 奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)によると、





矢田寺【やたでら】(金剛山寺)お地蔵さんとアジサイの寺
「矢田のお地蔵さん」として親しまれている矢田寺( 金剛山寺)は、城下町・郡山から西へ3.5㌖、矢田丘陵の中心・矢田山の中腹にあり、日本最古の延命地蔵菩薩像を安置しています。








今から約千三百年前、大海人皇子(のちの天武天皇)が、壬申の乱の戦勝祈願のため矢田山に登り、即位後の白鳳4年(664)智通僧上に勅し、七堂伽藍四十八ヵ所坊を造営したのが当寺のはじまりといわれています。





当初は十一面観音菩薩と吉祥天女を本尊としていましたが、弘仁年間に満米(まんまい)上人により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきました。






「各地のお地蔵様の多くは、右手に杖、左手に如意宝珠(にょいほうじゅ)を持たれているスタイルなのですが、矢田寺のお地蔵様は、そのほとんどが右手の親指と人差し指を結んだ独特のスタイルで、『矢田型地蔵』と呼ばれています」(公式HP)





境内ではみそなめ地蔵をはじめたくさんの石のお地蔵さまに迎えられ、眼下には奈良盆地がのびやかに広がります。本堂は江戸時代の建築(県指定文化財)で、中央の厨子内には本尊の木造地蔵菩薩立像(平安時代・重文)に木造十一面観音立像(奈良時代・重文)と吉祥天女立像(室町時代)を加えた等身大の三尊を安置し、左右に二天像(奈良時代)を配しています。



境内には約六十種約一万株のアジサイが咲き誇るところから「アジサイ寺」の別名があり、さまざまに色を変える花を楽しみながら、6月1日~6月30日には本堂の特別拝観もできます。 (水間充)



宗 派 高野山真言宗
住 所 奈良県大和郡山市矢田町3506
電 話 0743-53-1445
交 通 近鉄郡山駅からバス「矢田寺」下車 徒歩約10分
拝観料 アジサイ開花期500円、本堂特別拝観500円
駐車場  有(100 ~500 円)


アジサイは「七変化」と呼ばれるように、土壌中の成分の影響を受け、時間が経つにつれ色が変化する。色の変化が楽しみたいので、私は今年は2回お参りしてそれを見届けるつもりだ。6月中は、本堂と閻魔堂の特別拝観もできる。皆さん、ぜひ矢田寺へお参りください!
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宇陀市大宇陀のしだれ桜/4月3日は「花見記念日」

2022年04月06日 | 写真
またとない機会をいただいた。会社で先輩だったFさんから、「大宇陀にお住まいのAさんのお宅の、しだれ桜を見せてもらいませんか?」とお声かけいただいたのだ。Aさんも会社の先輩で、本部にもいらっしゃったので、お顔はよく存じ上げている。お邪魔したのは日曜日(2022.4.3)だ。Fさんが車を出してくださった。



道路からAさん宅が見えてきた。これはすごい、茅葺き屋根の大邸宅だ!しだれ桜も満開のようだ。あいにくの曇り空だったが、雨は降っていない。







Aさんと奥さんにご歓待いただき、私は心ゆくまでしだれ桜の写真を撮らせていただいた。奥さんはご自宅で簡易郵便局をされている(才ヶ辻簡易郵便局)。









ご近所にも兄弟桜があるとお聞きし、Aさんに案内していただいた。











上の写真は、ご近所の光台寺(宇陀市大宇陀才ヶ辻)のしだれ桜。いい感じに咲いている。下の写真の大きなお屋敷のしだれ桜も、見頃を迎えていた。







これは素晴らしい「花見記念日」になった。帰りにはたくさんの野菜やどんこ椎茸をお土産にいただいてしまった。Aさん、奥さん、そしてお声かけいただいたFさん、ありがとうございました!
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夏の終わりのサルスベリ/大和民俗公園

2021年09月01日 | 写真
「夏の終わり」といえば、森山直太朗の「水芭蕉揺れる畦道(あぜみち) 肩並べ夢を紡(つむ)いだ~♪」だが、この時期に元気よく咲いている花と言えば、サルスベリだ。ウチの近所のサルスベリがきれいなので「もしや」と思い、大和民俗公園(大和郡山市矢田町545)を訪ねてみた(2021.8.29)。







いわば「デジブラ」(デジカメを持ってぶらぶら歩きする)だ。コロナ禍で外出する機会が減っているので、たまには歩かないと体調を崩す。大和民俗公園では、木によっては萎(しお)れているものもあったが、「百日紅(ひゃくじつこう)」の異名の通り、咲き残っているものもたくさんあった。サイト「LOVEGREEN」には、







サルスベリは夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。サルスベリは栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、日本の公園や街路樹でも多くみられ、花色は濃ピンクや淡ピンク、赤、白、紫、複色など沢山の色があります。最近のサルスベリの新品種は、葉の色が銅葉(銅のように赤黒く光沢のある葉)のものなども登場しています。



サルスベリの特徴は木の肌にもあります。サルスベリの樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はとてもつるつるしています。この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことから「サルスベリ」と名付けられました。





重装備の中年男性がいて、「カワセミがひな鳥に餌を与えているシーンを撮りに来たのですが、もう自立したようで撮れませんでした。むこうのひょうたん池(東入口の近く)なら見れるかも知れませんが…」とのことだった。「空飛ぶ宝石」と言われるカワセミが魚などを給餌するシーンは、さぞ絵になることだろうが、この日はサルスベリが目的だし、とても暑かったので遠慮しておいた。





サルスベリは水辺のシーンがいいな、と改めて実感した。秋になれば、またコスモスを撮りに来よう。

※追記(2021.9.1)ご近所でノウゼンカズラが、こんなにきれいに咲いていました!



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明日香村(細川、稲渕、橘寺)の彼岸花 2020

2020年10月01日 | 写真
9月28日(月)、所用で明日香村を訪ねた。今年は9月に入ってからの天候不順のせいか、彼岸花の開花が遅れていると聞いていたので、ちょうど良い頃だろう。少し早目に自宅を出て、3ヵ所の彼岸花名所を訪ねた(飛鳥観光協会のサイトは、こちら)。まず最初に訪ねたのは明日香村細川。
※トップ写真は明日香村細川の棚田で撮影


同上

石舞台から談山神社に続く道(多武峯見瀬線)を登り、しばらくすると左手(北側)に彼岸花の群落が目に飛び込んでくる。これはいい、今年もシッカリと咲いていた。


同上。青空がまぶしかった!

次に訪ねたのは稲渕。案山子(かかし)ロードでよく知られている。しかし、どうもあまり咲いていない。相当、開花が遅れているのだろうか。


ここからは、稲渕の案山子ロードで撮影


メインの案山子はバカ殿様

彼岸花は球根を分けて増やす。つまりすべて「クローン」なので、ソメイヨシノと同じく気象・気候条件が同じなら、一斉に咲いて一斉にしおれる。しかし、どうも今年は少しの条件の違いで、咲いていたりまだ咲いていなかったりしているようだ。


辛うじて向こうに彼岸花が見える


おおっ、きれいな彼岸花、と思ったら造花だった。しかし、このサービス精神は良い!







ちょっと残念な気分で、今度は橘寺を訪ねた。寺の手前の棚田に、たくさんの彼岸花が咲くのだ。おお、こちらはちゃんと咲いていた。月曜日なのに、たくさんの人が訪れ、スケッチをしている人もいた。





「今週末(10/3~4)までは楽しめそうですよ」とは村民の話。皆さん、混雑するかも知れませんが、この土日に訪ねてみてはいかがでしょうか?

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石光寺のボタン&シャクヤク

2020年05月10日 | 写真
當麻寺の3つの塔頭のボタンを紹介したが、今日は石光寺(葛城市染野387)のボタンとシャクヤク(芍薬)を紹介する。お寺のHPによると、今日(2020.5.10)現在でボタンは終了、アメリカ芍薬が見頃、と出ている。ボタンは木でシャクヤクは草、と教わったが、最近はハイブリッド(交雑種)もある、とはお寺さんの話。寺の歴史をHPの「お寺概要」から抜粋すると、
※写真はいずれも2020.5.1の撮影






藤がこんなにきれいに咲いていた!

この寺の草創は約1300年前、天智天皇(668~671在位)の勅願で建てられ、 役小角(えんのおづぬ)の開山と伝えられる。境内に奈良時代前期といわれる塔の大心礎があり、 平成3年には弥勒堂改築に伴う発掘調査の結果、日本最古の白鳳時代の石仏(当時の本尊)と他に瓦や仏せん(せんぶつ)が出土。





別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、中将姫(747~775)ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」がある。 右大臣藤原豊成(704~765)の娘、中将姫は美貌で知られたが、 17歳で出家、当麻寺にこもるうち霊感を得て蓮の茎を集め、糸を採り出した。






これがアメリカ芍薬だろうか

そして石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まった。 それが染の井で、傍らの桜の枝にかけたのが糸掛け桜。中将姫はその蓮糸で一夜のうちに当麻曼茶羅を織りあげたという伝説がある。





境内には牡丹、芍薬、アジサイ、桜、さるすべりなど、四季おりおりの花があります。 もともと牡丹は薬用として中国から伝えられ、古くから石光寺に植えられていたようです。

石光寺は當麻寺のように葦簀(よしず)を張ったり、笠を差しかけたりしていないので、訪れたときも、やや花びらが乾き気味だった。お寺によって、いろんな育て方があるのだろう。

「花の寺」があるように、お寺にはきれいな花が植えられている。「昔は、よほど風流なお坊さんがいたのだな」と誤解していたが、そうではなく、ボタンもシャクヤクも、薬草として植えられていたのだそうだ。

新型コロナ騒動の今年は、特に花の美しさが心を打つ。来年のボタンの季節、日本はどうなっているのだろうか。
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