一昨年に引き続き、今年も「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」の作品を全国から募集している。締め切りは10月24日(水)である(必着)。
奈良新聞(8/30付)「吉野材使った日用品考えて デザインコンペ 優秀作は商品化も」によると
第1回デザインコンペの最優秀作品「割り鉛筆」(2011.7.13撮影。以下同じ)
吉野林業の活性化を目指す「吉野と暮らす会」は吉野産のスギ・ヒノキ(吉野材)を用いた日用品のデザイン力を競う「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」の応募作品を全国から募集している。10月24日まで。
同会は県や吉野町、県森林組合連合会、県木材協同組合連合会らで構成する同コンペの実行委員会。コンペは吉野材の新たな用途開発とブランドイメージ向上を目的に昨年から開始し、今回で2回目。南都銀行やNPO「Yoshino Heart」が協力している。
以下、優秀作品。「一輪挿し」と「スツール」
コンペは吉野材の木目を生かした量産可能な未発表の日用品などを募る「デザイン部門」と、吉野材で作られた既存の日用品を改良する「リ・デザイン部門」で実施する。表彰はデザイン部門が最優秀賞1点(賞金10万円)▽優秀賞2点(3万円)▽観客賞1点(1万円) リ・デザイン部門はインターネット投票賞と観客賞が各1点(1万円)。デザイン部門の最優秀賞と優秀賞は試作販売し、商品化に向けて検討する。
デザイン部門は10月下旬の書類(一次)審査を経て、12月16日に吉野町中央公民館で最終審査と表彰式を行う。リ・デザイン部門は同日の最終審査のみ。応募は専用の用紙と作品の設計図(形式は自由)を吉野と暮らす会事務局に送る。問い合わせは同会事務局、電話0746(32)8731。
「プレート皿」
12月16日(日)には、「吉野・山の恵み」フォーラムとパネルディスカッションも開催される。県のHPに、詳しい報道資料と募集パンフレットが掲載されている。スポンサーである南都銀行のHPにも、報道資料が掲載されている。前回の表彰式の様子は当ブログ記事「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」で詳しく紹介している。最優秀賞は「割り鉛筆」、優秀賞は「一輪挿し」「スツール」「プレート皿」「ランチョンボード」の4点で、これらのうち「ランチョンボード」は、このほど商品化され、販売が開始された。当ブログ記事「吉野杉のランチョンボード、販売開始!」でも紹介した。
「ランチョンボード」
県のHPには《吉野地域で産出される杉・桧の大径材は、「吉野材」と呼ばれ、地域特有の貴重な資源であり、全国的に知られた銘木ブランドですが、生活様式や建築様式の変化により、これらの材がその価値を活かした形で利用されるケースは減少しています》とある。これはとても残念なことであり、それは吉野材だけでなく、日本の「木の文化」の危機である。「暮らしの道具デザインコンペ」は、身近なところに「木のある暮らし」を提案する試みである。
これら2枚は、平城遷都1300年祭の南都銀行ブースで撮影(10.5.10)
木の香り、温もり、木目の美しさ、手触りのやさしさなど、木のある生活は人の心を和ませてくれる。校舎を木造にした学校では「児童が騒がなくなった」「アレルギー性鼻炎が直った」「インフルエンザで学級閉鎖をすることがなくなった」などの現象が報告されている。私の経験でも、イベント会場で床を板張りにしたところ、来場者が次々と靴を脱いで歩き回り、幼児が喜んで寝転がっていた。これは人々が木のある暮らしを求めている証拠であろう。ぜひ、たくさんの方にご応募いただき、充実した「木のある暮らし」を提案していただきたいと思う。
※以下のパンフレットのPDFデータはこちら
奈良新聞(8/30付)「吉野材使った日用品考えて デザインコンペ 優秀作は商品化も」によると
第1回デザインコンペの最優秀作品「割り鉛筆」(2011.7.13撮影。以下同じ)
吉野林業の活性化を目指す「吉野と暮らす会」は吉野産のスギ・ヒノキ(吉野材)を用いた日用品のデザイン力を競う「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」の応募作品を全国から募集している。10月24日まで。
同会は県や吉野町、県森林組合連合会、県木材協同組合連合会らで構成する同コンペの実行委員会。コンペは吉野材の新たな用途開発とブランドイメージ向上を目的に昨年から開始し、今回で2回目。南都銀行やNPO「Yoshino Heart」が協力している。
以下、優秀作品。「一輪挿し」と「スツール」
コンペは吉野材の木目を生かした量産可能な未発表の日用品などを募る「デザイン部門」と、吉野材で作られた既存の日用品を改良する「リ・デザイン部門」で実施する。表彰はデザイン部門が最優秀賞1点(賞金10万円)▽優秀賞2点(3万円)▽観客賞1点(1万円) リ・デザイン部門はインターネット投票賞と観客賞が各1点(1万円)。デザイン部門の最優秀賞と優秀賞は試作販売し、商品化に向けて検討する。
デザイン部門は10月下旬の書類(一次)審査を経て、12月16日に吉野町中央公民館で最終審査と表彰式を行う。リ・デザイン部門は同日の最終審査のみ。応募は専用の用紙と作品の設計図(形式は自由)を吉野と暮らす会事務局に送る。問い合わせは同会事務局、電話0746(32)8731。
「プレート皿」
12月16日(日)には、「吉野・山の恵み」フォーラムとパネルディスカッションも開催される。県のHPに、詳しい報道資料と募集パンフレットが掲載されている。スポンサーである南都銀行のHPにも、報道資料が掲載されている。前回の表彰式の様子は当ブログ記事「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」で詳しく紹介している。最優秀賞は「割り鉛筆」、優秀賞は「一輪挿し」「スツール」「プレート皿」「ランチョンボード」の4点で、これらのうち「ランチョンボード」は、このほど商品化され、販売が開始された。当ブログ記事「吉野杉のランチョンボード、販売開始!」でも紹介した。
「ランチョンボード」
県のHPには《吉野地域で産出される杉・桧の大径材は、「吉野材」と呼ばれ、地域特有の貴重な資源であり、全国的に知られた銘木ブランドですが、生活様式や建築様式の変化により、これらの材がその価値を活かした形で利用されるケースは減少しています》とある。これはとても残念なことであり、それは吉野材だけでなく、日本の「木の文化」の危機である。「暮らしの道具デザインコンペ」は、身近なところに「木のある暮らし」を提案する試みである。
これら2枚は、平城遷都1300年祭の南都銀行ブースで撮影(10.5.10)
木の香り、温もり、木目の美しさ、手触りのやさしさなど、木のある生活は人の心を和ませてくれる。校舎を木造にした学校では「児童が騒がなくなった」「アレルギー性鼻炎が直った」「インフルエンザで学級閉鎖をすることがなくなった」などの現象が報告されている。私の経験でも、イベント会場で床を板張りにしたところ、来場者が次々と靴を脱いで歩き回り、幼児が喜んで寝転がっていた。これは人々が木のある暮らしを求めている証拠であろう。ぜひ、たくさんの方にご応募いただき、充実した「木のある暮らし」を提案していただきたいと思う。
※以下のパンフレットのPDFデータはこちら