12/29に「火葬墓のおさらい」という記事を書いたが、奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)を受ける同僚からの評判は、上々だった。当ブログ読者の独楽さんからも「頭が整理できました」とのコメントをいただいた。
初めて奈良検定を受ける人がぶつかる壁は、「古墳」であるようだ。たいてい石舞台古墳くらいしか、行ったことがないからだ。しかし公式テキストには、ずらずらと古墳の名前や説明が出ているし、出題もされる。だから特に若い社員から、よく「何とかなりませんか」と言われる。
で、私が思いついたのは、テキストの中で「日本で唯一」とか「奈良県で最大」「全国でも珍しい」などのキャッチコピーのついた古墳をリストアップして、これを並べたら分かりやすいのでは、ということである。ざっと紙に拾い出したものを並べると、ちょうど40件になった。ついでにゴロ合わせも載せておくので、ご参考に。
【奈良市・大和高原】
■佐紀盾列古墳群P87
日本で最大級の古墳群の1つ。著名な佐紀3陵(成務陵、日葉酢媛命陵、称徳陵)のほか、神功陵(五社神[ごさし]古墳)、瓢箪山古墳、 猫塚古墳、平城陵(市庭古墳)、磐之媛命陵(ヒシアゲ古墳)、ウワナベ・コナベ古墳、塩塚古墳、垂仁陵(宝来山古墳)など。
【生駒・斑鳩】
■西宮古墳P107
精緻な切石の巨石を用いた横穴式石室として、古くから著名。玄室からお経が出土(近世の仏教信仰による)。
■烏土塚古墳P107
石棺側面に斜格子文の線刻があり、これは県内での石棺装飾の数少ない例。平群谷で最大の古墳。ゴロ合わせ「チェック柄のウドの大木」。
■藤ノ木古墳P107
東アジアでも超一級の金銅製馬具セットが出土。石室内部と石棺は、ベンガラで赤に塗られる。
■仏塚古墳P108
仏具がたくさん出土。中世の仏堂として再利用されていた。
【大和郡山・磯城】
■島ノ山古墳P121
巫女の墓か。被覆粘土内には130点もの鍬形石・車輪石・石釧。棺内からは3面の獣形鏡のほか、石製合子、玉類、剣・刀子、櫛などが出土。木棺はコウヤマキ。
【天理・桜井】
■箸墓古墳(大市墓・「纏向遺跡」内)P135
卑弥呼の墓か。前方部の先端がバチ状に広がるという古相を示す。
■段ノ塚古墳(舒明天皇陵)P135
天皇陵に多い八角形墳だが、「正八角形ではない」という謎の古墳。
■東大寺山古墳P136
東大寺山古墳群は天理市の北、もと東大寺の領地内にあった(現在のシャープ総合開発センターの敷地内など)。同群中で最大の古墳が東大寺山古墳(天理教城法大教会の敷地から入る)。副葬品の中に、24文字を金象嵌で表し、「中平」の紀年銘を持つ鉄刀があった(国内出土最古の紀年銘遺物)。
■西山古墳P137
日本最大の「前方後方噴」(サイズの違う方墳が2つ付く)。周濠北に接して塚穴山古墳(大型円墳)がある。天理大学に近い杣之内古墳群の中にある古墳。
■龍王山古墳群P138
総数1千基、全国でも最大規模の大型群集噴。多数の横穴を含み、十数基ほどでグループを形成。
■櫛山古墳P139
例のない「双方中円墳」(中央に円墳・両端に方墳が2つ付く)。崇神陵(行燈山古墳)の東側に近接。
■天神山古墳P139
遺体埋葬の痕跡のない古墳(遺物を納めただけの古墳か)。コウヤマキ製の木棺。副葬品には23面の鏡と大刀、剣、鉄鏃、鎌、槍鉋(やりがんな)など。使用された朱は41kg。崇神陵(行燈山古墳)に近い伊射奈岐(いざなぎ)神社境内にある。
■黒塚古墳P139
棺の中に画文帯神獣鏡1面と刀剣・刀子。棺の外に33面の三角縁神獣鏡(平絹でくるまれ、鏡面を木棺側に立てて置かれていた)と刀剣、鉄鏃など。黒塚古墳展示館に詳しい展示あり。
■中山大塚古墳P138
「最古級」の竪穴式石室。傍らに大和稚宮(おおやまとわかみや)神社が鎮座し、大和(おおやまと)神社の御旅所になっている(「御旅所でボンカレー」と暗記)。
■纏向古墳群(「纏向遺跡」内)P140
全国でも最古級の約100mの前方後円墳が4基=纏向石塚、纏向矢塚、東田大塚、勝山の各古墳(「石矢で大勝」と暗記)。
■ホケノ山古墳P141
大和の古墳で初の石囲い木槨(木槨を多量の川原石で覆う)。
■文殊院西古墳P142
石室は、精緻な切石を5の目に積む。阿倍倉梯麻呂の墓か。東側に文殊院東古墳(井戸があるので閼伽井古墳とも)。西古墳・東古墳とも、不動明王の石像を祀る。
■メスリ山古墳P143
円筒埴輪は最大規模。「鉄製の弓と矢」という例のない遺物も出土。竪穴式石室(「ヤスリで鉄の弓矢を研ぐ」と暗記)。
■桜井茶臼山古墳P144
前方部先端が広がらない「柄鏡形」の前方後円墳の典型(「茶臼に柄鏡を立てる」と暗記)。初期ヤマト政権の大王墓の可能性が高い。金より貴重とされた赤色顔料「水銀朱」が石室全面に塗られていた。竪穴式石室。
【橿原・明日香】
■桝山古墳(身狭桃花鳥坂墓=崇神天皇の皇子・倭彦命の墓)P176
わが国で最大の方墳。葬儀の際、近習の者を生き埋めにしたところ、数日たっても泣き声が鳴りやまず、垂仁天皇が殉死の風習を禁止した、という説話が残る。
参考:日葉酢媛命陵(P85)殉死に代わる埴輪起源説話
■五条野古墳群P177~179
橿原市と明日香村の境界付近。「見瀬(五条野)丸山古墳」(県内最大・横穴式石室は日本最大。畝傍陵墓参考地)、「菖蒲池古墳」(内側に漆を塗った家形石棺。蘇我倉山田石川麻呂の墓か)、「植山古墳」(扉を設置する閾石が残る。推古天皇と竹田皇子を最初に葬った墓か)など。
■中尾山古墳P181
文武天皇陵か。墳丘全面を石で覆う3段築成の八角形墳。横口式石槨は、蔵骨器を納める形態に変化。
■マルコ山古墳P182
内部全面に漆喰。壁画は描かれていなかった(「ちびまる子の絵がない」と暗記)。天武天皇にかかわる皇族の墓か。
■真弓鑵子塚古墳P182
羨道が玄室の北と南に2つ取り付く。天井が高く、持ち送りが強い。渡来人の墓か。
■牽牛子塚古墳P183
2段築成の八角形墳。石槨は2つ。天皇または天皇に準ずる人の墓。
■岩屋山古墳P183
精緻な切石積の石室。「岩屋山式横穴式石室」の標識。近鉄飛鳥駅の北西側。
■束明神古墳P184
草壁皇子の墓か。八角形墳で、石槨の規模が大きい。漆塗木棺の使用が考えられる(「壁を草の束でたたく」と暗記)。
【葛城】
■新山古墳(大塚陵墓参考地)P200
上面に竪穴式石室・下方に組合式石棺という特異な構造。34面の鏡と金銅製帯金具、他には全く例のない仿製(日本製)の大型直弧文鏡が出土。
■コンピラ山古墳P201
県内最大の円墳(直径95m)。築山古墳(磐園陵墓参考地)の陪塚。
参考:富雄丸山古墳(P89)は、県内最大「級」の円墳(直径86m)としてテキストに出ている。
■佐味田宝塚古墳P201
全国屈指の大量の鏡が出土。中には、唯一の出土例である家屋文鏡(4棟の異なった建物が描かれた仿製鏡=日本製の鏡)が含まれる(「宝塚の家屋」と暗記)。
■乙女山古墳P202
県内最大の帆立貝式古墳(前方部が極端に短い。「乙女にホタテ貝の首飾り」と暗記)。馬見丘陵公園内。形象埴輪と土器類が出土。
■巣山古墳P203
出島状遺構の上面から家形・柵形・蓋(きぬがさ)形の埴輪、突出部から水鳥形埴輪が出土。馬見古墳群中央群の中核。
■鳥谷口古墳P204
大津皇子の墓か。二上山雄岳東麓の方墳。加工途中の石材を大量に使用。
■平林古墳P205
見瀬丸山古墳(五条野丸山古墳)に次ぐ規模の長大な石室あり。仿製(日本製)の画文帯神獣鏡(中国製の鏡を忠実に写し取った優品)が出土。
■水泥古墳(今木双墓)P206
南古墳(蓮華文石棺古墳)の石棺には日本で唯一、6弁の蓮華文が施されていた(「水泥からハス」と暗記)。北古墳は塚穴古墳という。
■室宮山古墳(室大墓古墳)P206
葛城地方最大の前方後円墳で、5世紀初の代表的古墳。武内宿禰の墓、葛城襲津彦の墓とも。
■巨勢山古墳群P207
総数700基以上、全国屈指の大型群集噴。
参考:龍王山古墳群(P138)総数1千基、全国でも最大規模の大型群集噴。
■條ウル神古墳(「巨勢山古墳群」内) P207
石舞台並みの大型横穴式石室(「巨勢の巨大石室はウルサイじょう」と暗記)。
【五條・吉野】
■五條猫塚古墳P227
希有な蒙古鉢形の冑が出土(「モンゴルの猫」と暗記)。
参考:猫塚古墳(P87)奈良市・佐紀盾列古墳群の1基。松林苑の南西隅にある。
ざっと以上である。ここからどれだけ出題されるかは分からないが、大事な古墳がたくさん含まれている。ぜひ検定準備にお使いいただきたい(そのままプリントアウトできないので、あらかじめWord文書などにコピー&ペーストを)。
※トップ写真は、ナガレ山古墳。馬見古墳群中央群の1つで、馬見丘陵公園内にある(09年2月に撮影)。
初めて奈良検定を受ける人がぶつかる壁は、「古墳」であるようだ。たいてい石舞台古墳くらいしか、行ったことがないからだ。しかし公式テキストには、ずらずらと古墳の名前や説明が出ているし、出題もされる。だから特に若い社員から、よく「何とかなりませんか」と言われる。
で、私が思いついたのは、テキストの中で「日本で唯一」とか「奈良県で最大」「全国でも珍しい」などのキャッチコピーのついた古墳をリストアップして、これを並べたら分かりやすいのでは、ということである。ざっと紙に拾い出したものを並べると、ちょうど40件になった。ついでにゴロ合わせも載せておくので、ご参考に。
【奈良市・大和高原】
■佐紀盾列古墳群P87
日本で最大級の古墳群の1つ。著名な佐紀3陵(成務陵、日葉酢媛命陵、称徳陵)のほか、神功陵(五社神[ごさし]古墳)、瓢箪山古墳、 猫塚古墳、平城陵(市庭古墳)、磐之媛命陵(ヒシアゲ古墳)、ウワナベ・コナベ古墳、塩塚古墳、垂仁陵(宝来山古墳)など。
【生駒・斑鳩】
■西宮古墳P107
精緻な切石の巨石を用いた横穴式石室として、古くから著名。玄室からお経が出土(近世の仏教信仰による)。
■烏土塚古墳P107
石棺側面に斜格子文の線刻があり、これは県内での石棺装飾の数少ない例。平群谷で最大の古墳。ゴロ合わせ「チェック柄のウドの大木」。
■藤ノ木古墳P107
東アジアでも超一級の金銅製馬具セットが出土。石室内部と石棺は、ベンガラで赤に塗られる。
■仏塚古墳P108
仏具がたくさん出土。中世の仏堂として再利用されていた。
【大和郡山・磯城】
■島ノ山古墳P121
巫女の墓か。被覆粘土内には130点もの鍬形石・車輪石・石釧。棺内からは3面の獣形鏡のほか、石製合子、玉類、剣・刀子、櫛などが出土。木棺はコウヤマキ。
【天理・桜井】
■箸墓古墳(大市墓・「纏向遺跡」内)P135
卑弥呼の墓か。前方部の先端がバチ状に広がるという古相を示す。
■段ノ塚古墳(舒明天皇陵)P135
天皇陵に多い八角形墳だが、「正八角形ではない」という謎の古墳。
■東大寺山古墳P136
東大寺山古墳群は天理市の北、もと東大寺の領地内にあった(現在のシャープ総合開発センターの敷地内など)。同群中で最大の古墳が東大寺山古墳(天理教城法大教会の敷地から入る)。副葬品の中に、24文字を金象嵌で表し、「中平」の紀年銘を持つ鉄刀があった(国内出土最古の紀年銘遺物)。
■西山古墳P137
日本最大の「前方後方噴」(サイズの違う方墳が2つ付く)。周濠北に接して塚穴山古墳(大型円墳)がある。天理大学に近い杣之内古墳群の中にある古墳。
■龍王山古墳群P138
総数1千基、全国でも最大規模の大型群集噴。多数の横穴を含み、十数基ほどでグループを形成。
■櫛山古墳P139
例のない「双方中円墳」(中央に円墳・両端に方墳が2つ付く)。崇神陵(行燈山古墳)の東側に近接。
■天神山古墳P139
遺体埋葬の痕跡のない古墳(遺物を納めただけの古墳か)。コウヤマキ製の木棺。副葬品には23面の鏡と大刀、剣、鉄鏃、鎌、槍鉋(やりがんな)など。使用された朱は41kg。崇神陵(行燈山古墳)に近い伊射奈岐(いざなぎ)神社境内にある。
■黒塚古墳P139
棺の中に画文帯神獣鏡1面と刀剣・刀子。棺の外に33面の三角縁神獣鏡(平絹でくるまれ、鏡面を木棺側に立てて置かれていた)と刀剣、鉄鏃など。黒塚古墳展示館に詳しい展示あり。
■中山大塚古墳P138
「最古級」の竪穴式石室。傍らに大和稚宮(おおやまとわかみや)神社が鎮座し、大和(おおやまと)神社の御旅所になっている(「御旅所でボンカレー」と暗記)。
■纏向古墳群(「纏向遺跡」内)P140
全国でも最古級の約100mの前方後円墳が4基=纏向石塚、纏向矢塚、東田大塚、勝山の各古墳(「石矢で大勝」と暗記)。
■ホケノ山古墳P141
大和の古墳で初の石囲い木槨(木槨を多量の川原石で覆う)。
■文殊院西古墳P142
石室は、精緻な切石を5の目に積む。阿倍倉梯麻呂の墓か。東側に文殊院東古墳(井戸があるので閼伽井古墳とも)。西古墳・東古墳とも、不動明王の石像を祀る。
■メスリ山古墳P143
円筒埴輪は最大規模。「鉄製の弓と矢」という例のない遺物も出土。竪穴式石室(「ヤスリで鉄の弓矢を研ぐ」と暗記)。
■桜井茶臼山古墳P144
前方部先端が広がらない「柄鏡形」の前方後円墳の典型(「茶臼に柄鏡を立てる」と暗記)。初期ヤマト政権の大王墓の可能性が高い。金より貴重とされた赤色顔料「水銀朱」が石室全面に塗られていた。竪穴式石室。
【橿原・明日香】
■桝山古墳(身狭桃花鳥坂墓=崇神天皇の皇子・倭彦命の墓)P176
わが国で最大の方墳。葬儀の際、近習の者を生き埋めにしたところ、数日たっても泣き声が鳴りやまず、垂仁天皇が殉死の風習を禁止した、という説話が残る。
参考:日葉酢媛命陵(P85)殉死に代わる埴輪起源説話
■五条野古墳群P177~179
橿原市と明日香村の境界付近。「見瀬(五条野)丸山古墳」(県内最大・横穴式石室は日本最大。畝傍陵墓参考地)、「菖蒲池古墳」(内側に漆を塗った家形石棺。蘇我倉山田石川麻呂の墓か)、「植山古墳」(扉を設置する閾石が残る。推古天皇と竹田皇子を最初に葬った墓か)など。
■中尾山古墳P181
文武天皇陵か。墳丘全面を石で覆う3段築成の八角形墳。横口式石槨は、蔵骨器を納める形態に変化。
■マルコ山古墳P182
内部全面に漆喰。壁画は描かれていなかった(「ちびまる子の絵がない」と暗記)。天武天皇にかかわる皇族の墓か。
■真弓鑵子塚古墳P182
羨道が玄室の北と南に2つ取り付く。天井が高く、持ち送りが強い。渡来人の墓か。
■牽牛子塚古墳P183
2段築成の八角形墳。石槨は2つ。天皇または天皇に準ずる人の墓。
■岩屋山古墳P183
精緻な切石積の石室。「岩屋山式横穴式石室」の標識。近鉄飛鳥駅の北西側。
■束明神古墳P184
草壁皇子の墓か。八角形墳で、石槨の規模が大きい。漆塗木棺の使用が考えられる(「壁を草の束でたたく」と暗記)。
【葛城】
■新山古墳(大塚陵墓参考地)P200
上面に竪穴式石室・下方に組合式石棺という特異な構造。34面の鏡と金銅製帯金具、他には全く例のない仿製(日本製)の大型直弧文鏡が出土。
■コンピラ山古墳P201
県内最大の円墳(直径95m)。築山古墳(磐園陵墓参考地)の陪塚。
参考:富雄丸山古墳(P89)は、県内最大「級」の円墳(直径86m)としてテキストに出ている。
■佐味田宝塚古墳P201
全国屈指の大量の鏡が出土。中には、唯一の出土例である家屋文鏡(4棟の異なった建物が描かれた仿製鏡=日本製の鏡)が含まれる(「宝塚の家屋」と暗記)。
■乙女山古墳P202
県内最大の帆立貝式古墳(前方部が極端に短い。「乙女にホタテ貝の首飾り」と暗記)。馬見丘陵公園内。形象埴輪と土器類が出土。
■巣山古墳P203
出島状遺構の上面から家形・柵形・蓋(きぬがさ)形の埴輪、突出部から水鳥形埴輪が出土。馬見古墳群中央群の中核。
■鳥谷口古墳P204
大津皇子の墓か。二上山雄岳東麓の方墳。加工途中の石材を大量に使用。
■平林古墳P205
見瀬丸山古墳(五条野丸山古墳)に次ぐ規模の長大な石室あり。仿製(日本製)の画文帯神獣鏡(中国製の鏡を忠実に写し取った優品)が出土。
■水泥古墳(今木双墓)P206
南古墳(蓮華文石棺古墳)の石棺には日本で唯一、6弁の蓮華文が施されていた(「水泥からハス」と暗記)。北古墳は塚穴古墳という。
■室宮山古墳(室大墓古墳)P206
葛城地方最大の前方後円墳で、5世紀初の代表的古墳。武内宿禰の墓、葛城襲津彦の墓とも。
■巨勢山古墳群P207
総数700基以上、全国屈指の大型群集噴。
参考:龍王山古墳群(P138)総数1千基、全国でも最大規模の大型群集噴。
■條ウル神古墳(「巨勢山古墳群」内) P207
石舞台並みの大型横穴式石室(「巨勢の巨大石室はウルサイじょう」と暗記)。
【五條・吉野】
■五條猫塚古墳P227
希有な蒙古鉢形の冑が出土(「モンゴルの猫」と暗記)。
参考:猫塚古墳(P87)奈良市・佐紀盾列古墳群の1基。松林苑の南西隅にある。
ざっと以上である。ここからどれだけ出題されるかは分からないが、大事な古墳がたくさん含まれている。ぜひ検定準備にお使いいただきたい(そのままプリントアウトできないので、あらかじめWord文書などにコピー&ペーストを)。
※トップ写真は、ナガレ山古墳。馬見古墳群中央群の1つで、馬見丘陵公園内にある(09年2月に撮影)。