tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

バサラ祭り(2010)感動フィナーレ!

2010年08月31日 | 観光にまつわるエトセトラ
8/27~29に開かれた「第12回バサラ祭り」が閉幕した。昨日の産経新聞奈良版によると《暑さ吹き飛ぶパフォーマンス 「バサラ祭り」感動フィナーレ》《古都の晩夏を盛り上げる「バサラ祭り」は29日、奈良市登大路町の奈良国立博物館前庭でフィナーレを迎えた。この日の同市は最高気温36・1度を記録する猛暑日だったが、参加者らは暑さを吹き飛ばす元気いっぱいのパフォーマンスを披露した》。



《バサラ祭りは平成11年から始まったイベント。12回目の今年は過去最多となる53チーム、計約1500人が出場し、27日から3日間、平城宮跡(同市佐紀町)などでステージやパレードを繰り広げてきた》。





今年のバサラ祭りは初の3日間開催。平城遷都1300年祭とあいまって、相当力が入っていた。公式HPによると《『ひとり一人、違う個性豊かな輝きを持った個人が輝きあって、この街の明日を照らす大きなひとつの光りになりたい』- そのような思いで古都・奈良に立ち上げた「バサラ祭り」は、今年十二年目を迎え、奈良の夏を熱く彩る祭りとして、まほろば奈良への感謝と敬意を込めて、奈良の魅力をもっと引き出し、まちと人をもっと元気にすることを目指して、2010バサラ祭りを開催致します》。
※バサラ祭りの公式ホームページ
http://www.basaramatsuri.com/top.html



《今年はさらに、平城遷都1300年を祝し、その記念事業の主軸を担い、フィナーレを飾る祭りとして、日本の心のふるさと奈良から、新たな時代の幕開けを告げます》。



最終日の8/29(日)、このお祭りを見物しようと奈良市の三条通を訪ねた。会社の同僚3人が、県職員らで構成される「県庁伐折羅(バサラ)」というチームに加わって踊るというのだ。出発は午後3時の予定だったが、2時過ぎに現地入りした。


県庁伐折羅チームで踊るウチの同僚3人(向かって右から1人め、2人めと4人め)



県庁伐折羅はHPも作っている。それによると《チームコンセプト 奈良県庁職員を中心とする、イベントや踊り、楽しいことが好きな有志で活動しているサークルです。奈良に活気と元気を、というバサラ祭の目的に賛同し、第2回(2000年)より参加しはじめました》《2010年には、平城遷都1300年記念事業が開催されます。世界に誇れる遺産がてんこもりの古都・奈良。バサラ祭の観覧を通じて、皆様が奈良を好きになってくださることを願いつつ、熱く踊っています。どうぞご声援をお願い申し上げます》。
http://kenchoubasara.ojaru.jp/index.htm





《観ていただける皆様に楽しんでいただくため、チームのコンセプトも、ずばり 楽しむ!! 何よりも踊っている私たちが、バサラ祭において「楽しさ」を学びました。至らぬ点は多々ありますが、温かく見守ってください》。



「バサラ祭の観覧を通じて、皆様が奈良を好きになってくださることを願いつつ、熱く踊っています」というくだりが、泣かせる。このチームはなかなかの強豪で、初参加の翌年から、数々の賞を受賞している(08年から、コンテストはなくなった)。


偶然、tsujikenさんにお会いした。ミストシャワー係をされていた

それにしても静かな古都・奈良で、よくこんな賑やかなお祭りを考え出されたものだ。発足当初から「バサラ祭り実行委員会」委員長を務める魚谷和良氏(うおたに・かずよし 魚万専務取締役)が、インタビューに答えている(2003年)。上田悟氏(奈良県議会議員・自民党)のサイトに出ている記事で、タイトルは《町衆の力で完成した奈良の祭り》だ。 
http://www.satoru-withyou.com/zyuzu/zyuzu_Frameset.html


やはり、平城人(ならびと)は迫力がある



《1999年8月、奈良に新しい祭り『バサラ祭り』が誕生した。みんながキラキラと輝く祭りとして、そして市民参加型のエネルギーに満ちた祭りとして注目の『バサラ祭り』。街の中をダンシングパフォーマンスしながら歩くこの祭りを、企画運営する実行委員会の委員長として個性豊かな実行委員メンバーを束ねる魚谷和良さんにお話をうかがった》。





《魚谷 以前に各種青年団体や行政と一緒になって開催していたイベントがありましたが、回を重ねるうちに、規制がいろいろと出てきたのです。企画運営している者たちの、立場的なものや、利害関係、主張が交差して、はっきり言って、「また参加したい」と思えるおもしろいモノではなくなってきたのです》。



《団体や行政主導のイベント開催には良いものと、良くないものがあると改めて感じましたね。そんな時に高知の『よさこい祭り』を目の当たりにしたのです。街に溢れるエネルギーを受け、「これは凄い!ぜひこんな祭りをやりたい!」と思ったのがきかっけです》。



《まったくの町衆で始めました。もちろん、実行委員会のメンバーの中には、各種団体や行政に所属している人たちもいますが、バサラ祭り実行委員会に関しては個人という形での参加でした。そのへんにはみんながこだわっていましてね》。


 
《許認可やら、運営費やら、問題は山積みでした。それと同時に祭り自体の組立もありましたからね。だけど、うちの実行委員会のメンバーは、『この指止まれ』で集まった人たちなのですよ。「他の祭りとは違ったオリジナルのうたを創ろう」、それなら詞を作れる人、曲を作れる人、うたを歌える人、「正調の踊りがほしいなぁ」、それなら踊れる人、「みんなにスポットライトをあびてもらって踊ってもらいたいな」、それなら舞台関係の人…という感じで、メンバーのネットワークの中から参加を促したのが、実はその道のプロばかりだったという感じです(笑)》。



《肩書き関係なしに、仕事ではなく、結局、祭りのコンセプトでもある、バサラな奴らの集団が実行委員会となり祭りを創ったのです》《バサラの語源はダイヤモンド、磨いて輝く石。鎌倉・室町時代に粋で、人とは違った魅力を持ち、歌舞伎ファッションにも影響を与えることになる『婆沙羅大名』や薬師如来の周りを取り巻く十二神将のひとり『伐折羅大将』にも、いろんな意味でこだわり、調べもしましたね》《楽しむところは、一生懸命に楽しむ。日常の街を舞台に、非日常の祭りを楽しむのです。バサラな奴らとはそんな人たちのことです》。



《今までのお祭りは、特に奈良市内では、寺社を中心に守られてきた伝統行事が多く、バサラ祭りのように参加型の賑やかなものがありませんでした。ですから商店街を大きな音楽を鳴らしながら、派手な衣装を身につけた人たちが踊り歩くこのお祭り当日は「うるさいなぁ」と顔をしかめる人もありました。「奈良らしくない」という人もいます》。


奈良市役所チーム「八重櫻」。50人もの職員さんが踊っていた

《でも反対に「こんな面白い、楽しい祭りが奈良に出来てよかった」「1年に1度くらい、奈良らしくない日があるほうが良い。刺激があって楽しい」「あんまり好きな街じゃなかったけれど、バサラ祭りが毎年の楽しみになった」という人たちも出てきたのです》。


奈良市職員養成塾(8/18)でお世話になったSさん(手前)。ウチの長男の同級生である

《実際、祭りを開催するにあたり、実行委員会のみんなの負担は時間的にも、精神的にも多大な労力を要しています。例えば、私自身も家業のかまぼこ屋が会場ともなる商店街内にあり、良きにつけ悪きにつけ、店や家族に影響を与えています。だけど、祭りは必要なのです》《学生時代に、祭り参加と引き換えに単位を棒に振った、岸和田の友人がいました。その時は理解できなかったその友人が言った「オレが行かな、祭りが始まらへんねん」の言葉、今は解ります。うちの実行委員会のメンバーはみんな、そう思っていますよ(笑)》。


「練習不足で…」とおっしゃっていたが、大した熱演だった

バサラ祭りが始まった翌年、魚谷さんは新聞のインタビューに答えて「ある程度、バサラ祭りが県内で定着したら、私は引退しようと思っています」とおっしゃっていたが、その気配はないし、むしろNPO法人「奈良元気もんプロジェクト推進会議」を設立されたり、と活躍の場が広がっている。

バサラ祭りは、河瀬直美監督の映画『沙羅双樹』(03年)に取り上げられたこともある。主人公の父親が、バサラ祭りの実行委員長という設定で、「輝かないと人間じゃないんだと思うんです」という名セリフも登場した。実行委員会の方々は、「オレが行かな、祭りが始まらへんねん」の思いで、お祭りをここまで大きくしてこられたのだ。

「静」の祭り・なら燈花会が終わると「動」の祭り・バサラ祭りが始まり、奈良の夏が終わる。すっかり奈良の風物詩として定着したこれらのお祭り、「ポスト1300年」の来年以降も、このパワーで奈良を大いに盛り上げていただきたいものだ。
コメント (3)
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プレイバック! クーカル奈良2009(2)オトワ レストラン

2010年08月30日 | グルメガイド
いよいよ8/20から、「クーカル奈良2010」(奈良フードフェスティバル)の予約受付が始まった。公式HPによると《シェフたちとともに地方の食の魅力を再発見するイベント「クーカル」が昨年、今春に引き続き、今秋も奈良で開催。今度は東大寺の屋根を一望できる眺めのよい奈良公園内に特設のキッチンステージを設置。関東、関西の人気シェフたちが奈良の魅力をふんだんに表現した限定のひと皿をレストランスタイルで提供します》。
※クーカル奈良2010の公式ホームページ
http://www.cucal.net/2010/

《また、ユニークな仕掛け・演出の食イベントも多数盛り込む予定です。フランス料理、イタリア料理、中国料理、日本料理などジャンルはいろいろ。100 年に一度という区切りの年にふさわしい賑やかな食のお祭りです。ぜひご来場ください》。メインの「シェフズダイニング」では、一部、すでに満席の日もあるが、ほとんどは今からでも間に合うので、ぜひ、じっくり選んでお申し込みいただきたい。
※参考:Cu-Cal in 奈良(クーカル奈良) あるいはA級グルメの祭典(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/92094fddcd605de2157623730492d5f4

さて、ここでは昨年のクーカルでいただいた「オトワ レストラン」音羽和紀シェフの料理を紹介したい。音羽氏は今年の10月3日(日)と10月4日(月)にも奈良に来られ、「受け継がれるアラン・シャペルの魂を料理に」というテーマで、京都「オ・グルニエドール」の西原金蔵氏とコラボされる。
※参考:プレイバック! クーカル奈良2009(1)神戸北野ホテル(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/964f8420d8c510efa82458c34ee7cadc



クーカルのHPによると《フランスの「アラン・シャペル」といえば、古くから地産地消を掲げ、パリではなく地方で世界中の食通たちを魅了してきました。多くの日本人シェフたちも修業をしています。ここで初めて故・アラン・シャペルに師事した音羽さん、シャペルが日本からスカウトした名パティシエ、西原金蔵さんが夢の競演。シャペルと同様、地方から強いメッセージを送り続けるふたりのシェフが、奈良という地方から魅力的な料理とデザートのコースで競演します》とある。
※オトワ レストランの公式ホームページ
http://www.otowa-artisan.co.jp/

音羽和紀氏のプロフィールを紹介すると《1947年 栃木県宇都宮市生まれ。大学卒業後、渡欧。ドイツ、スイス、フランスのレストラン、ホテルで修行。フランス料理界の重鎮、「厨房のダ・ヴィンチ」と呼ばれた故アラン・シャペルに日本人として初めて師事。帰国後、1981年、宇都宮にてレストラン「オーベルジュ」を開店。フランス料理店のほか、レストラン・バー、デリカショップなどを経営》。
http://www.toyota.eco-inst.jp/event/e28.html



《そのほか、親と子の料理教室や高校で料理を教えるなど“子どもたちの食”をテーマにした活動や、地場の産物を使った料理の開発、県の農政委員を務めるなど、地域の食環境のためにも活動。「旬に収穫した最高の味を、地元の人がまず味わう」「素材そのものの味を愉しむ」というアラン・シャペルの哲学を日本で実践している》。



昨年は、11/17に音羽氏の料理をいただいた(5千円のランチ)。前菜は「鯛の燻製とじゃがいものピュレ、オリーブ風味」だ。軽くスモークされた大ぶりの鯛に、うま味の濃いジャガイモがよく合う。



スープは「原木椎茸とマッシュルームのクレーム」。これは珍しい。カプチーノにヒントを得て作ったというクリームスープである。あわあわとした食感がいい。



メインは「伊達鶏シュプレームのポワレ、大和太ねぎのグラティネ」。シュプレームとはフランス語で「最高」、ポワレは「フライパンでの蒸し焼き」で、低温でジューシーに調理されたという。グラティネは「オーブン焼き」だ。

伊達鶏(だてとり)とは何か。《自慢は独特のやわらかな歯ごたえ。ブロイラーよりしっかり、シャモやカシワよりやわらかく…。味の良い鶏種をフランスから導入し、特別に配合された飼料を与え、じっくり育てることで、肉のコクとうま味を引き出しました。伊達鶏は飼料に抗生物質を使用せず、指定生産農家にて安全に飼育されます。坪当たり羽数を通常の若鶏より少なくし、鶏舎の衛生管理を徹底することで健康に育てるよう工夫しています》というものだ。
http://www.date-tori.jp/tori.html



確かにシャモ系の大和肉鶏などより柔らかいが、ブロイラーのように脂っぽくない。じんわりとコクのある鶏肉である。クーカル奈良では、奈良県産の食材を優先して使うことになっているが、音羽さんは、宇都宮(栃木県)周辺の食材にこだわりが強いので、伊達鶏を使われたのだろうが、さすがによく鶏の特長をご存じだ。やはり、この料理は伊達鶏でなくてはいけない。

デザートは「洋梨のポシェとマロンのプティガトー」。ガトーは「ケーキ」のことで、これにコーヒーがついていた。やはり素材の味を活かし、すっきりと仕上げておられる。



地産地消にこだわる音羽氏の活動は、農水省のHPでも紹介されている。タイトルは《「食」を通して都市と農村を結びつける「食の外交官」》だ。《音羽氏は、「地産地消」という言葉が一般に言われる以前から、その理念に基づいた活動をしています。美味しい料理はいい素材との出会いからという信念から、産地に直接生産者を訪ね、交流を重ねるとともに、県産品の美味しさをもっと消費者の皆さんに知ってもらうため、経営するレストランでは地元産食材の利用ばかりではなく、生産者と消費者をつなげる場づくりにまで、活動の輪を広げています》。
http://www.maff.go.jp/nouson/seisaku/ourai_nippon/jirei09.pdf

《音羽氏は、「次世代を担う子供達のためにも、我々がより心地よくくつろぐためにも、豊かで楽しい食の空間、食環境をつくっていきたい。」、そんな思いを、故郷宇都宮で、おいしい料理と交流活動をとおして伝えていきたいと考えています。また、食育を通じて本物の味を理解する力を若いうちに付けるための活動を今後とも実践するとともに、地域食材に付加価値をつけ、マーケットに出すための支援も考えています》。

音羽氏は、名店の名シェフにとどまらず、食育や食による地域おこしに取り組み、その姿勢が料理にも現れている。「東京に出店していたら、もっと有名なお店になっていただろうに」などと考えては、いけないのだ。美味しい料理で地域おこしに取り組むシェフのお手本だ。
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Topic 「検定に学ぶ!奈良の魅力」

2010年08月29日 | お知らせ
来たる9/13(月)午後1時30分~3時00分、葛城市中央公民館(葛城市南藤井17番地)で、「検定に学ぶ!奈良の魅力~奈良まほろばソムリエ検定にチャレンジしよう~」という90分の講話をすることになりました。
※同公民館のホームページ(山麓線沿線で、屋敷山古墳のある「屋敷山公園」内)
http://www.city.katsuragi.nara.jp/katsuragi/shisetu/27.html

「奈良の魅力を知るために、ぜひ“奈良検定2級”を取得しよう」という趣旨の講話で、90分の時間内に「仏像の知識」というワンポイント講座もあわせて行います。今は仏像ブームです。検定を受験されない方も、この講座で仏像の初歩的な知識を身につけることができます。

拝んでしあわせ 奈良の仏像100
田中 ひろみ
西日本出版社

このアイテムの詳細を見る

この講座は同公民館が主催する「シルバーカレッジ」の一環で、本来は同カレッジの受講生(20名さま)のみが対象ですが、公民館のご厚意により、当ブログ読者の方にもご参加いただけることになりました(受講料=無料)。ご希望者は9/9(木)までに、以下の仮メールアドレスまでご連絡いただきますよう、お願いいたします(参加を希望される方全員のお名前とご住所をお書き下さい)。

narawalk@goo.jp

奈良検定のことは、勤務先のOBに話したときも(7/22)、奈良市の職員さんにお話ししたときも(8/18)、「講話のあと、奈良検定を受けようという気になった」と、ご好評いただきました。今回は最新版の『ズバリ!奈良検定2級の要点整理』全ページをプリントアウトして無料配付するとともに、やさしい仏像の話もドッキングし、スクリーンを使って楽しみながら聞いていただけるような内容としました。ぜひ、奮ってご参加下さい。
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「奈良の秘仏めぐり」がネットで配信!

2010年08月28日 | マスコミに紹介されました!
恥ずかしながら、私としては初の仏像案内番組「Kパラnext サマースペシャル『奈良の秘仏めぐり』」(近鉄ケーブルネットワーク)が、ネットでご覧いただけることになりました。番組ディレクターのKさんから、ご連絡いただきました。Kさん、有り難うございました。
※参考:ケーブルテレビで「仏像案内人」!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b1ec11a6d7c26e057b3ae412dc64a7e5

URLは、前編(8月24日放送分)は、こちら、後編(8月27日放送分)は、こちらです。



お寺や仏像の紹介なので「言い間違えてはいけない」と、かなり表情ががこわばっていますし、早口になっていて我が家では不評なのですが、素晴らしい仏さまと美味しい料理が登場しますので、ご興味のある方は、いちどご覧下さい。

※トップ写真は、ならまちの徳融寺。中将姫の父・藤原豊成の屋敷跡で、「曳残す 花や秋咲く 石の竹」と詠まれた父子の供養塔が現存する。
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Topic 陵燈会に行こう!

2010年08月27日 | お知らせ
いよいよこの土日(8/28~29)、旧都祁村(奈良市都祁南之庄町)の三陵墓古墳群史跡公園で、陵燈会(りょうとうえ)という灯りのイベントが行われる。このイベントは、10年度の「地域貢献活動助成事業」(奈良県くらし創造部協働推進課)に採択されていて、当ブログでも少し触れたことがある。
※奈良県地域貢献活動助成事業2010(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/ccdea07a2db5270381784179dbaa981a

このイベントを主催するNPO都祁(つげ)のHPによると《三陵墓古墳は、古墳時代中期の大和高原において最大クラスの古墳です。都祁地区の歴史を誇る遺跡です。陵燈会では、オカリナのしらべ響きわたる中、太古の奈良に栄えた王国をしのび、今を生きる命の輝きをたたえ、夏の夜を3000のともしびで照らし出します》。
http://npo-tsuge.org/

《期間:平成22年8月28日、29日 16時~21時 場所:奈良市都祁南之庄町1581 三陵墓古墳群史跡公園 標高500メートルの大和高原、奈良の空中都市・都祁地区へのアクセスは、交通:名阪国道 針ICから約2.5km 。近鉄榛原駅または奈良交通バス「針インター」から、バスで「南之庄東口」下車、徒歩約4分》。

県内他所のイベントと違い、車で訪れるイベントである。《※お車でのお越しをお勧めします。公園内の駐車場は使用できませんので、駐車の際には、付近の案内に従ってください》。29日(日)には、せんとくんも登場するそうだ。

鈴木尚さんのブログに詳しく紹介されている。《【同時開催】☆TANTANAKUY(タンタナクイ)オカリナ・ケーナ演奏会♪ 古代を感じる都祁の世界に響き渡るオカリナ・ケーナの音色をご堪能ください♪ 演奏者 TANTANAKUY (午後7時30分開演予定) ☆賑わい市(模擬店)新鮮野菜やこんにゃくなど、都祁の名産が揃います!【問合】 つげ2010夢クラブ陵燈会実行委員会(NPOつげ内)〒632-0241 奈良市南之庄町 1029 TEL 0743-82-1245、FAX 0743-82-0085》。
http://ameblo.jp/fflapper/entry-10617397138.html

《さて、陵燈会は、今回が第一回目です。都祁地区の文化を発信するおおきなとりくみのひとつです。先日、米田さんのうちにあつまったときです。NPO都祁の理事長が、いいました。「こんなことをして、いったい何の意味があるんだって意見もないことはない。都祁が有名になれば、いいこともあるが、変な輩も寄ってくることもある。今まで静かだった都祁を、そんな連中が荒らしていくことも考えられる。先日も、三陵墓古墳群史跡公園で、ゴミが不法投棄されていた。」そう、反対意見も多いそうです。…しん…と、学生さんたち一同、息をのみました》。
http://ameblo.jp/fflapper/entry-10629346120.html

《「だけど、なんでもはじめてみて、やってみな、わからんわな。」破顔一笑する理事長に、一同は、ほっと安堵します。理事長のいったこと、これは、都祁の文化を発信する者として、NPO都祁の決意なのでしょうね。はじまりの陵燈会。都祁地区のみなさんが、手作りで協力し合い、開催されます。もしかすると、今年が最後になるかもしれません。どうぞ、応援のほど、お願いします》。

NPO都祁は、「おばあちゃんの畑モニターツアー」という1泊2日の農村体験ツアーも開催し、好評を博している(こちらも、今年度の地域貢献活動助成事業に採択された)。
http://ameblo.jp/beartree1213/entry-10335080975.html

「都祁を元気にしたい」という切実な願いが込められた、もうひとつの「光と灯りのイベント」、ぜひお訪ねいただきたい。
コメント (2)
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