3/28(土)~29(日)、1泊2日で姫路から赤穂・龍野方面を旅行した。今年で80歳(数え年)になる母に、傘寿(さんじゅ)の祝に旅行をプレゼントしたのだ。母親との2人旅というのは、物心ついてからは初めてである。難波で待ち合わせて大阪駅に出て、まず向かったのは姫路である。JR新快速で約1時間だ。


お城の天守閣に登る前に、「好古園(こうこえん)」という庭を拝観した。「姫路城西御屋敷跡(にしおやしきあと)庭園」だそうだ。

池の畔に咲くレンギョウ

木瓜(ボケ)の花
好古園の公式HPによると《世界遺産・姫路城を借景にした本格的な日本庭園です。姫路城の南西に広がる庭園の面積は、約1万坪。池泉回遊式の[御屋敷の庭]や本格的数寄屋建築の茶室・双樹庵のある[茶の庭]など9つの庭園群で構成され、江戸の情緒を醸し出すそのたたずまいは、時代劇や大河ドラマのロケ地としても使われています》とある。広い庭には春の花が咲き、コイが元気に泳いでいた。庭を見ながらいただいた抹茶の味は、格別であった。
http://www.city.himeji.lg.jp/koukoen/

コブシ咲く播磨路(はりまじ)の春~♪

先っぽが3つに分かれているから三椏(ミツマタ)
好古園を出て、城をめざした。あいにくソメイヨシノは「咲き始め」だったが、ヤマザクラなどは満開だ。ピンクのしだれ桜も、見頃を迎えていた。

tabian(旅行に役立つリンク集)によると《姫路城は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての建築技術の粋を極めた傑作といわれ、軍事的・芸術的にもっとも完成された文化財として1993年12月、法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定されました》。
http://tabian.com/tiikibetu/kinki/hyogo/himejijyo/

《姫路城は、徳川家康の次女督姫を妻とする池田輝政により建てられたもので、関ヶ原の戦いの翌年にあたる慶長6年(1601年)から8年の歳月が費やされました。それまで羽柴秀吉が20年前に建てた三層の姫路城が建っていましたがこの城を取り壊し、現在の5層7階の天守となりました。姫路城には数々の物語が残っており、聡明で美しい姫といわれた徳川家康の孫娘である千姫の物語や、宮本武蔵の妖怪退治、播州皿屋敷お菊井戸など建築以外にも多くの物語の舞台として魅力あふれるお城です》。

姫路城では、平成の大修理が予定されている。Wikipedia(姫路城)によると《「昭和の大修理」により「50年は保つ」といわれていたが、大修理から45年が経過し漆喰や木材の劣化が進んだため、大天守の白漆喰の塗り替え・瓦の葺き替え・耐震補強を重点とした補修工事が予定されている。2009年(平成21年)度着工、2014年(平成26年)度竣工予定。事業費は28億円(素屋根工事費12億6千万円・補修工事費15億4千万円)と見積もられている》。

《工期中も工事や安全に支障がない範囲で大天守内部の公開は続ける。大天守を覆うように素屋根を設置するため天守からの展望や外観の展望は望めないが、修復作業を見学出来る「見せる修復」も検討されている》とのことだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E5%9F%8E
姫路城を堪能したあとはJR赤穂線で、宿泊地の赤穂市へ。赤穂の街は古い景観を大切にしつつ、こんなに美しく整備されている。

播州赤穂駅前の大通り
泊まったのは赤穂温泉(赤穂市御崎)の「吉(しょうきち)」という旅館である。岬の突端にあり、客室も風呂も食堂も海に面している。こざっぱりとした宿で、仲居さんの応対も良い。食事は新鮮な海の幸である。
http://www.ako-syokichi.com/

客室から見た日の入り

夕食に出た新鮮な刺身(2人前)

朝食の一部

朝食に出た自家製アジの開きが、絶品だった
翌日は赤穂城をひとめぐり。忠臣蔵で有名なお城で、「赤穂城断絶」(深作欣二監督)という東映映画もあった。大石内蔵助役は萬屋錦之介、堀部安兵衛役は峰岸徹、間十次郎役は、このほど千葉県知事に当選した森田健作であった。

赤穂城大手門の隅櫓(すみやぐら)
BIGLOBEトラベルによると、このお城は《横矢掛りという守りに強い複雑な技法を用い、1648(慶安元)年から浅野長直が13年かけて築城した海岸平城。城内は大石神社や大石良雄宅跡などがある城跡公園になっている》とある。
赤穂の次は、たつの市へ。JR播州赤穂駅から一旦姫路に戻り、姫新線(きしんせん)本竜野駅で降りる。Wikipedia(たつの市)によれば《兵庫県の南西(西播磨県民局)に位置する市。旧揖保郡。2005年10月1日に龍野市、揖保郡新宮町・揖保川町・御津町(揖龍地域・旧制揖保郡のうち太子町を除く自治体)が合併して誕生した》。《市中心部龍野町には武家屋敷や白壁の土蔵が今も残っており、龍野藩5万3千石の城下町の面影から「播磨の小京都」と呼ばれている》。

姫路信用金庫川西出張所(たつの市龍野町下川原80。本竜野駅近く)
《自治体名は「たつの」であるが、歴史的固有地名は「龍野」、また、駅名は「本竜野」・「竜野」と誤解を生じやすい》とあるが、山陽本線の竜野駅と姫新線の本竜野(ほんたつの)駅というよく似た名前の2つの駅があるので、ややこしい。

龍野城の埋門(うずめもん)

隅櫓
たつの市は「赤とんぼ」の作詞者・三木露風の生誕地で、ひなびた静かな町である。4/1~12までは「第58回龍野さくら祭り」が開かれ、この日曜(4/5)には武者行列などのイベントが行われるそうだ。
http://www.city.tatsuno.hyogo.jp/TatsunoTourist/sakuramaturi.htm

のんびりと春の風情を楽しんだ2日間の旅であった。なおたつの市は、言わずと知れた日本一の出荷高を誇るそうめん「揖保乃糸」の産地であり、ヒガシマル醤油の本社所在地(たつの市龍野町富永)である。ここでいただいた食事の話は、日を改めて紹介することにしたい。


お城の天守閣に登る前に、「好古園(こうこえん)」という庭を拝観した。「姫路城西御屋敷跡(にしおやしきあと)庭園」だそうだ。

池の畔に咲くレンギョウ

木瓜(ボケ)の花
好古園の公式HPによると《世界遺産・姫路城を借景にした本格的な日本庭園です。姫路城の南西に広がる庭園の面積は、約1万坪。池泉回遊式の[御屋敷の庭]や本格的数寄屋建築の茶室・双樹庵のある[茶の庭]など9つの庭園群で構成され、江戸の情緒を醸し出すそのたたずまいは、時代劇や大河ドラマのロケ地としても使われています》とある。広い庭には春の花が咲き、コイが元気に泳いでいた。庭を見ながらいただいた抹茶の味は、格別であった。
http://www.city.himeji.lg.jp/koukoen/

コブシ咲く播磨路(はりまじ)の春~♪

先っぽが3つに分かれているから三椏(ミツマタ)
好古園を出て、城をめざした。あいにくソメイヨシノは「咲き始め」だったが、ヤマザクラなどは満開だ。ピンクのしだれ桜も、見頃を迎えていた。

tabian(旅行に役立つリンク集)によると《姫路城は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての建築技術の粋を極めた傑作といわれ、軍事的・芸術的にもっとも完成された文化財として1993年12月、法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定されました》。
http://tabian.com/tiikibetu/kinki/hyogo/himejijyo/

《姫路城は、徳川家康の次女督姫を妻とする池田輝政により建てられたもので、関ヶ原の戦いの翌年にあたる慶長6年(1601年)から8年の歳月が費やされました。それまで羽柴秀吉が20年前に建てた三層の姫路城が建っていましたがこの城を取り壊し、現在の5層7階の天守となりました。姫路城には数々の物語が残っており、聡明で美しい姫といわれた徳川家康の孫娘である千姫の物語や、宮本武蔵の妖怪退治、播州皿屋敷お菊井戸など建築以外にも多くの物語の舞台として魅力あふれるお城です》。

姫路城では、平成の大修理が予定されている。Wikipedia(姫路城)によると《「昭和の大修理」により「50年は保つ」といわれていたが、大修理から45年が経過し漆喰や木材の劣化が進んだため、大天守の白漆喰の塗り替え・瓦の葺き替え・耐震補強を重点とした補修工事が予定されている。2009年(平成21年)度着工、2014年(平成26年)度竣工予定。事業費は28億円(素屋根工事費12億6千万円・補修工事費15億4千万円)と見積もられている》。

《工期中も工事や安全に支障がない範囲で大天守内部の公開は続ける。大天守を覆うように素屋根を設置するため天守からの展望や外観の展望は望めないが、修復作業を見学出来る「見せる修復」も検討されている》とのことだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E5%9F%8E
姫路城を堪能したあとはJR赤穂線で、宿泊地の赤穂市へ。赤穂の街は古い景観を大切にしつつ、こんなに美しく整備されている。

播州赤穂駅前の大通り
泊まったのは赤穂温泉(赤穂市御崎)の「吉(しょうきち)」という旅館である。岬の突端にあり、客室も風呂も食堂も海に面している。こざっぱりとした宿で、仲居さんの応対も良い。食事は新鮮な海の幸である。
http://www.ako-syokichi.com/

客室から見た日の入り

夕食に出た新鮮な刺身(2人前)

朝食の一部

朝食に出た自家製アジの開きが、絶品だった
翌日は赤穂城をひとめぐり。忠臣蔵で有名なお城で、「赤穂城断絶」(深作欣二監督)という東映映画もあった。大石内蔵助役は萬屋錦之介、堀部安兵衛役は峰岸徹、間十次郎役は、このほど千葉県知事に当選した森田健作であった。

赤穂城大手門の隅櫓(すみやぐら)
BIGLOBEトラベルによると、このお城は《横矢掛りという守りに強い複雑な技法を用い、1648(慶安元)年から浅野長直が13年かけて築城した海岸平城。城内は大石神社や大石良雄宅跡などがある城跡公園になっている》とある。
赤穂の次は、たつの市へ。JR播州赤穂駅から一旦姫路に戻り、姫新線(きしんせん)本竜野駅で降りる。Wikipedia(たつの市)によれば《兵庫県の南西(西播磨県民局)に位置する市。旧揖保郡。2005年10月1日に龍野市、揖保郡新宮町・揖保川町・御津町(揖龍地域・旧制揖保郡のうち太子町を除く自治体)が合併して誕生した》。《市中心部龍野町には武家屋敷や白壁の土蔵が今も残っており、龍野藩5万3千石の城下町の面影から「播磨の小京都」と呼ばれている》。

姫路信用金庫川西出張所(たつの市龍野町下川原80。本竜野駅近く)
《自治体名は「たつの」であるが、歴史的固有地名は「龍野」、また、駅名は「本竜野」・「竜野」と誤解を生じやすい》とあるが、山陽本線の竜野駅と姫新線の本竜野(ほんたつの)駅というよく似た名前の2つの駅があるので、ややこしい。

龍野城の埋門(うずめもん)

隅櫓
たつの市は「赤とんぼ」の作詞者・三木露風の生誕地で、ひなびた静かな町である。4/1~12までは「第58回龍野さくら祭り」が開かれ、この日曜(4/5)には武者行列などのイベントが行われるそうだ。
http://www.city.tatsuno.hyogo.jp/TatsunoTourist/sakuramaturi.htm

のんびりと春の風情を楽しんだ2日間の旅であった。なおたつの市は、言わずと知れた日本一の出荷高を誇るそうめん「揖保乃糸」の産地であり、ヒガシマル醤油の本社所在地(たつの市龍野町富永)である。ここでいただいた食事の話は、日を改めて紹介することにしたい。