tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

山里の新鮮魚介に驚き!近鉄榛原駅前の「みーちゃん寿司」(みーちゃん食堂)/昭和レトロ食堂(40)

2022年07月31日 | グルメガイド
久々に昭和レトロ食堂を紹介する。近鉄榛原駅前の「みーちゃん寿司(みーちゃん食堂)」(宇陀市榛原萩原2429)だ。榛原駅前の一角には、よく知られる「福寿館はいばら本店」など飲食店が集まる。そこにみーちゃん寿司がある。
※トップ写真は、お刺身4種盛り合わせ





静岡県浜松市在住の中村英勝さん(日本120学会理事長)と一緒に訪ねた。中村さんはお姉さまが榛原にお住まいなので、奈良に来られたときはそこを定宿にされている。このお店は昭和レトロ食堂として、以前から取材したかった店なので、私から提案してこちらに来ていただいた。


お通し。なんと、数の子だった!


エイのひれ

訪ねたのは水曜日(2022.7.27)だった。奈良市内では落雷など荒れた天候の日だったが、榛原駅に着いたときは雨も止んでいた。約束の午後5時に入店すると、中村さんは2代目のご主人・杉本圭市さんとご歓談中だった。80歳の中村さんとはほぼ同年輩のようだ。今は3代目が経営し(この日はお留守)、4代目は他所で修業中なのだそうで、これは頼もしい。お店の公式HPには、


トップ写真と同じく、刺身4種盛り合わせ

大自然の恵みと旬の味わいに舌鼓を。その季節にいちばん美味しい旬の食材を厳選してご提供いたします。四季旬彩を生かした料理と地酒がおすすめです。みーちゃんは、目利きの目にかなった新鮮な食材で、皆様にご満足頂けるよう職人が心を込めておもてなしさせて頂きます。接待や記念日、デート、気軽なランチや女子会でのご利用の方にも多数ご利用いただいております。


タコ酢味噌

料理だけでなく酒にもこだわる当店。全国有数の蔵元から選りすぐった銘柄が常時50種~60種。獺祭(だっさい)の純米大吟醸50や而今(じこん)、三岳など、酒好きにはたまらない品揃え。もちろん、伊佐美や中々などプレミアムな酒・焼酎が顔を揃える。


親鶏(ひね鶏)の炒め物

旨い魚をアテに一杯。そんな自由なアプローチができるのがうれしい、40年にわたり鮮魚、旬菜を用い、和食に限らず洋食も「ここでしか楽しめないものを」と提供し続けています。仕込みに決して手を抜かない老舗由来の握りを〆に、仕事に、プライベートにその日でしか出会えない食材もあり、みーちゃんの料理をごゆっくりお楽しみください。



うーん、これは期待以上に美味しいぞ。2階では40人が入れる宴会場もあるそうなので、地元の法事や歓送迎会は、一手に引き受けているのだろう。以前「山奥の旅館で海の幸」という話を奈良新聞「明風清音」に書いたことがあるが、物流や冷凍保存の技術が発達した今、山里でこんなに美味しい魚介類が味わえるのは、本当に幸せなことである。



さて食事は一旦終わり、中村さんはバス亭に向かったが、私はもう一軒、目をつけていたところがあった。榛原駅の敷地内にある「榛原ラーメン こうや(古宇家)」(宇陀市榛原萩原2426)だ。2年前にオープンされたという店だ。公式インスタグラムは、こちら。ラーメンで締めてから奈良に戻ろう、という算段である。中村さんはおそらく満腹だろうから、あえてお誘いしなかった。



スープは豚骨が基本だが、魚介ダシもある。通常のラーメンのほか、つけ麺もある。私は通常の「ラーメン」税込み700円、麺は中太麺を選んだ。それがこちらのラーメンである。


麺は中太麺または細麺。私は中太麺を選んだ。見た目は家系ラーメンだ

麺はシッカリとコシがあり、チャーシューも柔らかい。豚骨スープも、いい感じに仕上がっている。これはうまい! これでお腹が満杯になった、極楽、極楽。






あとで写真を見るとメンマが写っていた。あまり注文しない品なので、サービスだったのかも

海の幸のオンパレードに締めの豚骨ラーメン。榛原駅前のうまいものを堪能した一夜だった。皆さんもぜひ、お訪ねください!

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巨石がご神体、傍らには一刀石も!天乃石立神社(奈良市柳生町)/毎日新聞「やまとの神さま」第13回

2022年07月30日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2022.7.21)掲載されたのは、〈石舟斎 一刀両断の伝説/天乃石立神社(奈良市)〉、執筆されたのは大阪府池田市在住の鶴田吉範さんだった。
※トップ写真は、柳生宗厳により一刀のもと割られたと伝わる一刀石=奈良市柳生町で

天乃石立神社は「あめのいわたて」とも「あめのいわち」とも読む。ご神体は3つの巨石だが、新聞に載せたのは、鬼滅の刃で有名になった「一刀石」だ。加藤雅也がこれを短編動画にしているので、ご覧になった方も多いことだろう。3つの巨石は私が以前撮ったことがあるので、それらもあわせて紹介しておく。

「天乃石立神社(奈良市)」
天乃石立(あまのいわたて)神社は奈良市柳生町にあり、創祀(そうし)の年代は不明ですが、平安時代の「延喜式神名帳(じんみょうちょう)」に記載がある古社で、戸岩谷の山中、標高330㍍のところにひっそりとたたずんでいます。



簡素な拝殿だけで本殿を有さず、鎮座する三つの巨石(前伏磐(まえふしいわ)・前立磐(まえたていわ)・後立磐(うしろたていわ))をご神体として直接拝する古代巨石信仰の形態を残しています。

社伝では、神代に高天原で手力雄命(たぢからおのみこと)が天岩戸を引き開けた時、力が余りその扉石が飛来しこの地に落ちたと言われています。



江戸時代には柳生藩代々の崇敬があつく、ご神体の岩と拝殿の間に寄進された石灯籠(どうろう)2基が残っています。また、ご神体から少し奥まったところに、一刀石と呼ばれる中央上から一直線に割られた巨石があります。

この巨石には、柳生新陰流始祖の柳生宗厳(むねよし)(石舟斎)が天狗(てんぐ)を相手に剣の試合を行い、一刀のもと天狗を切り捨てたと思ったが、実はその場にあった巨石を二つに割っていたという伝説があります。

最近では、一刀石は人気マンガの聖地となり、子どもたちをよく見るようになりました。夏休みには、静かな山中の古社に、おもちゃの刀で一刀石に斬りつける子どもたちのたくさんの笑顔が見られることでしょう。(奈良まほろばソムリエの会会員 鶴田吉範)

(住 所)奈良市柳生町789
(祭 神)天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊磐間戸命(とよいわまどのみこと)、櫛磐間戸命(くしいわまどのみこと)、天磐門別命(あまのいわとわけのみこと)
(交 通)JR奈良駅または近鉄奈良駅から奈良交通バス乗車50分、「柳生」下車徒歩約25分
(拝 観)境内自由
(駐車場)柳生観光駐車場利用

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暑い日はレモンサワーといか焼き・お好み焼き!大阪生野コリアタウン「成駒家」

2022年07月29日 | グルメガイド
火曜日(2022.7.26)、所用で大阪市内に出た。この日はとても暑い日で、最高気温は37℃と体温より高かった。まっすぐ奈良に帰るつもりだったが、「暑くてたまらないから、ビールでも飲んで帰るか」と、鶴橋駅で途中下車した。
※トップ写真はお好み焼き(ぜんぶ焼き)1,380円にマヨネーズ追加20円

駅から大阪生野コリアタウンの方向に、何軒かお好み焼き屋さんがある。この日めざしたのは、駅から南東へ約700mの「成駒家」(大阪市生野区 桃谷 3-8-15)だ。



ここは、コリアタウンの「御幸通り商店街」沿いにある。平日で、しかも酷暑の16時過ぎだったが、結構人通りがある。さすがは大阪だ。成駒家の店内にはお客さんはおらず、私の貸し切り状態だった。店頭の声を聞いていると、かき氷がよく売れている様子だった。生ビールはなかったのでまずは「瓶ビール」(大瓶)500円と「キムチ」200円を注文した(おそらく税込み)。



デンとスーパードライの大瓶が出てきた。このビールは酒屋さんで1本400円ほどだから、500円とはずいぶん良心的だ。キムチも、さすがは本場の味だ。次に「いかの塩焼き」500円を注文。どこかから「マツケンサンバ」が聞こえてきて、ムードを盛り上げる。


いかの塩焼き500円。いかゲソとキャベツの炒めものだ。店頭で炒めて運んでくれる

次に、いか焼きの「すじコンニャク入り」400円を注文。大阪(関西)風の「いか焼き」に、すじ肉とコンニャクを加えたものだ。以前「秘密のケンミンSHOW」でもやっていたが、このような「いか焼き」は、東京にはない。「桃谷いかやき屋」(大阪市生野区桃谷2-21-28)の初代が考案し、1950年(昭和25年)に売り出したものだ。成駒家もいか焼きを名物にしていて、これだけを食べに来るお客さんも多い。


桃谷名物「いか焼き」すじコンニャク入り400円。調理は若い女性だが(娘さん?)ウデは確か

ここでメニューにあった「レモンサワー ロング」450円を注文。アルコール類は瓶ビールとレモンサワーしかない。めったに飲まないレモンサワーだが、やむを得まい。しかし「ロング」とは? カクテルに「ショート」(氷が入らずカクテルグラスで提供される)と「ロング」(氷の入ったもの)があるが、レモンサワーは氷が入って出てくるから、もともとロングのはず。なぜわざわざ「ロング」と表示するのか?


レモンサワー(ロング缶)450円が、そのまま出てきた!

という疑問は、現物を見て氷解(氷結?)した。キリン「氷結」のロング缶(500ml缶)が、そのまま出てきたのだ。これには納得した(氷結は酒屋さんで200円ほどか)。瓶ビールの中瓶(500ml)が450円なので、それに合わせた価格設定のようだ。



締めはお好み焼きの「ぜんぶ焼き」1,380円に「マヨネーズ」追加20円。すじ肉やエビなどたくさんの具材が入って、フワフワに仕上がっている。これはテーブルの鉄板でいただいた。

ああ、美味しかった!外はまだ暑いが、氷結のおかげで心は涼んだ。皆さんも、元気をつけに大阪生野コリアタウンへ、そして成駒家のいか焼きやお好み焼きをご賞味ください!
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川上村の大滝ダム湖に外来種「ブラウントラウト」!

2022年07月28日 | 環境問題
日曜日(2022.7.24)の奈良新聞一面トップに〈守れ生態系、募る危機感 川上村の河川で外来種増殖 村漁協が協力訴え「10㌢千円」買い上げで駆除〉という大きな記事が出ていた。
※トップ写真は、6月13日に高原川で釣り上げられたブラウントラウト。これら2枚の写真は、奈良新聞の記事サイトから拝借

吉野川の源流である川上村内の河川で、ブラウントラウト(直訳すると「茶色のマス」)が増えていることが分かったという。琵琶湖のブラックバス(オオクチバス)と同様に、在来種の食害が懸念される。奈良新聞の同記事サイトによると、

吉野川の源流、奈良県川上村内の河川で、ヨーロッパ・西アジア原産のサケ科の川魚、ブラウントラウトが増えていることが分かった。地域の生態系に影響を及ぼすため、外来生物法に基づき適正な管理が必要とされる外来種。村漁業協同組合は「10センチ1000円」で買い上げ、繁殖や定着を食い止めようと取り組んでいる。県も食害の調査を始めた。

村漁協が買い上げ制度をスタートさせたのは昨年。対象期間をアマゴ・アユの漁期に当たる3~9月に限り、2021年は60匹を買い上げた。22年は6月末現在で18匹となっている。村漁協によると、村内の河川にブラウントラウトがいると情報が入ったのは約5年前。

堀谷正吾組合長(68)は「初めは珍しい魚がいるらしいというぐらいだったが、21年から急に増えた。放置せず、早期に対策が必要だと考えている」と危機感を募らせる。大滝ダム湖に滞留し、村内全域の支川に入り込んでいるとみている。



ブラウントラウトの駆除に協力を呼びかける川上村漁協のポスター

3~4歳魚で20~50センチになり、魚食性を強めるため、アマゴやアユの食害も警戒。県農業水産振興課は今年、近畿大学と連携し、同じく外来種のチャネルキャットフィッシュやコクチバスと合わせて胃内容物の調査を始めた。食害が確認されれば効率的な駆除方法などを模索することになる。

一方、ブラウントラウトは「うまいサーモン」のような食味の良さと釣りの楽しさでも知られる。アマゴ狙いの餌に食いつかれると細い釣り糸は切れてしまうが、ルアーだと釣り上げることができるという。 堀谷組合長は「生態系保全のため協力してもらえれば」と釣り人の腕に期待している。村内のアユ遊漁料は日券3000円、年券8000円。問い合わせは村漁協、電話0746(52)0543。


ヨーロッパや西アジア原産のマスが、自然に大滝ダム湖に遡上する訳がないので、琵琶湖のブラックバス同様、アングラー(釣り人)関係者が持ち込んだとしか考えられない。アユもアマゴも奈良県の魚に指定されている。早期に駆除して、貴重なアユやアマゴを守っていただきたいものだ。

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『信貴山縁起絵巻』特別出陳(8/6~21)と講演会(8/21)、信貴山で開催!(2022 Topic)

2022年07月27日 | お知らせ
国宝『信貴山縁起絵巻』(全三巻)の原本が、信貴山霊宝館(朝護孫子寺境内)で特別出陳される。これに合わせて山内の玉蔵院(ぎょくぞういん=信貴山朝護孫子寺塔頭)で8/21(日)午前10時から、二本立ての講演会が開催される。チラシによると、
※トップ写真は、前回出陳時の玉蔵院貫主・野澤密孝師の講演(写真はすべて2022.4.15撮影)

国宝『信貴山縁起絵巻』特別出陳
寅年を記念して、日本四大絵巻の一つである国宝『信貴山縁起絵巻』(全三巻)が下記の日程で展示されます。この機会に是非、平安初期に描かれアニメの原点ともいわれる絵巻の原本をご覧ください。
8 月 6 日 土 ~ 21 日 日 「延喜加持の巻」
10 月 8 日 土 ~ 23 日 日 「尼公(にこう)の巻」
場所:信貴山霊宝館(朝護孫子寺境内)入館料:400 円



東京藝術大学メンバーによる講演

奥秘仏御開帳と国宝『信貴山縁起絵巻』展示の記念講演
令和 4 年8月 21 日(日曜日)
◆ 10:00 ~ 奈良まほろばソムリエの会会員 画家・音楽家 藤井 哲子様
講演『国宝絵巻の舞台~信貴山』
◆ 11:00 ~約 1 時間 東京藝術大学模写従事者様
講演『信貴山縁起絵巻 延喜加持の巻』


講演後、岩絵具など日本画材料についての説明があり、皆さん興味津々だった!

2017 年(平成29 年)4 月から、東京藝術大学美術学部日本画研究室により、国宝『信貴山縁起絵巻』の現状模写が行われています。5 年目にあたる現在、信貴山縁起絵巻の第二巻「延喜加持の巻」の模写が行われています。

現状模写として、細密な点描による『信貴山縁起絵巻』を写されている東京藝術大学日本画研究室研究助手 森様と大学院生の 2名様により、模写作業や信貴山縁起絵巻、日本画についてご講演いただく機会を得ました。 是非皆様ご来院ください。

受講料 お一人様 1,000 円
(収益の一部を東京藝術大学日本画研究室による現状模写事業に寄付いたします)



当日の玉蔵院での昼食(会席料理)税込み3,300円、美味しくてボリュームもたっぷりだった!

ご希望の方は、前日のご宿泊(1 泊2 食 9,900 円~)、当日のご昼食(3,300 円~ 精進料理または会席料理)も承ります。前日までにお申込みだくさい。また当日のご祈祷のお申込みも承ります。ぜひご参加ください。

会場:信貴山 大本山 玉蔵院(朝護孫子寺塔頭) 受付:9:30~
玉蔵院(朝護孫子寺内)までお申込み下さい
☎0745-72-2881 mail:info@gyokuzo.com 〠636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山2280
JR・近鉄王寺駅より奈良交通バス信貴大橋バス停下車徒歩7分


皆さん、この機会にぜひ信貴山をお参りください!

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