tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

大和の伝統野菜「大和三尺きゅうり」

2024年07月20日 | 奈良にこだわる
水曜日(2024.7.17 付)の奈良新聞「新大和の食模様」欄に、〈成長よく、病害虫にも強く 伝統野菜「大和三尺きゅうり」 「奈良漬」の要望に応えて復活〉という記事が出ていた。
※トップ写真は、的場輝佳さんの講演の様子(2024.3.12 撮影)

NPO法人「奈良の食文化研究会」さんが交代で執筆されている欄で、この回は、奈良女子大学名誉教授の的場輝佳(まとば・てるよし)さんが担当された。

詳細は記事の画像を見ていただきたいが、「大和三尺きゅうり」は、1890年(明治23年)に京都府相楽地方から奈良県添上郡狭川(さがわ)村(現・奈良市)に導入された品種を農家で交雑育種して、大正末期から昭和初期にかけて、県農事試験場(現・農業研究開発センター)で優良品種を選抜。

戦後、大宇陀の芳岡一夫さんが県農事試験場の協力を得て、優良系統を選抜・固定することに成功し、県内に普及していく。しかし、昭和40年代後半から「大和三尺きゅうり」の栽培は激減する。

一方約10年前、森奈良漬店の「地元野菜で奈良漬を」との思いを知り、葛城市の永座(えいざ)農園が栽培を始めた。代表者の永座孝泰さんは「奈良の野菜は、奈良の土壌で育てることで、野菜本来の風味が出る」…。

おいしい奈良漬ができるまでには、こんな生産者の陰のご苦労があったのだな、と感銘を受けた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追悼 田中修司さん

2024年07月18日 | 奈良にこだわる
「柿の葉すし本舗たなか」(五條市住川町1490番地)創業者の田中修司さんが、お亡くなりになった。1930年のお生まれなので、今年で94歳。私は以前から存じ上げていて、朝日新聞奈良版に27回にわたって連載された「人生あよによし」(2012.3.25~4.21)はすべて拝読して、当ブログに「総集編」を掲載したこともある。

本業だけでなく、社会貢献活動にも熱心に取り組まれた。昨日(2024.7.17)は甘利治夫さんが、奈良新聞のコラム「國原譜(くにはらふ)」でも紹介されていた。以下、全文を紹介する。田中さんのご冥福をお祈りいたします。

「こんなにうまいものは初めてだ」。駆け出しの時に、五條支局を担当して1週間ほど経ったころ、上司からの差し入れで「柿の葉すし」を食べた。関東で生まれ育ったので、こういう食べ物があることさえ知らなかった。五條市に本社を置く「たなか」の製品だ。その創業者の田中修司さんが亡くなった。

同市の初の名誉市民でもあり、商工会長を務めたほか郷土の歴史的な文化活動に奔走してきた。研究熱心で一途な人柄はよく知られるところだ。弊社が主催してきた、今の奈良マラソンの前身でもある「奈良春日大仏マラソン」を30年近くも支援してくれたのも田中さんで、全国から来るランナーを見る目が温かった。

また俳人・藤岡玉骨の生家を復元し、管理運営を行うNPO法人を立ち上げ、文化活動を精力的に取り組んできた。明治維新の先駆けとなる天誅組もそうだ。五條市が舞台となりすぐに鎮圧されたが、その保存伝承を願って組織も設立した。権力に立ち向かった志士らの姿に、一徹な田中さんは己れの生きざまを見たのかもしれない。合掌。(治)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良市の公式スマホアプリ「SHIKA no ASHIATO」(鹿の足跡)、今日から夏のキャンペーンがスタート、9月1日(日)まで!(2024 Topic)

2024年07月12日 | 奈良にこだわる
奈良市の公式スマホアプリ「SHIKA no ASHIATO」をご存じだろうか。今年4月にスタートしたスマホアプリで、奈良市の観光情報やモデルコース、スタンプラリーなどが楽しめるアプリで、加盟店で買い物をするとポイントが貯まるというスグレモノだ。

アプリは、奈良市のHPに掲載のQRコードからダウンロードする。PRTIMESのサイトには、以下の通り紹介されている。

~奈良市公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」夏のキャンペーン~
『スマホでめぐる!ならdeぐるり サマーキャンペーン』を7月12日(金)より実施します!
この度奈良市は令和6年4月にリリースした、奈良市公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」にて、奈良の夏を楽しむ『スマホでめぐる!ならdeぐるりサマーキャンペーン』を令和6年7月12日(金)から実施します。

期間中、「SHIKA no ASHIATO」加盟店で1,000円以上お買い物をした方の中から抽選で50名様に1,000ポイントが当たるキャンペーンや、新規会員登録で素敵なプレゼントが当たるチャンスも!

他にも『夏の夜さんぽデジタルスタンプラリー』や『夏のひんやりスイーツ特集』など、夏の奈良の魅力が満載です。スマホ片手にぜひ夏のキャンペーンをお楽しみください。

キャンペーン概要
スマホでめぐる!ならdeぐるり サマーキャンペーン
《期間》
令和6年7月12日(金)~9月1日(日)
《キャンペーン内容》
◆期間中、 「SHIKA no ASHIATO」加盟店で1,000円以上お買い物をした方の中から抽選で50名様に1,000ポイントプレゼント。また、期間中に新規登録した方10名に素敵な商品をプレゼント。
◆「夏の夜さんぽデジタルスタンプラリー」
➤3カ所以上達成で、5名様に「しかまろくんぬいぐるみ」
➤完全制覇で15名様に抽選で1,000ポイントプレゼント

その他期間限定コンテンツ
《ひんやりスイーツ特集》
「SHIKA no ASHIATO」加盟店から、暑い夏に食べたくなるひんやり美味しいスイーツをご紹介。
《夜のお楽しみ 夏のビール特集》
「SHIKA no ASHIATO」加盟店から、奈良の夜を美味しく楽しむビールによく合うグルメをご紹介。
《モデルコース》
◆子どもと楽しむ夏のおでかけコース
夏休みの宿題に生かせる体験イベントや夏休みに家族で楽しめるお出かけコースをご紹介。
◆夏でも涼しく楽しみたい!避暑地コース
当時の暮らしを感じる、奈良町にぎわいの家など暑い夏でも涼しく奈良を楽しめるコースをご紹介。

奈良市公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」について
令和6年4月にリリースした、奈良市公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」は、最新の奈良市観光情報やモデルコース、スタンプラリーなどが楽しめるアプリです。さらに、加盟店でお買い物すると、100円につき1ポイントが貯まります。貯まったポイントは1ポイント=1円で、加盟店で利用できます。
《主な機能》
◆ポイント付与機能(デジタル会員証発行)
◆情報発信機能
◆店舗検索機能(加盟店)
◆レジャー・体験販売
◆スタンプラリー
◆多言語・同時翻訳機能 など

本件に関するお問い合わせ先
奈良市 観光経済部 観光戦略課 TEL:0742-34-4739


いかがだろう。ぜひアプリをスマホにダウンロードして、お試しください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ティーラウンジ/ナビカフェ」(奈良市三条町)で、飲み比べ体験!

2024年06月28日 | 奈良にこだわる
昨日(2024.6.27)、面白いところにお邪魔した。その名は「Tea Lounge Navi Cafe」(奈良市三条町529-2)。JR奈良駅から、徒歩3~5分の場所にある。
※トップ写真は、株式会社Tale Navi 代表取締役の今井さん(向かって右)と取締役の鬼木さん

私は奈良市中部公民館で、邪馬台国に関する90分の熱弁をふるった直後だったので、フラフラだったが、何とか気力でお店にたどり着けた。お店のインスタグラムには、

Nara's sake & tea tasting (奈良酒と大和茶の飲み比べ)
Traditional crafts (工芸品の展示)
Travel concierge (旅の相談)
📅 10:00-18:00




主に外国人観光客を対象としているので、インスタもHPも、英語表記が優先されている。昨日はここで、大和茶(向かって左から、かぶせ茶、煎茶、玄米茶、ほうじ茶、和紅茶)の飲み比べと、2種類の奈良酒の試飲をさせていただいた。


5種類の水出し茶から好みを選び次はお湯で。私はほうじ茶。饅頭は「太子餅」(奈良祥樂)

奈良町資料館の南哲朗さんが主宰する「ならまちリーグ」で、プレゼンされたこともあるようだ。外国人観光客にこのような「奈良体験」をしてもらい、リピーターになってもらいたい、というコンセプトでこのような事業をされている。


山鶴(生駒市・中本酒造店)「段違い辛口」と、千代の松(宇陀市・芳村酒造)「神仏習合の酒」

情報発信の仕方や、リピーターになってもらうための工夫は必要だと思うが、「外国人観光客を奈良の関係人口にしたい」という試みであり、良いところに目をつけたものだと思う。

宿泊する外国人観光客向けのミニツアー(おとなの社会見学)も想定されているようで、奈良にはこれに適したスポットが多いので、いいツアーが企画できそうである。若い人たちの意欲的な取り組み、これからも応援していきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍田古道の景観を守ろう!沿道で御田植祭

2024年06月19日 | 奈良にこだわる
麻希さんはスゴい、こんな大仕事をこなされるとは!月曜日(2024.6.17)の読売新聞奈良版に、〈田植え 龍田古道の原風景 秋収穫 ブランド米販売へ〉という記事が出ていた。
※トップ写真は、読売新聞の記事サイトから拝借した

「龍田古道 景観保全プロジェクト」代表の垣本麻希さん(行燈絵師・アカリスト)が、ご自身のギャラリー向かいの田んぼを買い取り、日曜日(6/16)、約40人の田植えイベントを開催されたのである。なお麻希さんは、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーである。記事には、


この写真と次の写真は、奈良テレビニュースから拝借した

田植え 龍田古道の原風景 秋収穫 ブランド米販売へ
日本遺産・龍田古道の景観を守ろうと、風の神様として親しまれる三郷町の龍田大社近くの水田で16日、田植えイベントが開かれた。秋に収穫し、ブランド米「風乃田園 龍ひかり」として販売を目指す。




龍田古道は、奈良と大阪を結ぶ古代の官道で、2020年に文化庁の日本遺産に認定。水田が広がる地域の原風景を守る活動に取り組む地元住民らの「龍田古道 景観保全プロジェクト」が企画した。


この写真は、麻希さんのFBから拝借した

この日は、同大社の神職が祝詞を奏上し、プロジェクトの垣本麻希代表(47)らが玉串をささげた。約40人の参加者は水田に入り、次々と苗を植え。10月に収穫を予定する。銘柄名は古道の名などにちなんで命名した。垣本代表は「お米や龍田古道の魅力を伝え、古道の田園風景を守りたい」と話した。

この日の模様は、昨日(6/18)の奈良テレビニュースでも報じられた。田んぼの所有者が土地を手放し宅地になるという情報をキャッチ、沿道の景観を守ろうと、土地を取得されたものだ。

農業経験のない女性が、よくこんなに思い切ったことをされたものだ。「風乃田園 龍ひかり」のネーミングもいい。どんな米が収穫できるか、これは楽しみである。麻希さん、田植えには参加できませんでしたが、応援していますよ!

奈良テレビニュース(2024.6.18)
〈龍田古道 景観保全プロジェクト ブランド米「龍ひかり」で原風景を次世代へ〉



読売新聞奈良版(2024.6.17付)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする