皆さんは「拾う」をなんと読みますか?「ひらう」という人と「ひろう」という人がいると思います。ところが私のパソコンの日本語入力システム「ATOK 2015」は、「ひらう」では「拾う」に変換されません。「ひろう」だとすぐに「拾う」と変換されます。あの優秀なATOKが知らないのです。ちなみに「Microsoft IME」でも同じです。私はよく「番組ホームページから拾うと…」と書きますので、いつもここで悩みます。
「ひらうは和歌山弁だったのか?」と心配していましたが、どうもそうではないようです。「方言」ではなく「誤用」とか。ヤフー知恵袋に納得のいく回答がありました。質問は《関西弁についてなんですが、大阪人の私は「拾う(ひろう)」を「ひらう」と言うのですがこれは関西弁になるんでしょうか? 他府県でも使いますか?》。
それは方言ではありません。誤用です。もっとも、かなり広範囲に認知されていますので、方言とすることもできますが、とくに地域は特定できません。
歌う→うとう そこなう→そこのう 洗う→あろう などのように、「*AU」という連母音の発音が苦手な日本人(地域は限りません)が「*OU」と発音しつつ「本当は*AUなんだが」という意識を維持している例が多々あります。
「拾う(OU)」は、そのままで間違っていないにも関わらず、上記の例(「ひらう」を間違って「ひろう」と発音してしまっているんじゃないか?という意識が働く)と誤解して正しく発音しようとして「ひらう」と誤用したものと思われます。昭和初期から全国的に流布しているようです。
結論として「方言ではなく、日本全国に広く流布している誤用です。ただ、ここまで広く長期に流布してしまったら、誤用でも方言でもなく共通語として認定してもいいのでは・・?」というレベルでしょう。
石破茂がよくインタビューなどで「行う(おこなう)」を「おこのう」と発音していて、「何だかキザなやつだな」と思っていたが、これも「*AU」が「*OU」に変わった例だろう。確かに「*AU」は口の開け閉めが忙しいが、「*OU」だとほとんど口の形を変えずに発音できる。
「ひろう」(正)→「ひらう」(誤)はその反対なので発音しにくいのだが、「正しくは『ひらう』ではないか」と誤解し、その誤用が広まったという複雑なことになっているのだ。
しかし長年のクセというのは抜けず、今もつい「ひらう」と入力してしまう。なのでパソコンは「単語登録」機能で無理矢理変換しているが、会話の中ではやはり「ひらう」と言ってしまう。耳で聞いてもらう分にはあまり違和感はないと思うので、まぁ仕方ないかな、と諦めている。皆さんは、どっち派ですか?
「ひらうは和歌山弁だったのか?」と心配していましたが、どうもそうではないようです。「方言」ではなく「誤用」とか。ヤフー知恵袋に納得のいく回答がありました。質問は《関西弁についてなんですが、大阪人の私は「拾う(ひろう)」を「ひらう」と言うのですがこれは関西弁になるんでしょうか? 他府県でも使いますか?》。
それは方言ではありません。誤用です。もっとも、かなり広範囲に認知されていますので、方言とすることもできますが、とくに地域は特定できません。
歌う→うとう そこなう→そこのう 洗う→あろう などのように、「*AU」という連母音の発音が苦手な日本人(地域は限りません)が「*OU」と発音しつつ「本当は*AUなんだが」という意識を維持している例が多々あります。
「拾う(OU)」は、そのままで間違っていないにも関わらず、上記の例(「ひらう」を間違って「ひろう」と発音してしまっているんじゃないか?という意識が働く)と誤解して正しく発音しようとして「ひらう」と誤用したものと思われます。昭和初期から全国的に流布しているようです。
結論として「方言ではなく、日本全国に広く流布している誤用です。ただ、ここまで広く長期に流布してしまったら、誤用でも方言でもなく共通語として認定してもいいのでは・・?」というレベルでしょう。
石破茂がよくインタビューなどで「行う(おこなう)」を「おこのう」と発音していて、「何だかキザなやつだな」と思っていたが、これも「*AU」が「*OU」に変わった例だろう。確かに「*AU」は口の開け閉めが忙しいが、「*OU」だとほとんど口の形を変えずに発音できる。
「ひろう」(正)→「ひらう」(誤)はその反対なので発音しにくいのだが、「正しくは『ひらう』ではないか」と誤解し、その誤用が広まったという複雑なことになっているのだ。
しかし長年のクセというのは抜けず、今もつい「ひらう」と入力してしまう。なのでパソコンは「単語登録」機能で無理矢理変換しているが、会話の中ではやはり「ひらう」と言ってしまう。耳で聞いてもらう分にはあまり違和感はないと思うので、まぁ仕方ないかな、と諦めている。皆さんは、どっち派ですか?