tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

『月刊大和路ならら』、Amazonでも販売をスタート!

2023年06月30日 | お知らせ
奈良を深掘りする『月刊大和路ならら』(一般社団法人なら文化交流機構 刊)が、 Amazonでも販売を始めたそうだ。この雑誌は奈良まほろばソムリエの会会員にもとても人気だが、県外では入手しづらかった。Amazonで販売されるなら、県外の奈良ファンにとって朗報だ。ぜひ、お買い求めいただきたい。Facebook「月刊大和路ならら編集部です」によると、

月刊大和路ならら編集部です【拡散希望です!】
奈良の地域情報誌『月刊大和路ならら』 Amazonでも販売を始めました。お近くの書店でご購入できない方はぜひ、こちらでお買い求めください!

月刊大和路ならら2023年5月号
月刊大和路ならら2023年6月号

書籍部門「なららbooks」も好評発売中です。
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思いつくまま、歴史の旅 王寺まち歩き100話

7月には「大安寺と八幡神社」が発売予定です!乞うご期待!
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西川好彦さん(葛城市課長)フルマラソン完走100回達成、おめでとうございます!

2023年06月29日 | 奈良にこだわる
日曜日(2023.6.25付)の毎日新聞奈良版に、〈国盗りマラソン100回完走 葛城市職員 西川好彦さん 全国巡り 人生豊かに〉という大きな記事が出ていた。市役所のお仕事の傍ら、フルマラソンの完走100回とは、すごい!

西川さんは「素晴らしい日々」というブログを書いておられ、そこで「勝手に葛城遺産」というコーナーを設け、現在までに214件の隠れスポットを紹介されている。当ブログでも紹介させていただいたことがあるが、何事にも「継続は力なり」を実践されていることに、頭が下がる。では、記事全文を以下に紹介する。

2010年の第1回奈良マラソンを機にランニングを始めた奈良県葛城市職員の西川好彦さん(50)=同市=が今夏、フルマラソンの完走100回を達成した。コロナ禍で出場予定の大会の中止が相次いで足踏みもあったが、毎週末にコツコツとローカル線を乗り継ぐなどして44都道府県86大会のマラソンに出場した。「走りに行く先々で知り合いもでき、地域の名物や地理にも詳しくなれた。走り始めて人生が豊かになった」と話している。

西川さんは学生時代は文化系一筋。入庁後は運動不足などから15年間で体重が10キロほど増えた。転機は、初開催と聞いて初めてフル(42.195キロ)に挑戦した10年12月の奈良マラソンだ。仕事帰りに毎晩自己流のトレーニングを重ねたが、練習のしすぎから足裏を傷め、レース途中で泣く泣く棄権した。めげずに練習を続け、再挑戦した11年11月の神戸マラソンでは見事完走。翌月の第2回奈良マラソンのタイムは3時間54分と、市民ランナーの目標のひとつである「サブフォー(4時間切り)」を果たした。

当初は毎年出場する奈良マラソンでタイムを追求したが、15年に出場した北海道での大会をきっかけに全国のご当地マラソンを巡る「国盗(と)りマラソン」に挑戦。毎年十数回の大会を完走し、レース後に地域のグルメや観光地を回るなど、地方大会ならではの楽しみも満喫してきた。

6月4日には千歳JAL国際マラソン(北海道)に出場し、雨に苦しみながら100回目の完走を成就させた。今春、市の建設課長を拝命したため毎週のような出場は難しくなったが、担当する公共工事の現場や市道の危険区域を走って見回るなど、仕事も兼ねたトレーニングを続けている。「ランニングはいろんな楽しみ方ができる生涯スポーツ。タイムだけでなく、周囲を見る余裕ができた今はさらに楽しい」と笑顔を見せた。【稲生陽】


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田中利典師の「書くこと、話すこと」

2023年06月28日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「書くこと、話すこと」(師のブログ 2012.5.5付)だ。師はよく「書くことは得意だが、話すことは苦手」とおっしゃる。思い出すのは、20年ほど前に刊行された師の『修験道っておもしろい!』(白馬社刊)。勤務先で社内報を担当していた先輩が、「この本、面白いで」と言って貸してくれたのである(おそらく上市支店が頂戴したものが、転送されてきたのだろう)。

確かに、面白くてすらすら読める。その時に「文章の上手なお坊さん」として、師の名前を記憶し、のちにブログ「山人のあるがままに」を読むようになった、という経緯がある。しかし「話すことは苦手」とは全く思わなかった。師はよく「私は、終了時間を守ることだけで取り柄です」とおっしゃって笑いを取る。だが「終了時間を守ること」は大切なことで、平気でオーバーするお坊さんや神主さんがとても多いのだ。

「事前に原稿を用意している」ということは、存じ上げなかった。ごく自然にお話になるので、原稿を読んでいる感は全くなかったからである。講演スタイルも、人によっていろんなやり方があるものだ。では、全文を抜粋する。

書くこと、話すこと
私は今でこそ人前で話すようになりましたが、本当はとてもそれは苦手なことでした。下手な文章ですが、話すより、文章を書いていた方が心地よい人なのです。

35歳の頃に本が出せたのも実はそういう気性から、ああいう文章を綴ってきたからです。今でもこういうブログや最近ではツイッターなど、こまめに文章が書けるのも、私の性分なのです。メールもお手紙もさくさくと書けますし…。

ところが世界遺産登録を前後して、人前で話す機会が爆裂的に増えました。なにしろ多いときは月に6,7回の講演を依頼されたことがあります。10月~11月の2ヵ月で13回の講演をしたこともあるくらいです。講演が主たる仕事ではない身にとってとんでもない時期がありました。

そのうち、お金をもらって行う講座などにも呼ばれるようになると、もうこれはしゃれでしゃべるようなわけにはいかず、真剣勝負のような場面を何度も経験させていただきました。

今でもそうですが、ほとんど、事前にお話しすることを書いて準備をしてないとうまくお話しはできません。フォーラムでもシンポでもそうです。そういう準備のない会話はいたって苦手です。実は電話も苦手なのです。おしゃべりな人間ですが、お話しするのはやはり苦手。よほど親しい人でないと電話で話は出来ません。今夜の夜間拝観法話も、原稿があります。

でも経験値は凄いですね。だんだん慣れてきて、最近は書くことより、お話しをする機会が増えてしまいました。まあ文章は大したことがないので、しょうがないのでしょうが。もうあがったりはあまりしません。6000人の前で、スピーチしたり、いろんな経験がありがたいです。

それでも、本当は今でも人前で話すことは苦手なのです。苦手なのですが、でも、それをしなくてはいけなくなってしまったように思います。覚悟、しないといけないようです。頑張ります!

追伸 今夜の夜間拝観で、権現様に覚悟を迫られました。怖かったです。
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海龍王寺、継続寄付の支援者(マンスリーサポーター)を募集中! by READY FOR(2023 Topic)

2023年06月27日 | お知らせ
奈良新聞(6/24付)に〈海龍王寺、100年後も残る寺へ CF(クラウドファンディング)で継続寄付募集〉という記事が出ていた。全文は末尾に紹介するが、寄付金はお寺の文化財の保全や防災、修繕費用に充てられ、「本堂解体修理への積み立ても行えれば」という趣旨である。
※トップ写真は石川ご住職。READYFORのサイトから拝借した

READYFORのサイトには〈小さなお寺の大切なたからものを一緒に守り、伝えていただけませんか〉とある。毎月一定額を寄付する仕組みで、コースは、1,000円/月、2,000円/月、5,000円/月、10,000円/月、30,000円/月、の5コース。返礼は毎月の祈願や護摩祈祷など。この話は、奈良新聞のコラム「國原譜(くにはらふ)」(6/26付)でも紹介された。

私も少額ながら、支援させていただくこととした。皆さんも、ぜひご支援をお願いいたします!

※奈良新聞(6/24付)の記事全文
奈良市法華寺町の海龍王寺(石川重元住職)は、継続的な建物の修繕や境内の環境保全をこれまで以上に行うための資金集めとして、クラウドファンディング(CF)サイト「レディーフォー」で継続寄付の支援者募集を始めている。

海龍王寺は平城宮跡の北東に建ち、奈良時代由来の国宝や重要文化財を有する寺。しかし、檀家を持たないため、境内や文化財の維持管理費の多くを、拝観者からの浄財に頼る状態だという。

石川住職は2年前に急な体調不良に襲われたことから、「生きているうちに、住職として出来ることを始めていかなければ」と気付き、寺を守っていく資金を集める活動を考えたという。集まった寄付金は、主に文化財の日常保全や防災、修繕に充てられ、「本堂解体修理への積み立ても行えれば」としている。

石川住職は「50年、100年先を見た新しい取り組み。ご支援いただいた方とお寺の環境が整っていく喜びを共有できたら」と呼びかける。同サイトの継続寄付は、限られた期間ではなく、毎月寄付が継続されるシステムで寺として活用するのは初めての試み。寄付額は千円から3万円までの5コースで返礼は毎月の祈念や護摩祈とうなど。詳細は「海龍王寺 レディーフォー」で検索するか、同寺、電話0742(33)5765へ。




※奈良新聞のコラム「國原譜」(6/26付)


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田中利典師の「自分らしく生きる」

2023年06月26日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「あおによし奈良の青空の下で」(師のブログ 2012.4.28)。前回、師は少し道に迷っているようなことを書いておられた。その理由がここで明らかにされた。〈数ヶ月前、友人から「君はなんのために頑張っているのか」と聞かれてから、ずっと考え続けてきたことだった。私はなんのために生きているのか…という問いでもあった〉。
※トップ写真は、吉野山の桜(3/31撮影)

こないだはボブ・ディランの「風に吹かれて」が聞こえてきたが、今日は吉田拓郎の「ガンバラないけどいいでしょう」が聞こえてきた。「がんばらないけどいいでしょう/私なりって事でいいでしょう/がんばらなくてもいいでしょう/私なりのペースでもいいでしょう」と。では、師のブログ記事の全文を以下に紹介する。

あおによし奈良の青空の下で
今日からは街はゴールデンウィーク。人は日常を離れて、非日常の中で自分を取り戻すために旅に出るのだろう。昨日、抜けるような青空の下、南都薬師寺の玄奘三蔵院の前に佇(たたず)み、私はしばらく深い想いにふけっていた。

数ヶ月前、友人から「君はなんのために頑張っているのか」と聞かれてから、ずっと考え続けてきたことだった。私はなんのために生きているのか…という問いでもあった。

そんな中、20年前に上梓した処女随筆集を読み返し、そこにいた自分が一生懸命、なんのために生きているのかについて、ホントに正面から書き続けていた姿を久しぶりに思い出した。そしてその内容は、今の私から見ればとても恥ずかしいものがあった。一生懸命さ自体がとても恥ずかしいものに感じた。

でもあのときの自分が今の自分を繋げてくれている。あの本を出してから、私は世の中に発信をしていく決意をして、そういう人生をはじめたような気がする。そのこと自体がとても恥ずかしいということも、そのときは知るよしもなかった。

処女作『吉野薫風抄』には、人は修行のために生きている、魂を高めるために生きている、人のために生きているという、むせかえるばかりのことを書き続けている若い自分がいた。そういう自分は今の私にはとても恥ずかしいように思えたのだが、そういう自分を実現するために、この20年生きてきて、そして、本当はそういうことではない、ということにそろそろ気づきはじめているのかも知れない。

私はなんのために生きているのか。私は何のために頑張っているのか…ようやく今なりの答えに、改めて向き合える時にきたようだ。なんのために生きるのか、なんのために頑張るのか、それはただ自分らしく生きるためだ、と思えてならない。

魂を高めるためと思うのなら、そう生きればいい。人のためになりたいと生きるのなら、そう生きればいい。お金持ちになるために生きるのなら、そう生きればいいんだ。それが自分らしい生き方だと思うのであれば…。

いやなら、変えればいいし、やめればいい。我慢したければ我慢する自分らしさを発揮すればいい。自分らしく生きることが、一番いい。その自分らしさを見極めるために生きていると言ってもいいんじゃないか。そう思ったとき、少し心のオリがおちたような気がした。

多くの人の前で話をするようになって、その都度、どこかで自分が傷ついていたような気がする。そう、いつのまにか、深く傷ついていた。でも、それも自分らしさだとしたら、それを貫いて行くしかない。そして、もうひとつ、気づいたことがあった。

私は自分らしく生きることで、多くの人を傷つけたり、悲しませたり、しているのではないか。自分らしく生きることが、なにが悪いのだと思い続けてきたが、自分らしく生きることは悪いことではないが、その分、自分が苦しんだり、人を傷つけることはたくさんある。それは家族であったり、仲間であったり、友だちであったり、見知らぬ他人であったり…。申し訳ない気持ちでいっぱいである。

私にはまぶしすぎる真っ青なあおによし奈良の都で、そういう自分に私は出会ったのである。なんのために頑張るのか…と問うてきた非日常から、ようやく日常に戻れるような気がする。感謝したい人がいる。みんなに優しくしていただいた。ほんとにありがとう。ありがとうございました。

私は、少し若返った…かも。
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