5月に出たばかりの『ミシュランガイド奈良2022』をぱらぱらとめくっていると、焼鳥屋が2軒、掲載されていた。「おお、ミシュランも県内の焼鳥屋に目配りしてくれるようになったのか」と嬉しくなった。1軒目の「望月」(JR奈良駅から徒歩5分)は、何度か訪ね、当ブログでも紹介した。もう1軒は近鉄富雄駅南口スグの「福籠(ふくろう)」(奈良市富雄元町2-6-47 ライオンズプラザ北棟2F)だった。ビブグルマンにも選ばれているが、私は未訪問だった。
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これら3枚の店内の写真のみ、お店の公式HPから拝借した
「あと1軒、近鉄竜田川駅前の鳥喜久(とりきく)も載せてほしかったなぁ」と思いつつ、まずは未訪問の福籠にお邪魔することにした。お店の公式HPを開くと、ここで予約できる仕組みだったので、早速予約を入れた。料理としては「福籠のおすすめコース」(税込み5,500円、以下同じ)が選べたので、こちらも予約しておいた。訪ねたのは火曜日(2022.6.28)だった。
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「ライオンズプラザ北棟」は聞き覚えがなかったが何のことはない、近鉄富雄駅の南側にある「餃子の王将」の2階だった。この前はよく通るし、餃子の王将もよく利用する。駅からは徒歩4~5分くらいだ。お店に入ると、若い女性がカウンターの一番奥の席に案内してくださった。大きな窓からは格子を通して、柔らかい夕方の日ざしが差し込んでくる。ミシュランガイドには、
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焼き場に立つ兄と、仕込みに徹する弟の二人三脚。やわらかく脂のりの良い銘柄鶏を、紀州備長炭で焼く。食べ手に応じて脂の落とし方を変え、老若男女が楽しめる焼鳥を心掛けている。「きも」や「こころ」といった内臓の鮮度が良いのは朝引き鶏のため。兄弟の絆による、焼きと串打ちの連携が生きる。
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まずは新鮮な「朝引き鶏のお造り盛り合わせ」とお通し(大根おろし)、トップ写真も同じ
皿の両端は生醤油、中央はごま油のタレ。肝はごま油のタレでいただいた
さすがにミシュランは、的確に表現する。この日、カウンター内には若い男性と女性が入っていた。男性に「今日はご兄弟ではないのですか?」とうかがうと、「今日はオーナーの兄が不在ですので、弟の私が焼きます」とのことだった。女性のサーブもとても丁寧で、好感が持てる。
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赤鶏のタタキ。ワサビがとてもよく利いていた!
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砂ずりも柔らかい
「福籠とは、面白いネーミングですね」「窓の格子を籠に見立てているのと、フクロウは不苦労で、縁起の良い鳥とされていますので」。なるほど。
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ナスの煮びたし
お造りの新鮮さと美味しさには驚いた。続いて「本日の逸品」(小鉢3種)と「本日のおすすめの串焼き」(6種)が登場。串は1本ずつなので、お腹にもやさしい。
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モモは自家製の生七味でいただく
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ササミはネギをまとって登場した
次に出てきたのは、皮。皮には肉身がたくさんくっついていて、これは初体験。「でーじ、まーさん」(とても美味しい)!
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肉身のついた皮。食べ応えあり!
ここで串を追加注文。お客さんが少ないうちに数量限定の「稀少部位」を注文するという戦略に出たのだ。この日の稀少部位は3種類で、肩肉(あっさりジューシー)330円、そり(ソリレス)363円、皮付きフィレ363円だ。これらをすべて注文した。
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これは皮付きフィレ363円かな
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そり(ソリレス)363円。ソリレスとはフランス語で、
モモ肉の付け根の部分。歯ごたえがあって美味しい!
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これは肩肉(あっさりジューシー)330円だと思う
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これも珍しい、肉付きナンコツ
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追加で肝をレアで焼いてもらった(308円)。トロットロッでうまいっ!
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焼きナス
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冷や奴。シッカリと大豆の味がする
コースの締めは6種類から選べた。①自家製の醤油麹で食べる卵かけごはん②特製ダレの焼きおにぎり(1個)③お茶づけ(梅またはわさび)④地鶏のスープ(鶏とこだわり野菜のブイヨン)⑤きゅうりの浅漬け⑥伊勢赤鶏の漬(ヅケ)丼(お出汁付き)+110円。私は+110円でヅケ丼を注文した。
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これは締めを飾るにふさわしい逸品だった!やや大きめのご飯茶碗に、ご飯とたっぷりのお造り(少し醤油がかかっている)。これを半分食べたところでダシ汁(少し塩を利かせてある)を投入してお茶漬けにするのだ。こんな食べ方は初めてだったが、実にうまい!
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デザートはバニラシャーベットまたはりんごシャーベット、わたしはりんごにした。りんごの香りが際立つ。
お造りから串焼き、小鉢もの、そして締めのツケ丼まで、すべてが新鮮ですべてが美味しくヘルシーで、またサプライズの連続だった。ご店主、ごちそうさまでした。またお邪魔いたします。皆さんも、ぜひ!
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これら3枚の店内の写真のみ、お店の公式HPから拝借した
「あと1軒、近鉄竜田川駅前の鳥喜久(とりきく)も載せてほしかったなぁ」と思いつつ、まずは未訪問の福籠にお邪魔することにした。お店の公式HPを開くと、ここで予約できる仕組みだったので、早速予約を入れた。料理としては「福籠のおすすめコース」(税込み5,500円、以下同じ)が選べたので、こちらも予約しておいた。訪ねたのは火曜日(2022.6.28)だった。
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「ライオンズプラザ北棟」は聞き覚えがなかったが何のことはない、近鉄富雄駅の南側にある「餃子の王将」の2階だった。この前はよく通るし、餃子の王将もよく利用する。駅からは徒歩4~5分くらいだ。お店に入ると、若い女性がカウンターの一番奥の席に案内してくださった。大きな窓からは格子を通して、柔らかい夕方の日ざしが差し込んでくる。ミシュランガイドには、
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焼き場に立つ兄と、仕込みに徹する弟の二人三脚。やわらかく脂のりの良い銘柄鶏を、紀州備長炭で焼く。食べ手に応じて脂の落とし方を変え、老若男女が楽しめる焼鳥を心掛けている。「きも」や「こころ」といった内臓の鮮度が良いのは朝引き鶏のため。兄弟の絆による、焼きと串打ちの連携が生きる。
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まずは新鮮な「朝引き鶏のお造り盛り合わせ」とお通し(大根おろし)、トップ写真も同じ
皿の両端は生醤油、中央はごま油のタレ。肝はごま油のタレでいただいた
さすがにミシュランは、的確に表現する。この日、カウンター内には若い男性と女性が入っていた。男性に「今日はご兄弟ではないのですか?」とうかがうと、「今日はオーナーの兄が不在ですので、弟の私が焼きます」とのことだった。女性のサーブもとても丁寧で、好感が持てる。
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赤鶏のタタキ。ワサビがとてもよく利いていた!
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砂ずりも柔らかい
「福籠とは、面白いネーミングですね」「窓の格子を籠に見立てているのと、フクロウは不苦労で、縁起の良い鳥とされていますので」。なるほど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/56/04c8a53c52a96052dc7830eb352dccdf.jpg)
ナスの煮びたし
お造りの新鮮さと美味しさには驚いた。続いて「本日の逸品」(小鉢3種)と「本日のおすすめの串焼き」(6種)が登場。串は1本ずつなので、お腹にもやさしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/75/02e7538652871c906e2caf9e9a84e478.jpg)
モモは自家製の生七味でいただく
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/48/5088c15b0cb2fb8d5d17e73ddf208025.jpg)
ササミはネギをまとって登場した
次に出てきたのは、皮。皮には肉身がたくさんくっついていて、これは初体験。「でーじ、まーさん」(とても美味しい)!
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肉身のついた皮。食べ応えあり!
ここで串を追加注文。お客さんが少ないうちに数量限定の「稀少部位」を注文するという戦略に出たのだ。この日の稀少部位は3種類で、肩肉(あっさりジューシー)330円、そり(ソリレス)363円、皮付きフィレ363円だ。これらをすべて注文した。
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これは皮付きフィレ363円かな
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そり(ソリレス)363円。ソリレスとはフランス語で、
モモ肉の付け根の部分。歯ごたえがあって美味しい!
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これは肩肉(あっさりジューシー)330円だと思う
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これも珍しい、肉付きナンコツ
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追加で肝をレアで焼いてもらった(308円)。トロットロッでうまいっ!
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焼きナス
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冷や奴。シッカリと大豆の味がする
コースの締めは6種類から選べた。①自家製の醤油麹で食べる卵かけごはん②特製ダレの焼きおにぎり(1個)③お茶づけ(梅またはわさび)④地鶏のスープ(鶏とこだわり野菜のブイヨン)⑤きゅうりの浅漬け⑥伊勢赤鶏の漬(ヅケ)丼(お出汁付き)+110円。私は+110円でヅケ丼を注文した。
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これは締めを飾るにふさわしい逸品だった!やや大きめのご飯茶碗に、ご飯とたっぷりのお造り(少し醤油がかかっている)。これを半分食べたところでダシ汁(少し塩を利かせてある)を投入してお茶漬けにするのだ。こんな食べ方は初めてだったが、実にうまい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/2a/a73240e84ac533d3dc6360b353cc2780.jpg)
デザートはバニラシャーベットまたはりんごシャーベット、わたしはりんごにした。りんごの香りが際立つ。
お造りから串焼き、小鉢もの、そして締めのツケ丼まで、すべてが新鮮ですべてが美味しくヘルシーで、またサプライズの連続だった。ご店主、ごちそうさまでした。またお邪魔いたします。皆さんも、ぜひ!