昨年末(2023.12.24)、懐かしの昭和レトロ FOODs (1)として、丸美屋のふりかけ「のりたま」と「すきやき」を紹介した。この記事に対して、2人の知人からコメントをいただいた。まずは奈良市出身で関東在住のIさん。同記事の「コメント欄」に、お書きいただいた。
ふりかけと言えば、のりたまが全国区だと思うのですが、牛肉すきやきふりかけは関東ではそれほど一般的ではなく、一方、関東で一般的なおかかのふりかけは関西ではあまり食されないように思います。関西の牛肉文化が関係しているのでしょうか。あるいは、関西は昆布だしの地域で鰹節がそれほど使われなかったことによるのか。
ごはんのおともといえば、のり佃煮がありますが、関西で人気のある磯じまんは関東ではまったく知られておらず、関東では江戸むらさきがメジャーです。神奈川出身の家内は小生と結婚するまで磯じまんを知らなかったとか。
丸美屋でカツオ風味のふりかけとしては「本かつお」があるが、私は食べたことがないし、そもそも「おかか」とは言わない。おかかは「おじや(雑炊)」「おすもじ(すし)」と同じく、女房言葉のようだ。しかし関西の「すきやき」、関東の「本かつお」というのは、興味深い現象である。
「磯じまん」(大阪市に本社のある磯じまん株式会社製)が関東では知られておらず、関東では「江戸むらさき」(東京に本社のある桃屋製)だというのも、面白い。早速、奈良市内のスーパーをリサーチしたところ、「磯じまん」「ごはんですよ」(江戸むらさきの姉妹品)「アラ!」(兵庫県たつの市のブンセン製)が仲良く並んでいた。
またKさんという知人からは、こんなメールをいただいた。
10年ほど前に熊本市の「フタバ/御飯の友」が、日本初のふりかけと知りました。滅多にお目にかかりません。転害門近くにあったビッグナラ若草店には常備していました。美味しい。
若草店にあったのなら、ビッグナラ本店(奈良市東木辻町)に行けば売っているのかも知れないが、ネットで検索すると、メーカーから送料無料で取り寄せることができるようなので、こちらを注文した。フタバのHPには、
御飯の友が熊本で誕生したのは大正2年。素朴な味だけど100年以上続く秘密。
御飯の友は、ふりかけの元祖。
薬剤師の吉丸末吉氏によって考案されました。当時の日本は食料不足の時代で、カルシウムが慢性的に不足していました。それを補うために吉丸氏が考えたのが「魚を骨ごと細かくし、美味しく味付けをしてご飯にかけて食べる」という発想でした。
そして誕生したのが「御飯の友」です。誕生当初は近所でお配りするほどのものでしたが、口コミで次々に評判となり100年以上経った今でも魚嫌いな子供も美味しくカルシウムをとれるふりかけとしてたくさんの方々からご支持をいただいています。
原材料の4割以上が「いりこ」(ジャコ)だそうだ。見た目はあまりぱっとしないが、ご飯にかけていただくと、おお、これはおいしい。サクサクとした食感がたまらない。成長期の子どもにピッタリなので、一部を孫のところに送っておいた。
ふりかけの話から東西食文化論にまで発展したとは、驚きだ。「食」の話は奥が深い。さて、第2回では何を取り上げようか…。
ふりかけと言えば、のりたまが全国区だと思うのですが、牛肉すきやきふりかけは関東ではそれほど一般的ではなく、一方、関東で一般的なおかかのふりかけは関西ではあまり食されないように思います。関西の牛肉文化が関係しているのでしょうか。あるいは、関西は昆布だしの地域で鰹節がそれほど使われなかったことによるのか。
ごはんのおともといえば、のり佃煮がありますが、関西で人気のある磯じまんは関東ではまったく知られておらず、関東では江戸むらさきがメジャーです。神奈川出身の家内は小生と結婚するまで磯じまんを知らなかったとか。
丸美屋でカツオ風味のふりかけとしては「本かつお」があるが、私は食べたことがないし、そもそも「おかか」とは言わない。おかかは「おじや(雑炊)」「おすもじ(すし)」と同じく、女房言葉のようだ。しかし関西の「すきやき」、関東の「本かつお」というのは、興味深い現象である。
「磯じまん」(大阪市に本社のある磯じまん株式会社製)が関東では知られておらず、関東では「江戸むらさき」(東京に本社のある桃屋製)だというのも、面白い。早速、奈良市内のスーパーをリサーチしたところ、「磯じまん」「ごはんですよ」(江戸むらさきの姉妹品)「アラ!」(兵庫県たつの市のブンセン製)が仲良く並んでいた。
またKさんという知人からは、こんなメールをいただいた。
10年ほど前に熊本市の「フタバ/御飯の友」が、日本初のふりかけと知りました。滅多にお目にかかりません。転害門近くにあったビッグナラ若草店には常備していました。美味しい。
若草店にあったのなら、ビッグナラ本店(奈良市東木辻町)に行けば売っているのかも知れないが、ネットで検索すると、メーカーから送料無料で取り寄せることができるようなので、こちらを注文した。フタバのHPには、
御飯の友が熊本で誕生したのは大正2年。素朴な味だけど100年以上続く秘密。
御飯の友は、ふりかけの元祖。
薬剤師の吉丸末吉氏によって考案されました。当時の日本は食料不足の時代で、カルシウムが慢性的に不足していました。それを補うために吉丸氏が考えたのが「魚を骨ごと細かくし、美味しく味付けをしてご飯にかけて食べる」という発想でした。
そして誕生したのが「御飯の友」です。誕生当初は近所でお配りするほどのものでしたが、口コミで次々に評判となり100年以上経った今でも魚嫌いな子供も美味しくカルシウムをとれるふりかけとしてたくさんの方々からご支持をいただいています。
原材料の4割以上が「いりこ」(ジャコ)だそうだ。見た目はあまりぱっとしないが、ご飯にかけていただくと、おお、これはおいしい。サクサクとした食感がたまらない。成長期の子どもにピッタリなので、一部を孫のところに送っておいた。
ふりかけの話から東西食文化論にまで発展したとは、驚きだ。「食」の話は奥が深い。さて、第2回では何を取り上げようか…。