私にとって昭和の日(4/29)は、「天平の日」だった。この日、平城宮跡ガイドツアー(「平城宮跡探訪ツアー」の1つ)で、初めてボランティアガイドを務めたのである。
ガイドは2人1組(1人はメインガイド、1人は人数確認や誘導を行うサポートガイド)で、最大20人の参加者を案内する。通常は1.5時間コースだが、2.5時間コースもある。私はHさん(2010年塾の卒塾生)とペアを組み、午前の部は私がメインガイド、午後の部はHさんがメインガイドを務めた。
まずは朝礼で伝達事項を確認
この日のために、私は4/25(日)、知人のtsujikenさんのガイドツアーに同行し、予習させていただいた。4/29は、逆にtsujikenさんが私のガイドツアーに同行された。彼は、私がガイドする様子をたくさん写真に撮って下さったので、あわせて紹介させていただく(当記事の写真は、スタッフ弁当以外はすべて彼の撮影である。tsujikenさん、有り難うございました)。
※探訪ツアーに潜入(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4bcaf4ebb810613c8e2d5a56242b401a
部屋のポスターを使って、オリエンテーション
当日は10:05、探訪ツアーセンターに入った。ここで朝礼があり、平城遷都1300年記念事業協会スタッフから、伝達事項を聞く。そのあと各オリエンテーションルームに入って配布物の準備をする。10:45に参加者が部屋に入ってきて、いよいよ説明の開始である。参加者は団体ではなく、わざわざ個人で申し込まれた熱心な方ばかりである。ここでの説明は平城京と平城宮について、そしてイヤホンガイドの取り扱いや、コースを歩く上での留意事項(踏切に注意、列を離れないことなど)などである。
空も快晴、いざ出発!
15分の説明を終えて屋外へ。まず訪ねたのは遣唐使船。航路や回数、船の収容人数などを説明した後、阿倍仲麻呂が詠んだ望郷の歌(天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも)を披露。百人一首に入っているので、皆さん、興味深そうに聞いておられた。
朱雀門前
次は朱雀門。ここから始まる朱雀大路の規模(幅75m、長さ4km)が国際空港の滑走路に匹敵する旨などを説明。門前の広場には、奈良時代と同じく柳がたくさん植えられていることから、大伴家持が越中で詠んだ歌(春の日に張れる柳を取り持ちて 見れば都の大路し思ほゆ)を披露。
大伴家持の歌などを紹介
20人のツアーを率いる
なかなか通れない電車の踏切を渡り、南門の基壇へ。ここで第一次(中央区)朝堂院基壇を見渡す。四堂朝堂と呼ばれた4つの巨大な建物があったことを示す基壇を紹介(当初はこれらの基壇にも上る予定だったが、前日からの雨で芝生に水たまりができていることが判明し、断念)。
第一次(中央区)朝堂院基壇を見渡す
第一次大極殿院にほど近い南門(なんもん)広場へ。中国における道教の「太極(=北極星)思想」を紹介。そしてお待ちかね、大極殿の真ん前へ。大仏殿との比較の質問があったので、用意してきた数字を紹介(大仏殿がひと回り大きい)。ここで元明天皇の平城遷都の詔(みことのり)を読み上げて、解散した。
大極殿前で「平城遷都の詔」を読み上げた
ツアーは1.5時間の予定だったが、10分ほど早く終えることができた。早すぎてもいけないので、妥当な線だろう。何しろ初めてのツアーガイドだったし、時間配分も間違っていなかったので、自分では(奈良検定ならギリギリ合格の)70点をつけたいところだ。しかし、参加者の皆さんは、どう思われただろうか(もしこのブログをご覧なっていれば、ぜひコメントを頂戴したい)。
サポートガイド役のHさんと(午後はHさんがメインとなって小学生の修学旅行をガイド)
tsujikenさんのガイドを拝見し、また 「30分も早く終わってしまった」というkomakusaさんのお話を聞きし、自分なりのツアーを組み立てた。得意ではない建築物や宮跡の自然の話にはあまり触れず、万葉集や古今集といった文学方面や、テレビで見たばかりの遣唐使の話などに力点を置いた。「大遣唐使展」を見ていたことも役に立った。写真撮影を望まれる方が多いと聞いていたので、撮影タイムも設けた。参加者の方には小休止にもなるので、一石二鳥だと考えた。
ご飯がたっぷりのスタッフ弁当で、満腹になった
ともあれガイドツアーは始まったばかりだ。5/1(土)もツアーがあるし、6月末まで、気が抜けない。1人でも奈良ファンを増やせるよう、心して取り組みたい。
ガイドは2人1組(1人はメインガイド、1人は人数確認や誘導を行うサポートガイド)で、最大20人の参加者を案内する。通常は1.5時間コースだが、2.5時間コースもある。私はHさん(2010年塾の卒塾生)とペアを組み、午前の部は私がメインガイド、午後の部はHさんがメインガイドを務めた。
まずは朝礼で伝達事項を確認
この日のために、私は4/25(日)、知人のtsujikenさんのガイドツアーに同行し、予習させていただいた。4/29は、逆にtsujikenさんが私のガイドツアーに同行された。彼は、私がガイドする様子をたくさん写真に撮って下さったので、あわせて紹介させていただく(当記事の写真は、スタッフ弁当以外はすべて彼の撮影である。tsujikenさん、有り難うございました)。
※探訪ツアーに潜入(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4bcaf4ebb810613c8e2d5a56242b401a
部屋のポスターを使って、オリエンテーション
当日は10:05、探訪ツアーセンターに入った。ここで朝礼があり、平城遷都1300年記念事業協会スタッフから、伝達事項を聞く。そのあと各オリエンテーションルームに入って配布物の準備をする。10:45に参加者が部屋に入ってきて、いよいよ説明の開始である。参加者は団体ではなく、わざわざ個人で申し込まれた熱心な方ばかりである。ここでの説明は平城京と平城宮について、そしてイヤホンガイドの取り扱いや、コースを歩く上での留意事項(踏切に注意、列を離れないことなど)などである。
空も快晴、いざ出発!
15分の説明を終えて屋外へ。まず訪ねたのは遣唐使船。航路や回数、船の収容人数などを説明した後、阿倍仲麻呂が詠んだ望郷の歌(天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも)を披露。百人一首に入っているので、皆さん、興味深そうに聞いておられた。
朱雀門前
次は朱雀門。ここから始まる朱雀大路の規模(幅75m、長さ4km)が国際空港の滑走路に匹敵する旨などを説明。門前の広場には、奈良時代と同じく柳がたくさん植えられていることから、大伴家持が越中で詠んだ歌(春の日に張れる柳を取り持ちて 見れば都の大路し思ほゆ)を披露。
大伴家持の歌などを紹介
20人のツアーを率いる
なかなか通れない電車の踏切を渡り、南門の基壇へ。ここで第一次(中央区)朝堂院基壇を見渡す。四堂朝堂と呼ばれた4つの巨大な建物があったことを示す基壇を紹介(当初はこれらの基壇にも上る予定だったが、前日からの雨で芝生に水たまりができていることが判明し、断念)。
第一次(中央区)朝堂院基壇を見渡す
第一次大極殿院にほど近い南門(なんもん)広場へ。中国における道教の「太極(=北極星)思想」を紹介。そしてお待ちかね、大極殿の真ん前へ。大仏殿との比較の質問があったので、用意してきた数字を紹介(大仏殿がひと回り大きい)。ここで元明天皇の平城遷都の詔(みことのり)を読み上げて、解散した。
大極殿前で「平城遷都の詔」を読み上げた
ツアーは1.5時間の予定だったが、10分ほど早く終えることができた。早すぎてもいけないので、妥当な線だろう。何しろ初めてのツアーガイドだったし、時間配分も間違っていなかったので、自分では(奈良検定ならギリギリ合格の)70点をつけたいところだ。しかし、参加者の皆さんは、どう思われただろうか(もしこのブログをご覧なっていれば、ぜひコメントを頂戴したい)。
サポートガイド役のHさんと(午後はHさんがメインとなって小学生の修学旅行をガイド)
tsujikenさんのガイドを拝見し、また 「30分も早く終わってしまった」というkomakusaさんのお話を聞きし、自分なりのツアーを組み立てた。得意ではない建築物や宮跡の自然の話にはあまり触れず、万葉集や古今集といった文学方面や、テレビで見たばかりの遣唐使の話などに力点を置いた。「大遣唐使展」を見ていたことも役に立った。写真撮影を望まれる方が多いと聞いていたので、撮影タイムも設けた。参加者の方には小休止にもなるので、一石二鳥だと考えた。
ご飯がたっぷりのスタッフ弁当で、満腹になった
ともあれガイドツアーは始まったばかりだ。5/1(土)もツアーがあるし、6月末まで、気が抜けない。1人でも奈良ファンを増やせるよう、心して取り組みたい。