tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

桜井市倉橋のちょっといい話(by 草野厚さん)

2021年04月30日 | 奈良にこだわる
奈良新聞(2021.4.28付)の「雑記帳」欄(読者による投稿欄)を見ていると、「草野厚」「東京都・73歳」という人の投稿が目に止まった。もしかすると、「サンデープロジェクト」(ABCテレビ)に出ていた政治学者の草野厚さんではないのか!過去には南都銀行も、講演会の講師として招聘したことがある。確か今は、母校の慶應義塾大学の名誉教授だったはず。

投稿のタイトルは「桜井市で経験したちょっといい話」。詳しくは画像をご覧いただきたいが、崇峻天皇の真の陵墓といわれる「赤坂天王山古墳」(桜井市倉橋)を訪ねたおり、間違えて宮内庁が治定する「崇峻天皇陵」(同)のところでバスを降りてしまった、という話だ。道を聞かれた青年が「旅行者に残念な思いで帰ってほしくない」と農作業の手を止め、車で北東2kmほどの同古墳まで送ってくれた、という「ちょっといい話」である。草野さんは今「古墳を動画で見るサイト」を運営されていて、確かに赤坂天王山古墳の動画もアップされている(3/16付)。

以前、この雑記帳からの引用で「奈良の人はやさしい」というブログ記事を書いたことがあるが、今回の草野さんの投稿でも、それが裏付けられた。このような美徳を、奈良県民はもっと誇りに思っていただきたいものだ。
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明日香村の弘福寺(川原寺跡)で「朗読&コンサート」6月13日(日)開催!(2021 Topic)

2021年04月29日 | お知らせ
明日香村の弘福寺(ぐふくじ=川原寺跡)で、朗読の会とギターコンサートが開催される。6月13日(日)「午前の部 10:30~12:30」「午後の部 14:00~16:00」の2部構成で、参加費は@3,000円(お寺の拝観料を含む)。お申し込み先は0745-78-8484(万葉あ~と企画)など。詳しくはチラシをご覧いただきたい。朗読を担当される尾上幸子(おうえ・さちこ)さんのFB(4/8付)には、

6/13 奈良明日香村にて朗読 & コンサート開催【奥山永見古 万葉あ〜との世界 in 川原寺】
朗読「万葉物語〜鏡王女〜」
検校(けんこう)たかおコンサート 万葉哀歌「あなたをさがして〜川原寺にて〜」


一昨年の「大津皇子物語」でご縁をいただき朗読を担当させていただきます。
万葉創作画家 奥山永見古(おくやま・えみこ)先生の解説とともにお楽しみください。
参加料金には拝観料が含まれています。感染予防対策を万全に安全に務めます!
ひと時…万葉の世界へ。皆さまのご来場お待ちしております。


「明日香風」がさわやかに吹き抜ける弘福寺で開かれる朗読とギターコンサート、たくさんのお申し込みをお待ちしています!



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地域づくり支援機構の「第13回 地域づくりシンポジウム」6月5日(土)開催!(2021 Topic)

2021年04月28日 | お知らせ
一般社団法人 地域づくり支援機構(略称:NAED=ナード)は《豊富な知識・ノウハウ・人的ネットワークをもつ「地域プランナー・コーディネータ」を中心に、奈良県各地域における地域づくりを支援するとともに、「盛年」層の地域貢献・社会再参画を支援することにより、将来世代に引継ぎ得る地域づくりの推進に貢献することを目的としています》(同法人のHP)という団体である。

この団体が注力するのが「地域プランナー&コーディネータ養成塾」である。《地域づくり支援機構は、地域の活力醸成を支援する地域プランナー・コーディネータ(地域P&C)を養成するための塾を毎年開講しています。この10年間で計94名の地域P&Cを養成・認定してきました》(同)。

養成塾生の1年間の活動報告を兼ねたイベントが「地域づくりシンポジウム」である。13回目を迎える今年のラインナップはチラシの通りであるが、基調講演が目を引く。元塾生で、現在は同法人の理事を務める若林稔さん(今井町町並み保存会会長)が「視点を変えれば地域は宝の山~コロナは追い風~」という話をされるのだ。

シンポジウムの参加費は1,000円(資料代として)、「白鳳酒家」で行われる交流会(打ち上げ)の参加費は4,500円である。定員は80人(先着順)。お申し込みは、同法人事務局(堀越さん)。080-6112-9488 またはinfo@naed.or.jp へ!



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花の長谷寺 舞台造りと登廊/毎日新聞「かるたで知るなら」第4回

2021年04月25日 | かるたで知るなら(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、2018年に制作した「奈良まほろばかるた」の札を紹介するコーナー「かるたで知るなら」(毎日新聞奈良版)に寄稿している。木曜日(2021.4.22)に掲載されたのは「俗世から菩薩への道/長谷寺(桜井市)」、執筆されたのは桜井市在住で同会副理事長の雑賀耕三郎さんだった。長谷寺のボタンは、ちょうど今、見頃を迎えている。では記事全文を紹介する。

《花の長谷寺 舞台造りと登廊(のぼりろう)》 
初瀬の町を通り抜けると、そこは長谷寺の門前です。見上げれば山の中腹には、十一面観音菩薩(ぼさつ)を安置する大きなお堂が望めます。振り返れば、ごうごうと水音をとどろかせる初瀬川を足元に見ることができます。門前から観音堂へ向かう道が、名高い長谷寺の登廊です。

「いくたびもまいる心ははつせでら山も誓いもふかき谷川」西国三十三所観音霊場の第八番札所、長谷寺の御詠歌(ごえいか)です。山も谷川も詠みこんだこの歌は、長谷寺の信仰や立地を端的に示します。

仁王門を経て一段、一段と登廊を登っていきます。その石段は、世俗社会から観音菩薩のおひざ元に至る信仰の道です。登廊は、信仰の道であると同時に花の道です。春に咲き乱れる豪華なボタンは、参拝者の心を弾ませます。桜や紅葉など、四季折々の花木の美しさは、心に染み入ります。

長谷寺は毎日正午にほら貝を吹き、鐘をつきます。寺の僧侶と参拝者、初瀬の町に時を告げる「時の貝」です。登廊の上の鐘楼(しょうろう)でほら貝を吹くさまは、居合わせたすべての人が拝見できます。「にわかに吹かれるほら貝の音に皆が驚いた」これは約一千年前の清少納言の感想です。約250年前に長谷寺を訪れた本居宣長もほら貝と鐘の音を聞いて「昔、清少納言も驚いた」と紹介しています。

初瀬の山々に一千年にわたって鳴り響いてきた、このほら貝と鐘の音をお聞きください。本堂、礼堂を背景に舞台に立てば、境内の堂塔僧坊を一望できます。山を渡るさわやかな風にも吹かれてみましょう。(奈良まほろばソムリエの会副理事長 雑賀耕三郎)

(宗 派)真言宗豊山派
(住 所)桜井市初瀬731の3
(電 話)0744-47-7001
(交 通)近鉄長谷寺駅から徒歩約20分
(拝 観)8時半~17時(4~9月)、9~17時(10~11月、3月)、9時~16時半(12~2月)
(拝観料)500円
(駐車場)70台(有料)


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産地直伝!ハッサク(八朔)のうまい食べ方

2021年04月24日 | 九度山町
和歌山県の特産品、ハッサク(八朔)。紀州生まれの私は昔からハッサクが好きで、今もよく食べる。ミカンの季節が終わったあとに出てくるので、長く柑橘類が楽しめる。今は「はるみ」や「せとか」などの新品種のオレンジが春まで出回っているが、酸味の強いハッサクはまた独特の味わいがある。

最近は、グレープフルーツが売れないそうだ。強い酸味が嫌われているのと、一部の薬品と併用すると、効果が強く現れたり副作用が出やすくなるからだそうだ。ハッサクは酸っぱいから美味しいのだが、最近はずいぶん甘くなった。まあこの程度の甘さは私の許容限度内なのだが(私はリンゴでも、酸っぱいのを好む。以前ここに書いた)。


まずはハッサクを4等分に切る

奈良に移り住んだばかりの約40年前、大和高田市あたりを車で走っていて、道ばたで果物を売っていてる露店を見つけた。「ハッサク一袋1,000円」とあった。袋とは、ゴミなどを入れる45リットルのポリ袋なので、10kgのミカン箱よりずっと大きい。早速車を止めて買いに走ると「もう店じまいするので、二袋1,000円で良いです」とのことで、勢いで二袋も買ってしまった。家には妻と乳幼児だけ。結局、ほとんど私一人で全部平らげた。最後は傷まないよう、冷蔵庫に入れて食い延ばしたのであるが。

ハッサクの欠点は皮が硬くて「むきにくい」こと。しかし私の実家では、こんな風にして食べる。とても早く簡単にむけるが、あまり知られていないようなのでここで紹介しておく。


尖ったところを切り落とせば、出来上がり!

取り出しましたのは、スーパーで買った大ぶりの和歌山県産ハッサク(奈良県産には小ぶりのものが多いので)。①まずはこれを包丁で4等分。②つぎに尖ったところを包丁でスパッと削ぎ落とす。これだけです。この段階まで来ると、③あとは手でむけます。面倒だったハッサクが簡単にむけるやり方、ぜひお試しください!
コメント (2)
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