tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

生駒聖天の迎賓館「獅子閣」/明治期の木造洋風建築(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第28回)

2017年07月31日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日の毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」を連載しています。今回のタイトルは「洋風客殿の獅子閣(ししかく)/生駒市の宝山寺(ほうざんじ)」、執筆されたのは四條畷市にお住まいの津山進さんです。津山さんは社寺ガイドとして、また講演会の講師としてご活躍中です。まずは全文を紹介します。
※トップ写真は、宝山寺(生駒聖天)の「獅子閣」

生駒聖天さんの名で親しまれている生駒市の宝山寺に迎賓館「獅子閣」があります。惣門から階段を上がった踊り場の右奥にある崖造りの建物です。明治時代に越後出身の宮大工、吉村松太郎が横浜で西洋建築を学び、1884(明治17)年に完成させた木造洋風建築の客殿で、国の重要文化財に指定されています。


1階洋室から2階へ上がるらせん階段

1階は洋室と和室からなり、洋室の外扉には色ガラスがはめ込まれ、ガラス窓を通して四季の景色が楽しめます。また、2階へ上がる階段はらせん構造で、狂いのない精緻な加工がひときわ目をひきます。

2階は和室になっており、格(ごう)天井で壁には金紙が貼られています。床の間は黒檀(こくたん)・紫檀(したん)の豪華な造りです。襖(ふすま)絵は山水画と花鳥画で春夏秋冬を表しています。2階のベランダの西側からは宝山寺の全景を、南側からは奈良盆地の大パノラマを一望できます。

(メモ)宝山寺「獅子閣」へは近鉄生駒駅から生駒ケーブルで宝山寺駅下車、徒歩約10分。
夏季の公開日は8月毎日曜日。(奈良まほろばソムリエの会 津山進)



              
このお寺にお参りすると、ずらりと並んだ石碑(寄進碑)に圧倒されます。そこには「浴油永代 金○○圓也」と刻まれています。『日本大百科全書』の「歓喜天」には《財宝、夫婦和合の神とされ、歓喜おだん(菓子)や蘿蔔(らふく)(ダイコン。歓喜天の象徴物)を供え、浴油して智慧や財富や地位の獲得を祈る聖天供(しょうでんぐ)または聖天法が修される。奈良の生駒聖天(宝山寺)は有名》とある。

この浴油(浴油供、浴油祈祷)に興味を覚えて、以前「生駒聖天 宝山寺の浴油供/浴油祈祷」というブログ記事を書いたので、ぜひこちらもお読みいただきたい。

津山さん、重文「獅子閣」のご紹介、ありがとうございました!

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関西ものづくり新撰(近畿経済産業局)/応募締め切りは 9月15日(金)!(2017 Topic)

2017年07月30日 | お知らせ
近畿経済産業局(経済産業省)は2012年度から、関西の中小企業が新たに開発した「優れた」「売れる」製品や技術を「関西ものづくり新撰」として発掘・選定している(案内チラシは、こちら)。

選定された製品・技術は、同局が冊子(日本語版・英語版)を作成の上、自治体や産業支援機関、金融機関、外国機関へ広く配布しPRする。また展示会等の場を活用し販路開拓を支援する。

過去には年1件程度のペースで、奈良県内企業の製品や技術も選定されている。明日(7/31)には大阪市内で説明会も開催される(説明会の詳細は、こちら)。同局のHPによると、

「関西ものづくり新撰2018」の募集を開始します
 ~「優れた」「売れる」製品・技術大募集!~
 
近畿経済産業局では、関西ものづくり中小企業の優れた製品・技術を発掘し、国内外への情報発信や販路開拓支援などを通じてビジネスの拡大を応援する「関西ものづくり新撰」を実施しています。平成29年7月12日(水)より、本年度で6回目を迎える「関西ものづくり新撰2018」の募集を開始します。

1.募集期間
平成29年7月12日(水)~ 9月15日(金)(最終日17時事務局必着)
選定製品・技術の公表は平成30年1月下旬を予定しています。選定製品・技術に対しては選定証交付式において選定証を授与します(平成30年1月下旬 於大阪市内)

2.応募資格・部門
①主な要件は以下のとおり。
■製品・技術を開発した企業が(1)中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律第2条第1項に規定する中小企業であること、(2)本社又は主たる事業所の所在地が福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県(当局管内)であること。
■5年以内(平成24年10月1日~平成29年9月30日)に販売を開始した新たな製品・技術であること。
■営業・販売を行える段階にあり、今後の市場開拓が見込めること。(平成29年9月末までに販売を開始できる製品・技術)
■1.環境・エネルギー、2.医療・健康・介護、3.先端産業、4.防災・セキュリティ、5.新市場創出の5分野のいずれかに該当する製品・技術であること。

②「関西ものづくり新撰」の見直しについて(審査内容を充実)
以下に該当する場合は、審査の段階で評価することとし、応募要領に追記しました。
■第4次産業革命(IoT・ビッグデータ・AI・ロボット)の実現に資する製品・技術である場合。
■サービスやソリューションまで展開することを視野に入れた優れたビジネスモデルを提案している場合。
■地域経済への波及効果が見込まれる場合。など

③応募専用ホームページ
専用ホームページを開設します。詳細情報等は専用ホームページをご覧下さい。

④募集説明会の開催について
日時:平成29年7月31日(月) 10:30 ~ 12:00
場所:大阪合同庁舎1号館 「第1別館」3階 302共用会議室、住所:大阪市中央区大手前1-5-44
対象:中小企業者、自治体、中小企業支援機関、金融機関等
定員:50名(先着順、1企業につき2名まで出席可)
参加登録については、専用ホームページをご覧下さい。

⑤その他
選定された製品・技術は、当局が冊子(日本語版・英語版)を作成の上、自治体や産業支援機関、金融機関、外国機関へ広く配布しPRを行います。また、展示会等の場を活用し販路開拓を支援します。
過去の選定製品・技術については、「関西ものづくり新撰2013」「関西ものづくり新撰2014」「関西ものづくり新撰2015」「関西ものづくり新撰2016」「関西ものづくり新撰2017」をご覧下さい。

⑥プレス資料
プレス発表資料はこちら (PDF形式:131KB)


「優れた」「売れる」新製品・技術をお持ちの事業者さんは、ぜひチャレンジしてください!



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川上村 かみせ祭り 2017/役場周辺で 8月5日(土)開催!

2017年07月29日 | お知らせ
今年も恒例の「かみせ祭り」が8月5日(土)、川上村(奈良県吉野郡)の役場周辺で行われる。午後8時からは、豪勢な花火大会も。村のHPによると、
写真はすべて村のホームページから拝借

「かみせ」とは、川上村の古い呼び方で古くは「神瀬」と呼ばれていたとあります。模擬店やビンゴ大会、盆踊り等を実施、花火大会も行われ、村の夏祭りとして多くの人で賑わいます。



行事・イベント内容
16:00~  オープニング・和太鼓「ちびっこ龍幻」 飲食物販(~19:40)
17:10~  ちびっこ縁日(~19:40)射的・金魚すくい など
17:40~  ビンゴ大会(16:40~17:40受付)
        中学生以下のお子さん限定のビンゴ大会。豪華景品を
        ご用意していますので、みなさん奮ってご参加ください。
18:40~  盆踊り 村民をはじめ、帰省中の人や観光客など、みんなが
        集まって、太鼓の音や音頭の声に合わせ、掛け声をかけ一堂
        になって盆踊りを踊る姿は、昔ながらの夏祭りそのもの。
19:40~  お菓子まき・エンディング
20:00~  花火大会 祭のフィナーレを飾る打ち上げ花火。
        山々に響きわたる大迫力の音と、ダムの湖面に
        映しだされる美しい光景をぜひご覧ください。
※進行の都合上、時間が前後する場合があります。



基本情報
開催日時 8月5日 16:00~
場  所 川上村役場周辺 奈良県吉野郡川上村大字迫
アクセス 湯盛温泉杉の湯行乗車、川上村役場下車
お問合せ かみせ祭実行委員会(川上村商工会内)奈良県吉野郡川上村大字迫1335-3
     TEL:0746‐52‐0127


なお8月15日(火)には、悪疫退散、作物豊穣などを願う伝統行事「ちゃんごかんご」(法悦祭)が同村高原 177の「元安楽寺」境内で行われる。村のHPによると、



1200年以上の伝統がある鎮護と加護を祈った祭り。「ホーエイサー」の掛け声とともに、ユニークな太鼓たたきと鐘が打ち鳴らされ、最後は盆踊りが行われます。

行事・イベント内容
悪疫退散、作物豊穣などを願う伝統行事です。夜になると薬師堂の天井から、ひもで太鼓をつるし、そのまわりを村人たちが、「ホーエイサー」の掛け声とともに太鼓をたたき、鐘を打ち鳴らします。

掛け声の「ホーエイサー」は祭の別名「豊悦祭」「豊栄祭」から、また祭の名前には、豊作を期待し、「鎮護加護」を祈る「チンゴカゴ」から「ちゃんごかんご」と呼ぶようになったとの言い伝えがあります。

基本情報
開催月日 8月15日(火)
場  所 川上村高原/元安楽寺境内 奈良県吉野郡川上村高原 177
アクセス 大和上市駅より、奈良交通バス湯盛温泉杉の湯行終点下車、徒歩30分。
お問合せ 川上村役場 地域振興課 奈良県吉野郡川上村大字迫1335番地の7
     TEL:0746‐52‐0111


楽しいお盆のイベントに伝統行事、皆さんぜひ足をお運びください!
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日本橋 天丼 金子半之助/シリーズ 東京の天丼(1)

2017年07月28日 | グルメガイド
上京すると、よく天丼を食べる。やはり本場・東京の天ぷらは美味しいのだ。しかしゆっくりと天ぷらを味わう時間的・金銭的余裕がないので、たいていさっと食べられる天丼になる。先日来、立て続けに美味しい天丼をいただいてきたので、ここに紹介する。まずは「日本橋 天丼 金子半之助」(日本橋本店)。

ここはいつも長蛇の列ができていて「皆、どんな店を目当てにこんなに並んでいるのだろう?」と不思議に思っていた。たいてい30人以上が並んでいるのだ。あとで天丼専門店なのだと知った。お店のHPには


日曜日(6/25)の昼間に撮影。道路の手前にも並んでいる、総勢40人くらい?

日本調理師一心会二代目会長を務めた、金子半之助。浅草生まれの金子半之助は誰よりも下町を愛し、和食を愛した江戸っ子です。金子半之助の孫にあたる金子真也が幼き頃に祖父より頂いた閻魔帳(レシピ帳)。その中には、門外不出の『秘伝の江戸前の丼たれ』の作り方があり、この秘伝の丼たれに合うタネ(材料)との試行錯誤を重ね、ようやく1杯の天丼が完成した。

しかしこの日(6月24日の土曜日)午後7時頃に通りかかると、並んでいる人はわずか数人。「ははぁ~、混むのはやはりランチタイムなのだな」と納得した。これは並ばない手はない。結局、30分ほど並んだだけで入店できた。1階は狭い(カウンター6席)が2階(テーブル14席)もある。


お店は、ちょっとしたビルになっている

注文は並んでいる間に伝えてあるので、すぐ「江戸前天丼」950円のご飯大盛り(100円プラス)と生ビール(550円)が運ばれてきた。期待通り、天ぷらは超大盛り、しかしご飯は少なめだ(大盛りにしても普通より少なめ)。ビールをグイッとひと口味わってから、大きな穴子をガブリ。おお、これはうまい、新鮮な穴子をからりと揚げている。エビも2匹入っていて、こちらも甘くて美味しい。秘伝のタレはやや甘口。これはコストパフォーマンス抜群である。


見よ、この豪勢な天丼!「江戸前天丼」ご飯大盛りで1,050円だ

店頭に「神田小川町新聞 特別号外」(2017年6月12日付)が貼り出されていた。「金子半之助 神田小川町店」オープンのときの新聞のようだ。そこには

6月12日(月)午前11時開店 昔から庶民に愛されてきた天丼は、戦後になってなぜかすたれている。そんなはずはない。うまい天丼の復活を望む声が、すでに巷にあふれているのだ。―金子半之助『わが天丼復活論』より抜粋


関西ではあまり見かけない半熟卵。これをからめると、また美味しさがアップ!

日本の和食界の重鎮であった、金子半之助。浅草生まれの金子半之助は誰よりも下町を愛し、誰よりも和食を愛した江戸っ子です。【本店は日本橋室町】毎日多くのお客様にご来店して頂き感謝しております。もっとより多くの方に天丼を召し上がって頂きたいという思いでこの度、神田小川町に開店させて頂く運びとなりました。神田小川町の皆様どうぞ宜しくお願い致します。

日本橋室町の本店は、三越本店から東へ徒歩5分。「奈良まほろば館」からも近い。行列が短いときは、ぜひお訪ねください!
※食べログは、こちら
コメント (4)
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今井灯火会 2017/橿原市今井町で、8月5日(土)開催!

2017年07月27日 | お知らせ
今年(2017年)も中世の町・今井町で「今井灯火会(いまいとうかえ)」が開催される。今井町町並み保存会会長・若林稔さんのブログ「第10回 今井灯火会」によると、
※写真は第8回(2015.8.8開催)の模様、撮影は私

第10回 今井灯火会を開催します
今年も重要伝統的建造物群保存条例地区の今井町が灯火で輝きます。町並み保存の原点の町今井町の夜をみんなで盛り上げ、楽しんでください。※着火作業を手伝っていただける方は大歓迎!ご協力よろしくお願いします


   
第10回今井灯火会実施(案) 
■目  的 「灯りが町を明るくします」灯火会活動を通じてまちに一人ひとりが灯をともし、
      町の安全と繁栄を願い、更に町民の親睦と、団結を深めることを目的とします。
■実施日時 平成29年8月5日(土)午後7時 ~ 午後10時(消灯)
      ※午後7時までに町内各地で点火終了し、点灯式へおこしください。
      ※消灯時間は、厳守してください。



■実施場所 寺  院 稱念寺・順明寺・西光寺
      神  社 春日神社・八幡神社     
      公共施設 今井地区公民館・華甍周辺、南町生活広場、北環濠小公園
      町  内 共栄町・材木町(主にLED)・中蘇武町・本町・中町
           新町・北口町・南御堂町・柴小路町


           
■会場イベント  
 華  甍 点灯式 午後7時から
 春日神社 七夕飾り
       ①保育園、幼稚園、小学校児童による飾り付けを作成して当日用意した
        笹に飾ってもらう。
       ②なごみ会・ふれあいサロン七夕飾り(午後1時から春日神社集会所にて製作)
      灯籠流し・夜市 児童公園前・春日神社復元堀 灯籠流し(午後7時30分から)
      旧米谷家・箏の演奏 勝美会午後7時~
      今井まちづくりセンター・おはなしの夕べ
      (昔話語り聞かせ)午後7時30分から 雨天実施



 接  待 ◎春日神社 午後8時~天川村のごろごろ水を使ったひやし飴水
            500杯予定(先着順、無料)雨天実施
      ◎稱念寺 午後7時30分~ 冷やし甘酒100杯予定(先着順,無料)雨天実施
      ◎華甍北側(あずまや)午後7時~呈茶席100杯予定 先着順(有料)雨天実施
 本  部 今井町地区公民館  ℡0744-25-3102
      協力金の納入は下記へお願い致します
      米田(会計)、大村事務局長 ℡0744-22-2248 


町民の、町民による、町民のためのイベントである。木造家屋が建ち並ぶ重伝建・今井町で、あえて灯火を使った催しをすることで、町の安全を願い、町民の親睦と団結を深める。こんな手間のかかるイベントが10年続いているというのは、すごい。今井町の皆さん、今年も温かい灯火でこの町を照らしてください!



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