めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

身近にある薬膳食材~橘皮~

2007-08-03 | 薬膳&食療(果物)
先日煮込んでおいた豚のスペアリブ

2つの味付けを楽しもうと思い、半分はそのままポン酢で、もう半分はしっかりとした味のタレで煮込むことにしました

煮込んで脂を取り除いたとは言えコッテリ肉なので、消化の助けになるように何か薬膳食材を入れようかな~ 

と考えていたところ、オレンジのマーマーレードがあった事に気付き、マーマレード&醤油にお酒とお酢を少し足してタレを作りました。

マーマレードは「橘皮」として働いてもらいます。

一般的に生薬としては「橘皮」の年代物である「陳皮」が使われることが多いです。気の巡りを良くする働きがあります。

実際何十年も経っているわけではなく、「古ければ古いほど良い」という意味が込められているようです。

だから実際の生薬で使われている「陳皮」がはたして何年物なのか?はナゾです。

我が家にある「陳皮」は5年前に漢方薬局(日本)で購入したもので、購入当時はもう少しキレイなオレンジ色がでしたが、今では茶色っぽくなっていて使用をためらいます

とは言え直射日光を避け適温で保存してあるので、蓋を開けるととーってもよい香りがします。


今回は“身近にある食材でお手軽薬膳”と言う事でマーマレードを代用

「消化を助ける」と言うと、消化促進効果のある「消化薬」という分類の薬を使うことを考える人が多いと思いますが、それ以外にも方法があります。

それが「気の巡りを良くする」です。

消化器官が働くパワーの源は「気」です。そして、気が上手く巡る事で消化活動もスムーズに行われます。

と言うワケで「気の巡りを良くする」事だけで消化を助ける事になるのです

実際「消化薬」を使うときも、「気の巡りを良くする」薬を合わせて効果をより高めたりします。 


「気の巡り」って重要なんですね!



たとえ薬膳食材を使っていなかったとしても、もっと簡単に「気の巡りを良くする」方法があります。

それは、、、 「気分良く」いることです。

だから食事の前後を含め食事の最中は、「楽しく」食べる事が重要です。

ガミガミ怒ったり文句を言ったりなんてもってのほか!

長く顔を合わせるのでついつい言いそびれてしまった事をあれやこれやと言いたくなる気持ちも分かりますが、やはり「楽しい」気持ちで食べたいものです。

身体は全てつながっています。

消化だけではなく便秘や下痢にも大きく関係してくる事なので軽視できないですよ



朝のトーストやヨーグルトにマーマレードを添えて、楽しく食べて気持ちよく1日をスタートさせるのもいいですね



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする