澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

パーシー・フェイス・コンサート

2008年06月14日 23時03分57秒 | 音楽・映画
東京で行われた「パーシー・フェイス・コンサート」を聴きに行く。

会場は中高年の男女で満杯、当日券はナシ。今なお、パーシー・フェイスの音楽は人気があるようだ。何と中国からこのコンサートを聴きに来た人もいた。

「星影のステラ」「テンプテーション」「バラ色の人生」「ムーランルージュの唄」が特によかった。すべてパーシー・フェイス初期のアルバムに入っている曲で、ストリングス中心のアレンジだ。レコードでは60人くらいの編成で録音したはずだが、実際のコンサートでは35人。やはり弦に厚みがないので、ちょっともの足りない気もした。

世界中で今なお「パーシー・フェイス楽団」のコンサートを聴けるのは、日本ぐらいだろうか。英国の熱心なファンは、日本を羨ましく思っているそうなのだが、われわれはそんなことに気付いてはいない。



ロニー・アルドリッチ~2台のピアノのマジック

2008年06月14日 00時42分13秒 | 音楽・映画
ロニー・アルドリッチは、英国のバンド・リーダーでありピアニスト。
1960-70年代、デッカ・レコードに録音した数々のアルバム(LP)で有名になった。

ロニー・アルドリッチの2台のピアノ&ロンドン・フェスティバル管弦楽団によるアルバムは、デッカのフェイズ4録音(Phase 4)の優秀さとあいまって、当時のオーディオ・ファンをうならせた。最低音から最高音までちりばめられた、アルドリッチのピアノ音を、どれだけ忠実にカートリッジ(レコード針)がトレースできるかが話題になったりもした。

彼の演奏を音楽評論家の誰かが「ピアノのカラオケ」と評していたが、うまいことを言うものだと思った。
現在では多重録音など誰も驚かないが、当時は磁気テープを使っての面倒な作業で、編集過程での音の劣化も著しかった。デッカは得意の録音技術で他のレコード会社との”差別化”を図るため、ロニー・アルドリッチの録音を宣伝したのだった。

左右の両チャンネルに、アルドリッチの2台のピアノがオン・マイクで居座り、その背後からオケの音がかぶさるという音の構成だった。実際のステージでは聞こえるはずのない、超低音から最高音まできれいに録られているので、マニアは大喜びしたわけだ。

ライブでのアルドリッチの活動は、ダンスバンドのリーダーが中心だったようだ。
たった1枚だけだが、Vocalion(英国)から当時の貴重な録音がリリースされている。