澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

101ストリングス

2008年06月28日 04時06分23秒 | 音楽・映画
「101ストリングス」は、1960~70年代にかけて夥しい録音をのこした。映画音楽、世界の民謡(日本を含む)、クラシック小品集、スタンダード集、ポップス集など、あらゆるジャンルを網羅していて、ディスコグラフィの全体像は、もはや分からないほどだ。しかも、その主要なものは、今なおコンピレーションCDで入手可能なのである。

意外にも、この楽団について詳しいことは分かっていない。往時のLPには、「ヨーロッパの交響楽団のコンサート・マスター級の奏者を集めたレコーディング・オーケストラ」と宣伝されていて、まさに100人規模のオケの写真が掲載されていた。だが、いくらなんでも、これは誇大広告だろうと当時でも思った。

実際に演奏を聴いてみると、とてもフル・オーケストラとは思えない、お気軽な演奏も多い。ハワイアンなどもやっていて、これなどは驚くほどの小編成だ。
まあ、名前が「101」だからといって、いつでも101人を使う必要はないわけだが…。

この楽団には指揮者が明示されていないが、英文サイトなどで確認すると、きちんとした指揮者、編曲者が真面目にレコード制作していたことが窺われる。

アルバムによって、当たりはずれが大きい楽団だと思うのだが、現在購入できるのはコンピレーション盤ばかり。どれを選んでも、そのCDの中が玉石混淆という状態なのですね…。



ローレンス・ウェルク~シャンパン・ミュージックの王様

2008年06月28日 03時27分17秒 | 音楽・映画

  「ローレンス・ウェルク・ショウ」(1955-71)

ローレンス・ウェルクは、1950~60年代、米国ではとても人気があった。「シャンパン・ミュージックの王様」と呼ばれ、彼のTVショウは、お茶の間の人気だった。

この番組からはレノン・シスターズなどのスターも生まれた。今から思うと、アット・ホームな雰囲気は、ベトナム戦争や公民権運動が始まる前の「嵐の前の静けさ」にも似たものだった。白人の中産階級が繁栄を謳歌した時代のシンボルのような番組でもあった。

 

彼の音楽の特徴は、あくまで楽観的で、翳りのないこと。映像で見れば一目瞭然なのだが、ダンスミュージックなのである。だが、当時の日本では、彼のTVショウは放映されなかったので、日本のファンは彼の音楽をレコードを通して聴いた。そのためか、その楽しさが十分に伝わらなかったという印象がある。

「夢のカルカッタ」などのヒット曲を聴くと、その脳天気さは呆れるほどだ。ドット・レコードの同僚でもあったビリー・ヴォーンも同様の音づくりであり、当時の米国では好まれたサウンドであった。