澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

アルフレッド・ハウゼ~タンゴを見とった男

2008年06月21日 00時29分46秒 | 音楽・映画
アルフレッド・ハウゼ(1920-2005)は、ドイツのバンドリーダー、特にコンチネンタル・タンゴの演奏者として有名だった。

第2次世界大戦前から日本では、タンゴが人気があった。フォン・ゲッツイ楽団のタンゴを今聴いても、そんなに古いという感じもしない。当時からモダンな音楽ではあったのだ。

アルフレッド・ハウゼ楽団は、実はNDR(旧西ドイツの北ドイツ放送局)専属のダンス・オーケストラだった。レコードでは、大量のタンゴを録音しているが、実際の仕事はダンス音楽の演奏や、放送用音楽の録音だった。
日本では、タンゴ楽団としてあまりにも有名になったので、タンゴ以外のアルバムはヒットしなくなった。タンゴの曲目には限りがある。そのほとんどを録音してしまって、日本の民謡、歌謡曲までタンゴにして演奏したが、それでもネタは尽きてしまった。

マエストロ亡き後のアルフレッド・ハウゼ楽団は、今でも来日している。英国の知人は、アルフレッド・ハウゼやマランドの名前さえ知らなかったので、驚いたことがある。日本でのみダントツの知名度なのかも知れない。

アルフレッド・ハウゼは、滅び行くタンゴの最後を見とった男だったかも知れない。