啄木は私の大好きな作家の一人、なぜかときどき啄木の詩の触れたくなる。
あらためて彼の略年譜をみると、あまりに短い27年の波乱に富む生涯に切なくなる。
【石川啄木記念館 HPより】
生活苦に、病気に、何と幸せ薄い人生であったことか。彼の境遇からの生活の歌がこころを揺さぶる。
啄木の心を動かす歌には、難しい言葉はない。労せずに詠む平易な言葉のつながりがどれほどの感動を与えることか。ちょっと自分にも作れる錯覚を覚えるが、そうはいかない。彼は天才である。
もう10年も前になる。今の季節に渋民に啄木記念館を訪ねた。その傍らに残る尋常小学校彼が学んだ教室に入った。
” そのかみの神童の
名の悲しさよ
ふるさとに来て泣くはそのこと”
その折、盛岡の不来方城址も訪ねた。自ずからなる雪の細道をたどり、啄木の歌碑の前に立ったことを思い出す。冷たい碑文に手を置きながら、啄木の心を偲んだ。深閑とした雪の郭内はどこからも美しい石垣が見え、眼下に広がるビルや街の喧噪が嘘のようであった。
” 不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心 ”
年譜は作品以上に真実の生き方を示してくれる。いろいろな人生を知りたいと思う。
今の楽しみは、いろいろな作品を読み、縁の土地を訪ねること。少しずつ学びたい。
あらためて彼の略年譜をみると、あまりに短い27年の波乱に富む生涯に切なくなる。
【石川啄木記念館 HPより】
生活苦に、病気に、何と幸せ薄い人生であったことか。彼の境遇からの生活の歌がこころを揺さぶる。
啄木の心を動かす歌には、難しい言葉はない。労せずに詠む平易な言葉のつながりがどれほどの感動を与えることか。ちょっと自分にも作れる錯覚を覚えるが、そうはいかない。彼は天才である。
もう10年も前になる。今の季節に渋民に啄木記念館を訪ねた。その傍らに残る尋常小学校彼が学んだ教室に入った。
” そのかみの神童の
名の悲しさよ
ふるさとに来て泣くはそのこと”
その折、盛岡の不来方城址も訪ねた。自ずからなる雪の細道をたどり、啄木の歌碑の前に立ったことを思い出す。冷たい碑文に手を置きながら、啄木の心を偲んだ。深閑とした雪の郭内はどこからも美しい石垣が見え、眼下に広がるビルや街の喧噪が嘘のようであった。
” 不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心 ”
年譜は作品以上に真実の生き方を示してくれる。いろいろな人生を知りたいと思う。
今の楽しみは、いろいろな作品を読み、縁の土地を訪ねること。少しずつ学びたい。