久々に黎明の明け行く空をながめた。
秋を思わせる薄い雲に、飛行機雲がまさに絵を描き始めた。
白い尾が長く伸びる。
学生時代に歌った歌を口ずさむ
「嗚呼黎明の 空の色
牧場の草も 雫して
狭霧に浮かぶ 浅間山
けむりの高くたなびけば
このみすずかる信濃路に
我 憧れて たどり来ぬ」
思えば憧れてたどり着いた信濃路に、大いなる自然の中に、我が青春は流れた。
今、回想する遠い昔のほのかな思い出、よく学び、遊んだ。
今の幸せの原点が信濃路から始まったように思える。
今のすべてが生まれた、第2のふるさと信濃路、大自然に学び、伴侶を得、小たちが育ち、今の自分がある。感謝、感謝の日々がある。
嗚呼、黎明の空の色の何と美しいことか。