今朝の最低気温は0度、氷は張らなかった。
運動不足もあり、午前中思いついて磐梯町方面へ、里山を歩いてきた。
久しぶりに慧日寺資料館を目指した。
途中八田野のいつものポイントで磐梯を眺めた。中腹に雲がかかりきれいだった。
資料館は12/1から3・31まで、冬期の休館に入っていた。
資料館周辺は、広い駐車場や公衆便所、遊歩道などが見違えるほどきれいに整備されていた。
裏の慧日寺跡へ回ると、ここも閉鎖されていた。脇の道を進むと4,5人がテントで休憩していた。
徳一廟
その中の一人、立ち上がってきたのはA先生だった。
先月の元気会で20年ぶりに再会した元同僚、定年退職の後、最近慧日寺の発掘調査の仕事に携わっていたのだ。
徳一の廟の北側に建物があったらしい。発掘中とのこと、首にタオル巻き防寒ジャンパーを着ていた。
丁度お茶の休憩時間だったようだ。少しずれていれば会えなかったろうに、不思議な再会だった。
裏のいつも訪れるヒメシロチョウの里は、寒風が吹き、数日前まで日だまりに飛び交っていたアカネもすっかり見えなかった。
ハクチョウに会えればと、磐梯町から猪苗代へ向かった。
ハクチョウは翁島には見えなかった。蟹沢浜、長浜にも、明らかに水鳥たちの数も少なかった。
北風が強く、飛び立つオナガガモは強い風に岸に打ち寄せられていた。
対岸の湖南の山々が真っ白で美しい。
蟹沢浜で
長浜で
帰りに山の公園にヒマラヤシーダを見に寄った。すでに花粉をまき散らした雄花が落下していた。
今年受粉した雌花を探したが、何分、高い枝を下からでは見つかろうはずもない。
先日、今井美術館から送って頂いたあの小さい実が1年かけて大きく膨らみ、来年のシーダローズとなるのだろう。
大きく膨らんだ昨年の実の脇に,去年ローズを落とした果軸が残っていた。
もう小さな生き物の姿はどこにもない。
雄花
いつの間にかすっかり晴れ上がり、帰りは八田野から駒板へ降りた。
途中、飯豊山が真っ白に輝き、特にいつもの観音様を拝むポイントからは絶景だった。
会津慈母観音さまは神々しく見えた。抱かれる赤ちゃんは悠人君に思え、丈夫に健やかに育てと観音様の横顔に祈った。
会津慈母観音
飯豊の山並
1年ぶりに、手が凍えるほどの寒さを思い出した。すがすがしい、こころ洗われる数時間の里山めぐりだった。
あとわずかで今年も暮れる。(2011.12.2)