娘の同僚が赤ちゃんを見に来るという。
早いものだ、悠人君の50日のお祝いも近い。
今赤ちゃんは、寝て、泣いて、お乳を飲むだけだ。
でも、まだわずかだが目を覚ましている悠人君の表情が少しばかり豊かになってきたようだ。
婆ちゃんはとても忙しい1ヶ月だった。爺も、すっかり忘れていたかわいい乳飲み子を傍観し、少しだけお世話をさせて貰っている。
来客中、寒かったけれどハクチョウを見たくなって出かけた。
長浜の3時、曇り空の隙間から対岸の山に陽が差している。
相変わらずここにはハクチョウはいない。平日、駐車場は数台の車、閑散としていた。
オナガガモに混じって、数は少ないがキンクロハジロやホシハジロが仲良く浮かんでいる。
トレードマークの冠羽
翁島の田に回るがここもいない。引き返して湊方面に向かった。
途中の笹山浜、中田浜にもハクチョウはやはりいなかった。
崎川浜の湖水近くの田にようやく集団を見つけた。でも湖水には、普段いっぱいいるハクチョウの姿はなくカモも例年より少ない感じだった。田が雪で覆われると,また崎川浜は賑わうことだろう。
誰一人いない浜で、寂しそうにしている老犬と話した。長い間見つめてきた白い優しい顔の犬、おそらく15,6年になるだろうか。この冬も元気で過ごせと声をかけた。
帰路、強清水から磐梯を望む。夕日に染まる冬の雲が頂を覆っていた。
国道の温度計は0℃、緩やかな風が気持ちよかった。