【ナツツバキの実】
ラジオ深夜便のサイト《放送をもう一度》で、エッセイスト岡田芳郎氏「定年人生をこころ豊かに」を聞いた。そこで横井也有と言う立派な人物を初めて知り、あらたまって老いの生き方を考えさせられた。
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経歴 [編集] (ウィキペディアより)
元禄15年(1702年)、尾張藩士横井時衡の長男として生まれる。横井氏は北条時行の流れを組む家柄。26歳にして家督を継き藩の要職を歴任。武芸に優れ、儒学を深く修めるとともに、若い頃から俳人としても知られ、俳諧では、句よりもむしろ俳文のほうが優れ、俳文の大成者といわれる。多芸多才の人物であったという。
53歳にして病を理由に隠居した後は、前津の草庵・知雨亭に移り住み、天明3年(1783年)に82歳で没するまで、俳文、漢詩、和歌、狂歌、茶道などに親しむ風流人として暮らした。 著作に鶉衣(俳文集)
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「どのような生き方をするか」の前に、身体をこわしてからずっと「まず健康であること」が一番の幸せと思っていた。先ずは、心身の健康を日々の目標にして過ごすことだ。
視聴して耳に残ったこと。
●也有の言う生き方と同じ事を佐藤一齋が整理している。
・こころが和らいでいる。いらいらしない、ストレスを溜めない。
・何事も自然の成り行きに任せて焦らない。
・環境に安んじてゆったり暮らす。現状を受け入れる。
・流動、一つのことにこだわらない。懲りかたまらない。
プラス ・清忙が大切と。
● 60歳位でいい。人生は限りがある。自分で幕を引く。
余力があるとき→自分の役割を開発する。傍観者にならない。
閉じこもらない。外部のものを取り込む。
清忙と言う言葉、「言志四録」を調べたら
「清忙は養を成す 過閑は養に非ず」とあった。
確かに閑すぎては教養も付かない、多少は忙しいくらいがいいと思う。養とは養生の意味かな?
また、講師の岡田芳郎氏の著になる『楽隠居のすすめ』には、精神分析家のユングによる「幸福の五つの条件」が引用されている。
① 心身が健康であること。
② 朝起きて今日やることがあること。
③ 美しいものを見て美しいと思えること。
④ 楽しい対人関係が保てること。
⑤ ほどほどにお金があること。
なるほどと思いつつ、自己を判定してみる。
①は必須だが、現状はまあまあといえるまでに回復した。
②は、少し足りないか。そうありたい。③には自信がある。④は性格上ちょっと苦手だ。
⑤も,ちょっと足りないかもしれない。
当面は①,②に目標を置いて日々を過ごしていきたいと思った。