エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

老人の生き方

2011-12-05 | 日々の生活

                                                           【ナツツバキの実】

 ラジオ深夜便のサイト《放送をもう一度》で、エッセイスト岡田芳郎氏「定年人生をこころ豊かに」を聞いた。そこで横井也有と言う立派な人物を初めて知り、あらたまって老いの生き方を考えさせられた。
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  経歴 [編集]   (ウィキペディアより)
元禄15年(1702年)、尾張藩士横井時衡の長男として生まれる。横井氏は北条時行の流れを組む家柄。26歳にして家督を継き藩の要職を歴任。武芸に優れ、儒学を深く修めるとともに、若い頃から俳人としても知られ、俳諧では、句よりもむしろ俳文のほうが優れ、俳文の大成者といわれる。多芸多才の人物であったという。
53歳にして病を理由に隠居した後は、前津の草庵・知雨亭に移り住み、天明3年(1783年)に82歳で没するまで、俳文、漢詩、和歌、狂歌、茶道などに親しむ風流人として暮らした。 著作に鶉衣(俳文集)
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 「どのような生き方をするか」の前に、身体をこわしてからずっと「まず健康であること」が一番の幸せと思っていた。先ずは、心身の健康を日々の目標にして過ごすことだ。

 視聴して耳に残ったこと。
 ●也有の言う生き方と同じ事を佐藤一齋が整理している。
  ・こころが和らいでいる。いらいらしない、ストレスを溜めない。
  ・何事も自然の成り行きに任せて焦らない。
  ・環境に安んじてゆったり暮らす。現状を受け入れる。
 ・流動、一つのことにこだわらない。懲りかたまらない。
  プラス ・清忙が大切と。
  ● 60歳位でいい。人生は限りがある。自分で幕を引く。
     余力があるとき→自分の役割を開発する。傍観者にならない。
     閉じこもらない。外部のものを取り込む。
  
  清忙と言う言葉、「言志四録」を調べたら
  「清忙は養を成す  過閑は養に非ず」とあった。
   確かに閑すぎては教養も付かない、多少は忙しいくらいがいいと思う。養とは養生の意味かな?

 また、講師の岡田芳郎氏の著になる『楽隠居のすすめ』には、精神分析家のユングによる「幸福の五つの条件」が引用されている。
 ① 心身が健康であること。
 ② 朝起きて今日やることがあること。
 ③ 美しいものを見て美しいと思えること。
 ④ 楽しい対人関係が保てること。
 ⑤ ほどほどにお金があること。
   なるほどと思いつつ、自己を判定してみる。
 ①は必須だが、現状はまあまあといえるまでに回復した。
 ②は、少し足りないか。そうありたい。③には自信がある。④は性格上ちょっと苦手だ。
  ⑤も,ちょっと足りないかもしれない。
  当面は①,②に目標を置いて日々を過ごしていきたいと思った。

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