「鮮やかな緑よ 明るい緑よ・・・香る香る若葉が香る」は文部省唱歌『若葉』、口ずさむこの歌は初夏にぴったりだ。庭を巡ると、確かに若葉が香ってきた。
キリシマツツジや、カリンが満開、勢力を広めたスズランやマイズルソウは膨らんだつぼみが明日にも弾けそうだ。
また、芽吹きが遅いサルスベリがようやく紅く萌えて、見上げるキリの木も拳を開いた。
鮮やかさは若葉だけでなく、庭一面に咲くオオアラセイトウの濃い紫色と、ヤエヤマブキの黄色のコントラストがあまりに美しく、しばし見とれた。
そのオオアラセイトウにスジグロシロチョウが舞い、産卵を繰り返していた。
そう言えば、毎日芽吹きを心待ちにしていたウマノスズクサがようやく細い芽を伸ばした。嬉しかった。
このウマノスズクサを食草とするジャコウアゲハの成長を今年も観察できるからだ。
ありがたい緑の自然に感謝しながら、庭にすばらしいドラマを沢山見たいと思っている。