今日サギソウが咲いた
あの酷暑もお盆には収まり、里山は秋の気配だった。
今年は駄目かと思いつつも、あのひらひら舞うチョウトンボの姿を求めてトンボ池へ。
池のポンプが故障して水位が低下してから5年目、それまで毎年当局に要望し続けようやく昨年秋に回復した。
しかし、あまりに遅かった。水温は42℃まで上がったこともあり、富栄養化も進んでみ見るからに死んだ池のようだった。
大自然の中の公園が出来て20数年、ビオトープにはいつしか間違いなく多くの水生生物が棲みついた。
チョウトンボはどこにもいなかった。少し前まで乱舞していたトンボも激減した。アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、クロスジギンヤンマ、そして、
毎年産卵に訪れていた、明日にも絶滅が心配されるマダラナニワトンボも4,5年前からぴたりと姿を消した。
次は池の植生だ。茅が背丈以上に繁茂し、解放水面は1割ほどで周囲のベンチからも見えない。
美観と共に、動植物の生態系を飛躍的に豊かにする水辺環境にもっと目を向けて欲しい。
そんな思いをまた当局へ要望したい。
オオアオイトトンボ♀ マユタテアカネ♀
コノシメトンボ♂ マユタテアカネ♂
白い粉から、アオイトトンボだろう。
コノシメ 未成熟♂ マイコアカネ未成熟♂
コノシメ未成熟 マユタテアカネ 未成熟♂
帰り、ヒメシロの里へ、数頭しかいなかったが産卵を繰り返していた。
ここでもいろいろ思い巡らせた。産卵の様子をじっくり観察していると、地上10~20cmのところを這うように食草を探している。
草刈りの盛んな田の土手ではなく、周囲の草原に繁茂したツルフジバカマが紫の花を咲かせていた。
以前からの疑問は、刈られた後に伸びた新芽に好んで卵を産むことだ。
いつも産み付けられるとすぐ刈られる経験から、草刈りこそが元凶と考えていたが・・・・。
今ツバメシジミがツルフジバカマの花芽に産卵している。ヒメシロにはツバメシジミのような習性はないような気がする。
孵化したちっちゃな幼虫は、新しく伸びた軟らかい葉を食べるのだ。親の愛情を思った。
ツバメシジミ産卵 イチモンジセセリが来た オオチャバネセセリ
ジャノメチョウ♀ ♂
コジャノメ ヒメウラナミジャノメ コミスジ お疲れ様でした
次はコバネアオイトトンボを撮りに。池を離れた草むらに、アオイトトンボやアマゴイルリトンボと一緒にいた。
胸の模様を見ながら写真を撮った。オスは、白い粉がかかり、すべてアオイトトンボのような気がする。
アオイト コバネ
アオイト コバネ
台風の影響もあるのか、秋雨前線にはまだ早い。これから先の週間予報は曇りや雨模様だ。