エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

火をおこす 「森で遊ぼう」最終回

2015-10-10 | 教育を考える

 今日は第2土曜日、森林エコ・カルクラブ子どもの「森で遊ぼう」の今年の最終回があった。

今日のテーマは、「森を育てよう林業 ・・・ 火起こし体験 基地の撤去 サツマイモ堀り」

最高の天気に恵まれ、日差しも柔らか、いつものテントは張らないことにした。

 開会

まず、火起こし、毎年挑戦しているはずみ車の回転力を利用して摩擦熱で火種を作る方法。

例年の反省から、火種を火に燃え上がらせるのに、今年は乾いたススキの穂を使った。

プロデューサーからは火が付くまでやることと指示があり、1時間予定時間を取った。

各班とも全員が挑戦し、苦労してた甲斐あり燃え上がったときは歓声が上がりみんなで手をたたいて喜んだ。嬉しかった。

やっと燃えた火から、薪をくべ火を大きくして炭をおこした。この感激は子どもたちの心に残ったに違いない。

  

  

続いて、春に植えたサツマイモの収穫。ここでも、プロヂューサーからの注意、「子どもたちに自由に掘らせてください。大人は絶対手を出さない。」

ついつい手や口を出してしまうが、この我慢が大切と思った。みんな集中して黙々と掘った。

  

一人2つづつ、収穫そたサツマイモを洗い、スライスして炭の起きた金網に載せた。

熱々のサツマイモをおいしく食べた。収穫した残りのサツマイモはみんなの家へのお土産とした。

     

 

お昼はいつものように金堀の婦人会のおばあちゃんたちにいも汁を作っていた戴いた。里芋、大根の大きさに驚きながら。

 

 

午後は、春に作った基地の撤去作業と、除伐体験。子どもたちは明らかに成長していた。

すっかりきれいになった林の中をくだった。

  

閉会式で、エコカル子どもクラブの認定書の授与式があった。

温かい拍手の中、みんな嬉しそう認定書を受け取った。3年間皆勤賞のタクマくんと、マサヤくんが会長賞を受け取った。

子どもたちは、1年間の楽しかったことをそれぞれに発表した。つたない表現ながら、子どもたちの発する一つ一つの体験から感動をもらった。

 

いつも落ち着きのない子、じっくり観察している子、甘えてくる子、妙に大人びた子・・・、と一人ひとりに個性がある。

無限の可能性を持った子どもたち。それは低学年ほど大きいと思った。

子どもたちの可能性を見つめながら、一人ひとりに真摯に向き合うことが大切だと思った。そして、そうしなければならない思いで接した。

それが、子どもたちの将来に最善の結果をもたらすにちがいない。活動を通して、そんな思いを新たにした。

その子たちにかける、保護者の気持ちもよく分かる。自然の中での活動の意義をあらためて思った。

老いた身ながら、また来年も頑張ろうと思っている。 (2015.10.10)