エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

個性豊かな自然の友 1つ1つが新鮮でいとおしい

2021-04-23 | 日々の生活

《備忘録として》

癌のマーカーが上昇し、今日、内臓の検査があった。

数日間、食事面や検査薬の投与などで準備が大変だった。

でも、結果は「異常なし!」明るい気持ちで帰宅することができた。

ふと、今ある健康を思い、大切に過ごさなければならないと肝に銘じた。

ステージ4の癌を患い、手術と長い入院生活、あれから18年になった。

退院後は5年後の生存率0%といわれ、入退院を繰り返し定年を待たずに仕事も辞めた。

今生きている奇跡をあらためて思った。

 帰宅後、気分が変わって、近くの里山にオクウスギタンポポを撮りに行った。

嬉しくて浮足立っていたのか、タンポポに吸密するベニシジミが目に入り、近づいた瞬間、U字溝を踏み外した。

左足が泥にまみれ、しぶきが左ズボンを濡らした。一ヶ月前の事故を繰り返してしまった。

そんな話をして、バーちゃんに送り出されてきたばっかりだった。

幸い左腿を強打したくらいで済み、強く打ち付けたカメラも無事だった。

最近確かによろよろ老人病の気があるが、あらためて十分な注意を誓った。

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オクウスギタンポポは少し早かったが、明日にも咲きそうだ。

道路を外れ林に入ると、いろいろ発見があるものだ。

自称「ウスバシロの森」では、ムラサキケマンがもう咲き始めていた。

ウスバシロチョウにはあと10日もすれば再会できるだろう。

オクウスギタンポポつぼみ 

  ムラサキケマン

いつも寄るポイントを急ぎ足で巡った。

ボケやオドリコソウはまだ早かった。きれいなサクラやワサビの花がよかった。

ウスバシロノ森オクチョウジザクラ

タチツボスミレ ヤマワサビ

ハナアブ ナガメ

フキ綿毛 

マルバスミレクロモジ

 トチノキの新芽

 長原の田んぼ道のきれいな花梅が満開だ。 1本の木の枝に、赤と白とピンクの花が咲いている。「源平咲き」と言うらしい。
土手のタンポポやスミレを見ながらの、少し遅れた花見だ。見事だ。

  

わずか1時間の夕暮れの山里だったが、今日の検査結果やこれまで救われた幾多の奇跡を思うとき、

個性豊かな自然の友達との1つ1つのふれあいは新鮮でいとおしいものがあった。

幸運の一日が終わった。