《備忘録として》
癌のマーカーが上昇し、今日、内臓の検査があった。
数日間、食事面や検査薬の投与などで準備が大変だった。
でも、結果は「異常なし!」明るい気持ちで帰宅することができた。
ふと、今ある健康を思い、大切に過ごさなければならないと肝に銘じた。
ステージ4の癌を患い、手術と長い入院生活、あれから18年になった。
退院後は5年後の生存率0%といわれ、入退院を繰り返し定年を待たずに仕事も辞めた。
今生きている奇跡をあらためて思った。
帰宅後、気分が変わって、近くの里山にオクウスギタンポポを撮りに行った。
嬉しくて浮足立っていたのか、タンポポに吸密するベニシジミが目に入り、近づいた瞬間、U字溝を踏み外した。
左足が泥にまみれ、しぶきが左ズボンを濡らした。一ヶ月前の事故を繰り返してしまった。
そんな話をして、バーちゃんに送り出されてきたばっかりだった。
幸い左腿を強打したくらいで済み、強く打ち付けたカメラも無事だった。
最近確かによろよろ老人病の気があるが、あらためて十分な注意を誓った。
**************************
オクウスギタンポポは少し早かったが、明日にも咲きそうだ。
道路を外れ林に入ると、いろいろ発見があるものだ。
自称「ウスバシロの森」では、ムラサキケマンがもう咲き始めていた。
ウスバシロチョウにはあと10日もすれば再会できるだろう。
オクウスギタンポポつぼみ
ムラサキケマン
いつも寄るポイントを急ぎ足で巡った。
ボケやオドリコソウはまだ早かった。きれいなサクラやワサビの花がよかった。
ウスバシロノ森オクチョウジザクラ
タチツボスミレ ヤマワサビ
ハナアブ ナガメ
フキ綿毛
マルバスミレクロモジ
トチノキの新芽
長原の田んぼ道のきれいな花梅が満開だ。 1本の木の枝に、赤と白とピンクの花が咲いている。「源平咲き」と言うらしい。
土手のタンポポやスミレを見ながらの、少し遅れた花見だ。見事だ。
わずか1時間の夕暮れの山里だったが、今日の検査結果やこれまで救われた幾多の奇跡を思うとき、
個性豊かな自然の友達との1つ1つのふれあいは新鮮でいとおしいものがあった。
幸運の一日が終わった。