今朝の新聞に投稿文が載った。
数日前に、法用寺の虎の尾桜を鑑賞したときの思いだ。
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散る花に青春がよみがえる
咲きほこる桜は美しいが、花びらが風に流れて散る光景が好きだ。いつもこの時期、達治の青春の詩「甃のうへ」を口ずさみ寂寥感に浸っている。 ”あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ おみなごしめやかに語らひあゆみ・・・” 高校生のころ、静かなお寺の境内を歩くさわやかなイメージに共感した覚えがある。/先日、会津美里町の法用寺に虎の尾桜を訪ねた。はらはらと流れる花びらは、まさに、あはれ青春の流れ、境内の美しい三重塔や町ゆかりの啄木歌碑にも花びらが散り急いでいた。また、そんな情景に学生時代の寮歌が浮かび、しばし感懐にふけった。 ”春寂寥の・・・ 木の花蔭にさすらえば あわれ悲し 逝く春の 一片毎に 落る涙”と。さわやかな新緑の中で寂寥感に満たされつつ、つぶやく達治の詩や寮歌に懐かしいひとときがよみがえった。
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啄木歌碑 「あらそひていたく憎みて別れたる友をなつかしく思ふ日も来ぬ」 「敵として憎みし友とやや長く手をば握りきわかれといふに」
【参】拙ブログ 「雪の中の 啄木歌碑」 (2008-02-12 | 街中散歩)
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/21638bf167d5a30168f39fdea59c15ca
穏やかな陽に、たくさんのニホントカゲが顔を出した。
幼体 遠くに磐梯 帰路、近くの千歳ザクラを鑑賞
のどかなひとときを過ごした。