【日当たりのよい場所のバイカウツギが開いた。】
5,6年前になるか、中野孝次の著書から加島祥造を知った。折しも加島の著作「求めない」がベストセラーになっていたころだ。
久しぶりの雨が、庭の乾ききった緑を潤している。梅雨入り間近の静寂に、ぼんやり庭を眺めている。
特別沈んでいるわけではないが、ふと、本棚の「求めない」に手をやった。
めくったページには
「 求めない-
すると
時はゆっくりと流れ始める 」と。
昔の拙ブログを、「求めない」で検索してみた。
あらためて、ひとりの弱い人間のときどきの救いを見た思いがした。
ときどきの悩みを、この「求めない」の心が一つの安寧を与えてくれた。
・「朝のひととき」 2012-11-05
・「良寛の無一物の生活を思う」 2012-08-27
・「求めない すると」 2012-03-27
・「地上にて」 2011-01-16
・「年頭の所感」 2010-01-16
・「求めない」 2009-08-26
・「ときおりのタオイスト」 2009-01-19
・「心を静かに見つめる」 2008-12-06
・「行く雲と水の流れ」 2008-07-24
・「 ゆったりと時が流れる」 2008-06-15
・「生きることの意味」 2008-05-10
・「「老子」を学ぶ」 2008-03-30
・「春がそこまで」 2008-03-24
・「求めない すると-」 2008-03-09
そんなある日のブログから
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日々が無為に過ぎ去っていく。きょうも実りのない一日が終わった。
何かが足りない日々、一日を、一時を反省して悔いている。
そう思う度に、焦るな、明日がある。疲れたら休め、と言い聞かせる。
そんなとき、詩集「求めない」の数行に目をやる。
とても、こころがやすらぐ。
● 求めない
すると
こころが静かになる
● 求めない
ということは
いまのままでじゅうぶん
と知ることなんだ
● 求めない
すると自分の別の顔が見えてくる
それは
柔らかい顔をしている
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2,3日眠れない夜を過ごした。月に1,2度のことだが、辛い。
そんなとき、忘れていた「求めない」を思いだし、焦らずにと言い聞かせている。
・ 求めない すると 心が静かになる
・ 求めない すると 心が澄んでくる
・ 求めない すると 時はゆっくり流れはじめる
・ 求めない すると 自然の流れに任すようになる
・ 求めない すると 心が晴れてくるのを感じるよ
・ 求めない すると 自分の声がきこえてくる
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ときどきてに手にしたい詩集だ。
今まで腑に落ちない思いが
ふっと楽になりました
この事だったのですね
有りの侭で良いのですね
ありがとうございました。
ちっぽけな人生、世の喧噪に惑わされずに健康に気をつけ、穏やかにゆっくり過ごせたらと思っています。
ときどき沈んだり、焦りを感じたりしますが、無一物・・・良寛の心境にはなれなくとも、やはり「求めすぎる」からかも知れないと。
3食頂き、孫に囲まれ、緑に囲まれ・・・、これ以上の贅沢はいらないと思ってすごしています。