エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

1年ぶりのオオイトトンボ

2008-05-21 | 昆虫
         【今年もオオイトトンボ】

庭にカワトンボが飛んできた。いよいよトンボの季節かと、約1時間、トンボ池の里山の自然を観察に出かけた。
【カワトンボ】
 強清水付近もようやく田の代掻きが始まっていた。赤井谷地へ到る林道にはふわふわとウスバシロチョウが舞い、たまに黒いアゲハが勢いよく通り過ぎていった。小ぶりの、春型のオナガアゲハの♂だ。後翅付け根の黄色が鮮やかに見えた。





【春一番のミヤマセセリ】 
池につくと、まずミヤマセセリがお出迎え、懐かしい数十年ぶりの再会だった。
池のまわりの石には数頭のシオヤトンボが止まっていた。これは春のトンボで、そろそろ姿を消すのだろう。今代わってあらわれたのはオオイトトンボだ。

【シオヤトンボ♂】
羽化したばかりのオオイトトンボの♀だろう、弱々しくカゲロウのように舞っていた。池のスイレンの葉には早くも連接した個体がいくつか止まっていた。♀の羽化はチョウと同じように、少し遅れるのだろうか。
 少し池から離れたツツジの下草に、単独の♂が沢山、音もなくスイスイと飛んでいた。小さな虫を捕らえると、近くの葉上に止まり咀嚼している。これから無数のペアが出現するだろう。
 【オオイトトンボ】

ちなみに図鑑によると、「オオイトトンボの産卵は、雌雄が連接したまま水中に潜っていく。この場合雌が産卵をしながら徐々に後退して水の中に入っていくが、水底につくと植物から離れて、水底を歩きながら植物の根などに産卵する。産卵が済むと一気に浮上して飛び立つ。」とあった。

初夏とはいえ、池のスイレンの葉もまだ小さく、カンガレイなどもまだまだ丈が短かった。
これから徐々に姿を見せる小さないのちを、楽しみに見つめていきたい。





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