我が家の北1キロほどに、東北を代表する会津大塚山古墳がある。今日は、穏やかな春の日に何十年ぶりかで古墳へ登ってみた。現在は、古墳の周辺は大規模な墓地として整備されていて、山の下の方には新しいモダンな洋式の墓石が広い芝生に整然と並んでいる。 途中、父方の伯父、伯母の眠るお墓に参り、枯れ葉を踏みながら古墳の前方部分にあたる山頂に向かった。
登るに連れ、北にまだ真っ白な磐梯山が美しく聳えていた。頂上には「大塚山古墳群の碑」が建ち、木々の間から市内が一望できた。
大塚山古墳の造営は4世紀末と推定され、東北地方では最も古い古墳の1つとして位置づけられ、被葬者は会津盆地を治めた首長であったと考えられ、その副葬品から当時すでに畿内の中央政権大和朝廷とも密接なかかわりがあったと推定されている。標高269.6mの大塚山頂上に位置する全長114mの前方後円墳で、昭和47年に国指定史跡に指定され昭和39年の古墳発掘調査によって、2本の石棺の中から銅鏡の三角縁三神ニ獣鏡などの遺物が出土している。
山を下りながら、いろいろな墓石にこの地に生き、弔われた多くの先人に思いをはせた。
中腹には昭和40年代にいくつかのお寺の墓地が市内の土地区画整理で移動してきた古い墓が多く、その中にはあの松江豊寿のお墓もあった。
はときどき近道に通る墓地公園の入り口付近は、ソメイヨシノのサクラ並木が見事である。先日発表のさくらの開花予想は会津若松では4月13日という。
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