福島民報で、小生提供の「アカボシゴマダラ」の記事が載った。
9/27午後1時、ヒメシロの里の帰り道に見てはいけないものを見てしまった。
特定外来生物に指定され,関東地方に分布を広がているチョウ、アカボシゴマダラを目撃し写真に撮った。
環境問題として情報提供してから1週間、ようやく今日掲載された。
一見、アサギマダラらしきチョウを見かけ後を追った。
付近を行ったりきたり、何となく違う。アゲハとも思えたが、ようやく止まった翅に赤い紋が見えた。
アカボシゴマダラだった。後翅の赤い斑点模様ですぐに分かった。
1998年に神奈川県藤沢市で発見され、以来、関東全域に分布を広げ、最近では長野県や静岡県でも確認されている。
福島県では、昨年いわき市で目撃されたが、会津では初めての発見と思われる。
国内では固有種が奄美諸島に生息するが、この関東地方の種はそれとは異なり中国大陸や朝鮮半島に生息分布するもので、
侵入経路はチョウマニアによる人為的な放蝶の可能性が高いと言われている。
アカボシゴアマダラの食草はエノキで、在来種のゴマダラチョウやオオムラサキ、テングチョウと競合することが問題点だ。
今後さらに分布が広がればその影響が心配される。
日本の生態系や生物多様性へ影響を及ぼし、在来種を駆逐するおそれがあるからだ。
(参) 「アカボシゴマダラ / 国立環境研究所 侵入生物DB」
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html
「 1 アカボシゴマダラ - 環境省」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/manual/6hp_konchurui.pdf
他に、チョウではホソオチョウが特定外来生物に指定されている。
ホソオチョウも朝鮮半島で生息するチョウで、これも在来種ジャコウアゲハとの食草ウマノスズクサの競合がある。
同じく放チョウによるもので許されない。
また、福島県では10年前には見られなかった分布しなかったウラギンシジミ、ツマグロヒョウモン、ムラサキシジミなどのチョウが時々見られるようになった。
これは別の環境問題、地球温暖化の影響による分布の変化だろう。
里山を歩くたびに新しい発見がある。
東信の我が家でもクルミ畑で今年の9月下旬に初めてアカボシゴマダラを夏型を見ました。近くの城山公園でも確認されていて、長野県もエノキを幼虫の食草にしている蝶が影響を受けることは確かです。
人為的な誤った考えは問題です。