最近、チョウやトンボが少なくなった。日々里山を巡りながら抱く実感だ。
今日は、数日前に発生を確認したコバネアオイトトンボの成熟した美しい姿を見に行った。
環境省のレッドリストで絶滅危惧種第Ⅰ類に挙げられているこのトンボ、毎年1,2回しかお目にかかれない。
林の中の水辺に向かうと、昼中にもかかわらずヒグラシのセミ時雨に驚いた。
そのさわやかな響きに癒されながら進むと、木漏れ日にルリ色に輝くアマゴイルリトンボが休み、まだ翅が乾ききらない新生マユタテアカネが舞い上がった。
マユタテアカネ♀翅班型
林を抜けるとの土手に出た。今日も、蝶のような藍色の翅輝くチョウトンボが迎えてくれた。
池には,ギンヤンマが交尾態で飛び回り、コフキトンボが多かった。土手の草むらにはクロイトトンボが多い。
チョウトンボ♂
ショウジョウトンボ コオニヤンマ
イトトンボ類は水辺から林の方へ移動しているようだ。
元来た林を戻ると、ゼフが飛び出した。そうか、未だ7月末、ゼフィルス類はこれからなんだ。どうもミヤマカラスシジミのようだった。
クロイトトンボ ミヤマカラスシジミ
アマゴイルリトンボの美しさに見惚れていたら、すぐ横にあの橙色をした未成熟のコバネアオイトトンボが止まっていた。
この環境なら、しばらくは大丈夫だろう。
絶滅危惧第1類(CN+EN)
《今日出会った仲間たち》
キアゲハ
キボシカミキリ ベニシジミ
出穂し始めたイタドリのつぼみにルリシジミが産卵を繰り返していた。
また、笹藪にゴイシシジミの産卵を観察した。このチョウは純肉食性である。ササコナフキツノアブラムシの付いたササの葉裏にじっと羽を閉じて産卵していた。
ルリシジミ産卵 ゴイシシジミ産卵
キチョウも、メドハギに産卵、小さな虫たちのこの精一杯の営みが尊い。
キタキチョウ
イチモンジセセリ クロヒカゲ
キマダラセセリ スジグロシロチョウ
ハグロトンボ ヤブキリ
クズの花 ヤブカンゾウ
ミヤマアカネ ♂
オニヤンマ キイトトンボ
オオアオイトトンボ
アオイトトンボ
ときどきセミや蜻蛉の抜け殻を見つける。
帰宅してルーペで調べる楽しみがある。 触角の各節の長さから判定できる。
ヒグラシと同定
アブラゼミと同定
(2017.7.26)
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