今年は雪が多かったので、西会津行きは遅らせていた。
最高の天気に誘われて腰を上げた。年に一度のギフチョウを見る遠出だ。
先ずは峠の手前の地域、満開のサクラ越しにおなじみの山々が見えた。
杉林の中の狭い山道に残る残雪は、いつもより多い。
所々に自生する食草コシノカンアオイを確認しながら、ギフに会えることを願った。
コシノカンアオイ
丁度、ミヤマカタバミ、エンレイソウが咲き始めていた。このあたりのキクザキイチゲは白より紫色が多い。
エゾエンゴサクはピンクの花もあった。 日当たりの良い箇所のカタクリはすっかり咲いていたが、まだつぼみのもののあった。
思いもかけないザゼンソウに出会った。
キクザキイチゲ
エゾエンゴサク
カタクリ
ザゼンソウ ミズバショウ キバナアマナ
アブラチャン ダンコウバイ
峠に向かうと、今日も大きなネットを持った3組5,6人の輩にあった。いつもがっかりする光景だ。
声をかけた一組は、娘と夫婦家族の品川ナンバー、「ギフチョウは心配だから採るのやめましょう!」と声をかけた。
このポイントは、毎年チョウ屋が徘徊し気分が悪くなる。ネット仲間の情報で有名になっている。
所沢ナンバーが道路に座り込んでギフチョウを待っていた。
コシノカンアオイの自生する林に入ると、開けたところにブルーのシートや捕虫網が並べてある。
腹が立った。「ここは採集できないよ!」と言うと、「ここは良いんだ。」と。
「どうして採集するの?」と聞くと、ここのギフの斑紋を調べると、言い訳まがいだ。単なる自己満足のマニアか、ネットでの販売を狙うチョウ屋に違いない。
いろいろ言っても喧嘩になるのは危険なので、その場を離れた。この耐えられない光景は、前にも書いた。
ギフチョウは福島県では準絶滅危惧種、明らかにギフチョウの減っている西会津町は自然環境保全地域として保護対象となっている。もちろん採集も出来ないはずなのだが。
もう一度、町に確認してみたい。採集禁止の条例などを考えるべきだ。
気分を悪くしながらも、今年も大山祗神社の奥社へ参拝してきた。
大山祗神社は、三年つづけてお参りすれば一生に一度の願いがかなうと聞いた。
今年は2年目、往復約10㎞、3時間を超える参拝だ。一歩一歩踏みしめながら登った。
少し無理をするとき、10年前の体調を思い出すことが多い。
4ヶ月の入院中、貧血に苦しみながら、子供たちに、妻に支えられて平塚まで行ったリハビリの外出。
今は、こんなに元気になったと、健康を確かめながら歩いた。去年もそうだった。
健康でかなりの距離を登り下りできることを心から感謝しての参拝だった。
妻の足腰の痛みが癒えるように、孫たちが元気で成長しますようになど、家族みんなのの健康をお願いした。
途中の参道山道
大山祗神社の奥社
コゴミの生えるひろばでスシタニルリシジミが元気に飛び交っていた。
ようやく翅を広げる♂を撮影できた。ギフは写真は撮れなかったが、参道で2頭を目撃できた。
今年は、足が悪い妻を残しての山の神への参拝、来年は二人でお参りしたいものだ。